メルマガ

VOL.140 夫婦生活が少なくなってしまったのはなぜ?

2006年01月29日

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          妊娠しやすいカラダづくり 
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    2006/1/29 #140
━不妊に悩むカップルを応援します!━━━━━━━━━━━━━━━━━                
http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関する様々な情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信されています。
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みなさん、こんにちは。
いつもお読み下さってありがとうございます。

専門誌「the Journal of Reproductive Medicine」 に、
とても興味深い論文が、掲載されています。

それは、アメリカのフロリダ在住のヒスパニックは、
アメリカに住む他の白人や黒人に比べて、
子供の出産に関しては、とても健全であることが判明したというのです。

具体的には、早産や低体重児が少なかったとのこと。

ヒスパニックは、アメリカのマイノリティの中では最も人口増加率が高く、
現在では、アメリカの人口の12.5%を占めているそうです。

そして、比較的、低所得者層が多いにもかかわらず、
病気になる人の割合が他の人種よりも低く、とにかく、健康なのだそうです。
それを、"epidemiologic paradox(疫学的逆説)"と呼ぶそうですが、
妊娠や出産についても、その逆説が証明されたというわけです。

さまざまな原因が考えられているようです。
例えば、混血度が高いことによる遺伝的な要因です。

さらには、ヒスパニック社会での伝統的な生活習慣を挙げています。

例えば、妊娠、出産前後にタバコを吸う女性の割合は、
他の人種の女性のそれよりも低いそうです。

おそらく、生活スタイルや習慣に関しては、
他の人種よりも、保守的なのではないかというのですね。

要するに、生活面で、昔からの伝統が、大切に守られているということです。

翻って、日本は、世界一の長寿国です。

ところが、昔ながらの食生活や生活習慣は、
この、たった、30年ほどで、驚くほど様変わりしています。

そして、そんな変化に歩調をあわせるがごとく、
決して、病気とは言えない身体の不調が増えているようです。

アメリカのヒスパニックパラドックスは、
今一度、日本の伝統的な食や生活習慣に素直に耳を傾けることの大切さを、
教えてくれているように思います。

私たちの祖先が、残してくれた"生活の知恵"の塊をとるか、
それとも、企業の営利活動によって提供される食品や生活スタイルをとるか、
あなたは、どちらを選択しますか?

あなたの判断力と行動力次第、です。

この号からスタートする連載エッセイ、
「リーベマリールの治療日記」の青山さんも、
そのことを、声を大にして、おっしゃっている方の一人です。


サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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          ★ 今 週 の 更 新 情 報 ★
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2006年1月21日 Q&A
とにかく不安です
http://www.akanbou.com/qa/qa.2006012701.html
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2006年1月24日 Q&A
夫婦生活と不妊の関係
http://www.akanbou.com/qa/qa.2006012401.html
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2006年1月23日 最新ニュース
妊娠しやすい時期の女性の体臭は男性を魅了する
http://www.akanbou.com/news/news.2006012301.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


━連載エッセイ(1)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  
         
リ ー ベ マ リ ー ル の 治 療 日 記  第1回  急 が ば 回 れ !

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読者の皆様、はじめまして、私、リーベマリールの青山と申します。

昨年の春に、東京、三鷹に、サロン「リーベマリール」をオープンするまで、
ロンドンでセラピストの仕事をしておりました。

マッサージだ、ヒーラー(ヒーリング)だ、
ダイエティシャン(痩身ではありません、栄養!)だ、と多岐に渡り、
クライアントさん(お客様)を見てきましたが、
あの狭いロンドンで、なんと不妊だと思い込んでいる人がいたことか!

ま、たまたま一人のひとがすぐ妊娠できたことから、
人が人を呼んで、何だか知らない間に、
不妊専門の治療院みたいになってしまったわけです。

みんな、人にいえずに一人で、悶々と悩んでいたところ、
そんな話しを聞き付けて、「わたしも、わたしも〜!」といった感じでした。

三鷹のサロンでは、メインの施術はリフレクソロジーなのですが、
これだけじゃあ、妊娠するわけないでしょ!と、
欧米ではメジャーなホメオパシーやバッチフラワー、
さらには、食事療法やアロマセラピーなんかも盛り込んで、
来る人全員懐妊!を目指し、
日々、クライアントさんと向かい合っております。

英国ではリフレクソロジーといえば代替医療のひとつで、
セラピストが何かの症状に対し専門で取り組んでいることが多いのです。
他のセラピーは、日本ではあまり知られていないので、
「なにやら怪しい」と思われるかもしれませんが、
最近のTVでも紹介されたりしているので、
だんだんメジャーになればいいなあ〜、と思っています。

でも、これらが、不妊改善のすべてで、
かつ、確実な方法であるという保証はありません。

さらに、もしかしたら、私の三鷹のサロンに通っておられる方は、
最初は、無駄なことをしているように思われたかもしれません!

