38歳という年齢で、人工授精での妊娠は難しいでしょうか?

Questionご質問・ご相談内容

38歳という年齢で、人工授精での妊娠は難しいでしょうか?

現在第二子を希望しています。
夫婦で話しあい、治療は体外受精は行なわず人工授精までと決めました(第一子はAIHで授かる)。
38歳という年齢で、AIHでの妊娠は難しいでしょうか?
また、一般的に6回目までと言われいますが、5~10%というAIHの成功率を考えると、10~12回はチャレンジしたいと考えていますが、6回以降無駄なのでしょうか?

お名前:はっち  性別:女性  年齢:38
結婚歴:10年  不妊期間: 年 ヶ月  不妊治療期間:0年2ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査、精液検査(ご主人)、子宮卵管造影、フーナーテスト  これまでに受けた治療:タイミング指導、ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)、ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)、AIH(人工授精)

Answer【回 答】細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

卵管やご主人に問題がなければ、人工授精の可能性は十分にありますし、6回以上繰り返すことも決して無駄ではありません。

世間では30代後半、40代になれば、体外受精を受けなければ妊娠が難しいかのような印象があるかもしれませんが、全くの間違いです。

たとえば、東京都世田谷区にある不妊治療専門クリニック、梅ヶ丘産婦人科の不妊治療で妊娠した女性の年齢別妊娠方法では、35歳では50%がタイミング法、25%が人工授精、そして、体外受精は25%です。40歳でも、タイミング法が28%、人工授精が18%、体外受精が54%となっています。

このように、患者さんに偏った治療法を勧めるようなことをしないクリニックでは、30代後半、40代でも半分はタイミング法や人工授精で妊娠出来ていることがわかります。

ですから、検査で卵管やご主人に大きな問題がなければ、年齢が高くなっても体外受精を受けなくても妊娠できる可能性は十分にあるわけです。

また、人工授精の周期あたりの妊娠率は、確かに、5~10%と言われています。そして、もちろん、女性の年齢が高くなるほど低くなっていきます。

ただし、1回あたりの妊娠率が低くても、繰り返すことで妊娠に至る確率は当然高くなります。

一般的には人工授精も5、6回繰り返しても妊娠に至らなければ、体外受精にステップアップすることを勧められます。

その結果、6回以上、人工授精を続けるカップルがうんと少なくなるので、妊娠率も6回以上は低くなってしまいます。

ところが、梅ヶ丘産婦人科の治療成績では14回くらいまで人工授精の妊娠率は大きく下がりません。

はっちさんのところのように、夫婦で話しあい、治療は体外受精は行なわず人工授精までと決めていらっしゃるのであれば人工授精を10~12回続けられる意味はあると思いますし、妊娠の可能性は十分にあると言えます。

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