■出典:Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism
[要 約] 出生体重が2,500g未満で生まれた低出生体重児の赤ちゃんは、 2才なでに体重が追いつき、その後は肥満になりやすいと、 ヨーロッパの研究グループが報告しています。 このことは、糖尿病になりやすくなることから、 血糖値をコントロールしているホルモンのインスリンの効き目が悪くなる、 すなわち、インスリン抵抗性が高まることに伴うようです。 バルセロナ大学のthe Hospital Sant Joan de Deu のDr. Lourdes Ibanezらの研究グループは、 このメカニズムを解明することは、低出生体重児の糖尿病や心臓病の予防の手がかりになると考え、 今回の研究に取り組んだとしています。 29人の低出生体重児と22人の普通の体重の出生児を対象に、 2才と3才、そして、4才時点での身体組成とインスリン感受性を調べました。 その結果、2才まではいずれのグループも変わりありませんでしたが、 2才以降は、低出生体重児の体脂肪やお腹の脂肪が著しく高くなることが判明しました。 インスリンの効き目が次第に悪くなっていることも明らかになりました。
[解 説] 出産時の赤ちゃんの体重が、 その後の発育状況や健康に大きな影響を及ぼすことは、 以前より知られています。 過去には未熟児と称されていましたが、 現在では、2,500g未満で生まれた赤ちゃんを「低出生体重児」、 1,500g未満は「極低出生体重児」、1,000g未満は「超低出生体重児」と呼ばれています。 今回の研究では、低出生体重児においては、発育の心配よりも、 むしろ、成長し過ぎることを心配する必要があることを明らかにする内容になっています。 食生活に気を配ることが大切です。