ロワ佐奈子のセルフコントロール講座 妊娠しやすいココロをつくる

ロワ 佐奈子

第25回 今に集中するってどういうこと? 〜実践編〜

過去や未来にではなく、今この瞬間を生きることで、心配や不安に支配されることなく生きられるようになりましょう!今回はようやく実践編となります。

ソチオリンピックは終わってしまいましたが、スポーツ選手の「勝負」にかける集中力というのは、きっとものすごいエネルギーなのだろうと思うのです。日本中を、いや世界中を感動させたフィギュアスケート、浅田真央選手のSPでのジャンプの失敗から、翌日フリーで自己最高得点となる最高の演技。これこそ、過去の失敗にとらわれ続けず、「今自分にできる演技」に集中したからこその結果なのでしょう。それができたのはもちろん日頃からの練習の成果であるのでしょうが、それ以上に浅田選手のものの考え方や習慣も大きく影響していたに違いありません。アスリートは体だけではなく、心も強いのだなぁ、と感心しなおした次第です。

さて、昔から気を集中させるために 東洋では気功、座禅、ヨガや瞑想などが行われてきました。西洋でも少し趣は変わりますが、ソフロロジーやフェルデンクライスなど、心と体の調和のための学問や手法が研究、確立されています。古今東西、これらを昔からひとは繰り返していること自体、「今を生きる」ことがいかに難しいかを証明しているようにも思われます。でもだからこそ、訓練次第で上手になれる、とも思うのです。

マインドフルネスということばをご存知でしょうか。
妊カラでもhttp://www.akanbou.com/mailmagazine/20040904.htmlhttp://www.akanbou.com/mailmagazine/20090412.htmlで何度か取り上げられたリラクゼーション法のひとつです。
ここでは詳しく取り上げませんが、興味がある方は過去のメルマガに是非目を通してみてください。とても簡単で実践しやすい例が紹介されていますので、試してみることをお勧めします。

また、難しく考えなくとも、「今に集中すること」は「自分の呼吸に集中すること」と捉えてみてください。アンガーマネジメントでも「カチンときたら、深呼吸!」のテクニックがあるのですが、1日たった5分でもよいので、ゆっくり吐いてゆっくり吸う(それぞれ10秒ずつで1分間に3呼吸くらい。苦しくなったら途中普通に呼吸しながらで大丈夫です。)を、やってみてください。それに伴って、脳がリラックスし、それまで頭を支配していたガサガサした部分がちょっと小さくなる感じが得られるはずです。

あとは、有酸素運動も有効です。全身の筋肉を使う水泳は、私のリラクゼーション法です。でもジムにあるプールなどではついつい隣の人とスピードを競ったりしてしまいがちなのでちょっと難しいのですが、自分の好きなペースで泳げるスペースで、頭を空っぽにして呼吸に集中する水泳は、上の5分間深呼吸法と同じ効果があると思います。

私は、これらのリラクゼーション法やヨガが好きで取り入れていますが、この方面のプロではないので、もっと本格的にマインドフルネスやヨガで集中力や心と体の調和を高めていきたいとおっしゃる方は、いろいろ勉強してみてくださいね。自分にあった方法がきっと見つかると思います。
訓練ではあるのですが、これが楽しみになって、習慣化されれば儲けものです!みなさんも是非楽しみながら、ココロとカラダを育てていきませんか?

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寒いところは苦手なのですが、冷たい空気のなかを体がぽかぽかするくらい早足で歩く(もちろん呼吸を忘れずに!)と頭がすっきり!