AMHが低くても妊娠の可能性はあるのでしょうか?

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AMHが低くても妊娠の可能性はあるのでしょうか?

はじめまして。
結婚三年目です。

初年に自然妊娠したのですが6週目で流産。

翌年ステージ1の乳がんが見つかったため、手術後、不妊治療の為、一つ目のクリニックでタイミング2回を試した末、反応なしでお薬を使う治療が不安だったので、自然周期のクリニックに転院(今年三月)後にタイミングで妊娠したものの、オペなしの流産。

その後採卵を2回しようとするが実行にいたらず。
時間が排卵する時間に合わない。。。とか、精子を要する時間に持ってこれないとか。。。、事務的な内容でできなかったのでとてもショックをうけてしまいました。

その後AMH2.4で、ほとんど卵胞がない状態とか、今月生理が10日遅れたのでクリニックへいくとあがってしまう可能性があると言われ、数日落ち込んいでおりましたら生理がきてホットしております。

今の先生に少し疑問を感じつつも信頼しなくちゃとか、自然周期でお薬も極力少なくて済むので、今のクリニックで続けるべきか。。。と悩んでおります。ただ、男の先生で私より若い方為なのか、説明不足で診察に行ってもどんな治療をしたいか。。。と毎回同じ事を聞かれます。
前回に治療方針を決めたはすなのに。。。と思いながらも、先生の言葉に傷ついて涙している自分がいて、楽天的な自分が最近はらしくないと感じております。

少し愚痴っぽくなってごめんなさいっ。

転院も考えておりますがあまりよくないことでしょうか。

AMH2.4でも可能性は有りますでしょうか。

去年は5.2ありましたが、一年でこんなに減るとは予想外でした。

とてもショックを受けています。
宜しくお願いします。

お名前:るか  性別:女性  年齢:44
結婚歴:3年  不妊期間:*年*ヶ月  不妊治療期間:1年0ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

まずは、転院についてですが、不妊治療は、悲しいかな、確実に結果が伴うという保障のない中で進めるものですから、後々、後悔のない、納得の行く治療を受けることがとても大切なことだと思います。

特に、年齢によって、妊娠するまでに時間がかかる場合には、尚更のことと思います。

そのためには、信頼できるドクターに診てもらう必要がありますが、それは、高い技術レベルを備えていることや相性は、もちろんのこと、それぞれの患者に最適な治療方針や治療法を見極め、提案してくれるということも大切な要件だと思います。

また、不妊治療は、ストレスのかからない治療環境を求めることも大切なことです。
妊娠に悪影響を及ぼさないとも限らないからです。

にもかかわらず、 ドクターとのコミュニケーションがストレスになってしまっていては、本末転倒と言っても、決して過言ではないと思います。

このような観点から考えると、転院を検討してみるというお考えは悪くないと思います。

次に、AMH(アンチミュラリアンホルモン)値について。

ご存知のことと思いますが、女性は、常に新たな精子を作り続けている男性とは違い、生まれた時に全ての卵子が卵巣に存在し、新たにつくられることはなく、年齢とともに、卵子も年をとるだけでなく、どんどん減っていきます。
これが、年齢とともに、妊娠しづらくなり、反対に流産の確率が高くなってしまう根本原因です。

因みに、日本産婦人科学会が公表している全国統計の最新データでは、44歳の高度生殖補助医療による妊娠率は治療周期あたり3.0%、移植あたり6.9%、それに対して、流産率は66.8%にもなってしまいます。

さて、卵巣にどれくらいの卵子が残っているのかの目安になるのが、AMHやFSHです。

ただし、残っている卵子の数を間接的に反映しているだけで、妊娠できるかどうかの目安にはなりません。

妊娠できるかどうかは卵子の"数"ではなく"質"で決まるからです。

年齢が高くなって、AMHが低くなり、すなわち、卵巣に残っている卵子の数が減ってきても、質のいい卵子、すなわち、妊娠できるだけの生命力が備わった卵子残っていて、運よくその卵子が生育し、排卵すれば、妊娠することができるというわけです。

ただ、どれくらい質のよい卵子が残っているのかを調べる方法はありませんし、質のよい卵子が、生育し、排卵されるようにコントロールすることも出来ません。

ここだけは、「運次第」ということになります。

また、AMHは、FSHほどではありませんが、多少の変動はあるものです。

最後に、これまで、自然妊娠されていらっしゃるという経緯から、卵子と精子が出会えてないことはないと考えられますので、必ずしも、肉体的にも精神的にも、そして、経済的にも負担の大きい体外受精でないと妊娠できないというわけではないと思われます。妊娠できるかどうかは、前述の通り、生命力のある卵子が排卵されるかどうかですので、自然妊娠でも、確率はそれほど変わらないと考えてよいと思います。

ですから、体外受精にこだわる必要はさほどなく、治療を受けない周期でも、夫婦生活を持ったり、比較的負担のかからない人工授精を受けて、全ての排卵の機会を大切にすべきだと思います。

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