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VOL.761 妊活情報は集めれば集めほど偏りも大きくなる

2018年01月14日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.761 2018/1/14
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・編集長コラム:妊活情報は集めれば集めほど偏りも大きくなる
・イベント&セミナー情報
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2018年01月14日 曇り時々雨、のち晴れますように
新年を迎えましたね
http://www.akanbou.com/column/reproductivecounseling/20180114.html
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2018年01月09日 最新ニュース
IVF/ICSI女性患者の卵胞液中のAGEs(終末糖化産物)
http://www.akanbou.com/news/news.2018010901.html
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2018年01月08日 編集長コラム
ごきげんでいるということ
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/20180108.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


編集長コラム Jan.2018______________________________________________

 妊活情報は集めれば集めほど偏りも大きくなる
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私たちはお子さんを望むカップルのためのサプリメントを医療機関や自社サイトを通して提供しています。

そこでは、電話やメールによる個別相談に応じていますので、毎日、多くのメールや電話をいただくのですが、最近、同じような内容の問い合わせが増えていることに気づきました。

それは、ここでは、「なぜ」、マカやイソフラボン、プラセンタ、ミトコンドリアサプリなどの「妊活サプリ」を取り扱わないのかという主旨の質問です。

そんな質問に、度々、遭遇するようになってわかってきました。

不妊や妊娠にいい!というキャッチで販売されていたサプリメントや健康食品たちが、いつの間にか、「妊活サプリ」というカテゴリーでくくられるようになったということを。

これは、おそらくは、ネットマーケティングでいうところの「レコメンデーション」機能が拍車をかけることになったのではないかと思っています。

それはこういうことです。

レコメンデーション機能というのは、よく、「この商品を買っている人はこんな商品も買っています」とか、「あなたにお勧めの商品」として表示される「アレ」です。

この機能が、相当、進化というか、巧妙になっていて、閲覧者の属性をさまざまな方法で収集し、興味関心のありそうな情報をさりげなく見せて、誘導しているというのです。

つまり、同じワードで検索しても、人によって異なる検索結果が表示されるのです。

たとえば、妊活情報を集めれば、集めるほど、妊活に関連する情報が、知らず知らずのうちに集まってくるようになるのです。

ほとんどの方は心当たりがあるのではないでしょうか。

そして、それらの情報は、ほとんどが販売情報、もしくは、販売を促進するための情報です。

その結果、「妊活サプリ」というカテゴリーが形成されたということは想像に難くありません。

そして、検索にヒットした、どのサイトでも、妊活サプリとして販売されているのを目にしているうちに、不思議なことに飲んだほうがよいのかな、飲もうかな、いや、飲むべきだ!と思うようになってくるのですね。

冷静に考えてみれば、「妊活サプリ」と称されているだけでは、自分に必要なものなのかどうか、なんの判断材料にもなり得ないことはすぐにわかることです。

ましてや、検索でヒットした情報は、ある意味、操作され、都合よく並べ、表示されているわけです。

ところが、後悔しないような治療にしたい!という切実な思いにヒットすると、試してみたいと思ってしまう気持ちになるのもよくわかります。

ただし、それは、あまりに短絡的な考えだと言わざるを得ません。

誤解のないようにお願いしたいのですが、妊活サプリと称されているサプリメントがいいとか、悪いとか、評価したいわけでは、決して、ありません。

そうではなくて、「妊活サプリ」と称されているという理由だけでサプリメントを選ぶことはいかがなものかということを言いたいのです。

そして、ネット上の情報は、ある意図でつくりあげられるという側面がある、妊活情報は集めれば集めほどに偏りも大きくなる面があるということを知っておいたほうがよいと。

どんな目的でサプリメントが必要なのか、そして、どのサプリメントを選べばいいのか、自分で考えるということに他なりません。

もちろん、それはサプリメントに限らないことです。

接する情報が多くなれば、なるほど、それらを鵜呑みにせず、自分にとっての要不要の程度や取捨選択するための自分の基準を堅持することが、ますます、大切になってくることを痛感します。

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↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


イベント&セミナー情報____________________________________________

◎相談会
1月21日 不妊相談会
http://www.akanbou.com/seminar/20180121-4703.html

◎市民講座
1月28日 不妊と上手に付き合う方法
http://www.akanbou.com/seminar/20180128-4692.html

◎患者さんのための正しい不妊治療とは?
2月10日 不妊治療とポジティブに向き合う
http://www.akanbou.com/seminar/20171007-4651.html


当社製品&サービス________________________________________________

・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
 http://babyandme.jp/

・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

アメリカのセンテナリアン(長寿者)研究で、100歳を超えて現役で人生を楽しんでいる長寿者の条件は、血圧や血糖値などの身体の健康状態を示す数値よりも、人生に起こったさまざまなことを、どう受け止めたかのほがが重要であることがわかったということが報告されています。

幸福な人生をおくることができるかどうかは、何が起こったのかではなく、起こったことをどう受け入れ、どう受け止めるかにかかっていると。

もしも、センテナリアン研究の結果に普遍性があるならば、ふたりの幸せな人生のカギは、「いつ赤ちゃんを授かったのか」とか、「子どもがいるのか、いないのか」ということではなく、「その経験をどう受け入れ、その経験から何を得たのか」ということになります。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]    VOL.761
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします。
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出来る限り客観的な視点でお届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 2,024部
・まぐまぐ: 3,054部
・合計部数: 5,078部(1月14日現在)
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