なぜなら、何をどうすれば、妊娠できるのか、
それは誰にもわからないからです。

なにせ、不妊の原因のトップは"不明"なんですからね!

じゃ、どうすればいいのよ〜、
どうにかしてよ〜、ってことになりますねえ。

ここから本日の本題の"急がば回れ"というお話し。

読者の皆さんは何を期待してこのメルマガを読んでいるのでしょう?
「妊娠しやすいカラダづくり」ですが、
皆さん、本当に、カラダづくりに取り組んでいますか???

いや〜、まず完璧に妊娠しやすい土壌ができている人は、
いてもごく少数ではないかしら・・・。

だって、私が今まで見てきたクライアントさんの中で、
ファーストコンサルテーション(初回の相談)で、
合格出た人はひとりもいませんもの〜。

そう、メルマガ読んでこれがいいんだと思うだけで、
実行できている人は、意外に少ないのかもしれませんね。

今年年頭のメルマガで、米と調味料変えましょう、とありましたが、
実際に、実行した人どれくらいいますか?

お米を変えて妊娠するわけでもあるまいし・・・、
なんて、たかをくくっている貴方!、とっとと変えましょうよ!
もしかしたら、貴方は、
お米を変えて妊娠する人のひとりかも知れないんですよ!

要するに、原因が不明なのだから、
"いい要素"をどんどんカラダに取り入れて、
"悪い要素"を排出していくしかないのです。

現に、玄米食の人であれば、話はけっこう早く進むんですから!

私は初めてのクライアントさんには個人差もありますが、
だいたい3ヶ月間は避妊してもらっているのです。

なぜか?

その間に、妊娠しやすいカラダを作り上げて、
クライアントさんの意識をかえてもらうためです。
そう、皆さん早く妊娠したいと躍起になって、
特に、30代後半、40代の方は、切実に、
何が何でも早く、早くと焦りがちですが、
果たして結果的に妊娠できたとしてもどうなるでしょうか?

きちんとカラダ作りされていない状態であれば、
いろいろなことが起こりうる可能性が高くなりますよね。

私の友人が去年出産したのですが、
彼女から妊娠の報告を受けて私はずっと心配でした。
彼女の生活、食生活をロンドンでずっと見ていたからです。

幸い流産はしなかったので、
正直ほっとして"よかった"と胸をなでおろした次第ですが、
予定日が過ぎてもなかなか連絡がないので、
しびれをきらして電話したら、既に1ヶ月の早産で出産していました。
そして、彼女から出た言葉は、"障害児だったの・・・"。
私は、ただ"大切に育ててね"とだけいいました。
ショックでした・・・。

もちろん彼女のライフスタイルが、
原因だったのかどうかは誰にもわかりません。
ただ、妊娠前や妊娠中の母親となる女性の食生活や生活スタイルが、
子供の健康に与える影響については、
多くの専門家が指摘していることでもあります。
もしかしたら避けることができたかもしれませんよね?

だから、自分たちでやれることはやっておきたいとう思いから、
基礎のカラダ作りがいかに大切か理解していただいて、
3ヶ月間避妊して、カラダ作りに取り組んでもらっているのです。

しかし!ゼロからのスタートですので、
初日はかなり困惑されて帰りますね。
それでも全員3ヶ月後には嘘のように変わっています!

本当です!

"あれをやって、これもやってね"、
でも、"これはだめ、あれもだめよ"なんて、
毎回毎回、同じようなことを言って、
多少は、うんざりされることもあるかとは思うのですが!

それでも、たった3ヶ月の間ですが、
自分の体が変わったのが実感できると共に、
ライフスタイルに対する認識が変わってくるのです。

そして、はじめは妊娠できないと、暗〜い顔でやってくるのが、
"できない"のではなく、"できる"という意識に変化してくるのですよ〜。

そう、これが大事なのです!

私はクライアントさん全員から、
妊娠報告を受けたことをイメージしちゃうのです、
思わず涙が出たりして〜!(まだ早い!)

でもそういうお互いの意識を高めることは非常に大事です。
でも自分がいつまでも悶々としていたら、
ご主人との意識のレベルも低くなりますよね。

そういう状態ではいつまでたっても抜け出せませんよ!

3ヶ月の避妊期間が長いか短いか。

そう、悩んでいる人には長いかもしれません。

でも3ヶ月、頑張って、カラダを作ればすぐ妊娠する人だっているんです!
結局、遠回りのようで、それが、近道なんです。

"急がば回れ"なのです。

次回から、妊娠しやすいカラダづくりへの取り組み内容を、
現クライアントさんの様子等を通じて、紹介していけたらと思っています。

それでは、よろしくお願いいたします。

◎このエッセイへのご意見・ご感想をお寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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◎リーベマリール 〜 不妊に悩む女性のためのトリートメントサロン
http://www18.ocn.ne.jp/~marille/


━【連載企画】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  
        
      もっと、愛しあう頻度を高めよう! 〜 その2

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夫婦生活と妊娠しやすさとの関係をテーマにスタートしたこの連載ですが、
驚き、かつ、戸惑っています。

大変な数のメールを頂きました。
メールを頂いた皆さん、ありがとうございました。

どのメールも、内容が濃いです。
このメルマガ始まって以来の読者の方の関心の高さを感じました。

まずは、妊娠のためには夫婦生活の回数を増やす必要があると、
そんな心当たりのある方は、予想以上に多いのではないかと思いました。
なんと!、今迄で、結婚する前が最も多かったという夫婦が多いこと!

で、何に戸惑っているのかと言いますと、その背景の多様さと複雑さ、です。

これは、もっと、愛しあう頻度を高めよう!なんていう掛け声だけでは、
いかんともしがたいと言いますか、
生活のいろいろな面を考えていかねばと思った次第です。

一言で言いますと、"甘かったー"という感じでしょうか。

そんな事情ですので、今回は、皆さんから頂いたメール、
それと、これ迄、Q&Aにお寄せ頂いたご相談の内容から、
夫婦生活が、なぜ、少ないのか、
夫婦生活が、なぜ、思うようにいかないのか、その原因を探ってみます。

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       セックスの回数が少ないのは、なぜ?
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これは、もう、夫婦の数だけ、理由があると言っても過言ではありません。
そこを、あえて、いくつかにまとめてしまいました。

一応、男性側の理由として考えられるものには(♂)を、
女性側の理由として考えられるものには(♀)を、
両方の場合には、(♂&♀)としました。

★結婚生活が長いこと

(♂&♀)年齢による性欲低下。
(♂&♀)パートナーが、恋愛対象ではなく、家族という存在になった。
(♀)異性のパートナーというよりも母親のような存在になった。

★余裕がない

(♂&♀)時間的余裕がない。
(♂&♀)仕事に体力的、精神的エネルギーを吸い取られている。
(♂&♀)仕事(シフト、出張等)でお互いにすれ違っている。

★ストレス

(♂&♀)両親との同居。
(♂)セックスのタイミングを決められることによるストレス。
(♀)愛しあうというよりも、妊娠に意識が集中し過ぎて、楽しくない。   

★セックスへの興味そのものが湧かない

(♂&♀)少ないというよりもない(セックスレス)。
(♂&♀)疲労。
(♂&♀)性欲の低下。
(♂)風俗通い。

★性的な障害

(♂)ED。
(♂)性機能障害。

だいたい、こんなところでした。

もちろん、それぞれに程度の差は大きいものがありますし、
表面的な分類かもしれません。
また、複合的なケースも多いかもしれません。

これ以外にも悩みがありましたら、メールを下さいませ。

それでは、次号から、それぞれのテーマ毎に、
私たちなりの答えというか、対処法を探ってみたいと思います。

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◎この内容に関するご質問やご相談、ご意見はメールにて。
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━[不妊に関するご相談は]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人には聞けない不妊の悩み 専門家がお答します
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━[不妊改善のためのサプリメント活用術]━━━━━━━━━━━━━━
あなたに相応しいサプリメントとその使い方をご提案します
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━[妊娠報告をお願いします]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆さんからの妊娠報告をお待ちしています
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http://www.akanbou.com/houhoku/main.html

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■編集後記 
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どうやら、セックスの回数の問題も年齢的な要因が強そうに思います。
ここでも、テーマは、アンチエイジングということになるのでしょうか。
ただ、間違いなく言えることは、何歳からでも、取り組みはじめると、
必ず、何らかの結果は得られるということです。

得られるものが、自分たちの最も望むものであることに、
越したことはないのですが、
今、意識していない大切なものも得られるかもしれません。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]   No.140
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・自社配信: 923部
・まぐまぐ: 4,590部
・合計部数: 5,513部(1月29日現在)
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【発 行】 株式会社パートナーズ内
      [妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【責任者】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会所属)
【監 修】  西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
       荻田浩司(医師・医学博士)  
【WEB】  http://www.akanbou.com
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