先生による見解の相違が不安です

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先生による見解の相違が不安です

去年11月に検査を受け、「高プロラクチン血症」、「卵管がつまりぎみ」との診断、パーロデルを処方されました。卵や排卵も出来ていると言われましたが、その後クロミッドも処方されました。パーロデルの効果が現れるのは服用後3ヶ月位との事で、それでも妊娠できなければ腹腔鏡か体外受精しかないと言われました。今年3月に人工授精の話がでましたが、この治療方針に不安を感じ、4月に転院しました。(再検査等はしていない為)

転院先では更に詳しい検査が受けられ、プロラクチン値は正常になっており、卵管もつまり気味だが大丈夫と診断でしたが、パーロデルとクロミッドは引き続き服用しています。

2年4ヶ月前に他の病院で子宮筋腫の開腹手術を受けました。今は半年ごとに検診にいっていますが、先月受診した際 「排卵しずらいかもしれない」、治療先の先生は「排卵は出来ている」、またはじめに通院したクリニックでは「相性が悪い。パートナーをかえれば妊娠できる」、先生方によって見解の相違があるのは当然かもしれませんが患者としては不安です。

今は年齢的なことがあり、次の治療にすすむべきか、また薬は服用し続けなけれなならないのかと不安に思っています。

お名前:すずたか  性別:女性  年齢:36
結婚歴:2年  不妊期間:1年3ヶ月  不妊治療期間:0年8ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/卵管通気・通水/子宮卵管造影/子宮内膜検査/服膣鏡検査/フーナーテスト  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

おっしゃるように先生によって、ある程度の見解の相違はあるものですが、全く正反対の診断内容を聞かされれば、当然、誰だって不安になりますよね!

ただ、不妊治療においては、意外にも、そういうことが少なくないようです。

もちろん、私たちには、どの先生の診断内容が適切なのかをコメントする立場にありませんし、だいたい、そのようなことは不可能で、かつ、望まれているわけでもないと思いますので、不妊治療の特殊性を鑑みながら、治療を受ける際の考え方として参考にしてもらえるようなお話しが出来ればと思います。

さて、不妊治療では、妊娠を妨げている原因を突き止めて、その原因に対して治療を施すことで妊娠することを目指すわけですが、いかんせん、その診断や治療はとても複雑です。

例えば、原因がハッキリしないことが多かったり、原因と思われることが変動したりといったことは決して珍しいことではありません。

また、もしかしたら、いくつかの原因が存在したり、或いは、周期によって、原因が変わったりすることもあるのかもしれません。

そんな、"妊娠しづらい状態のあやふやなところ"も、先生によって言うことが異なる原因の1つかもしれません。

ですから、そんな不妊治療の特殊性を理解しながらも、ご自身で、おぼろげながらも、自分たちはどこに問題があって妊娠しにくいのか、そして、今、どのような方針のもとで、どのような治療を受けているのかを理解することが、早く望みを叶えるために、とても大切なことだと思います。

ただ、それぞれの先生の断片的な考えや見解だけを、患者が咀嚼して、自分たちに相応しい判断を下すのは、大変難しいというか、ほとんど、不可能なことだと思います。

ですから、たとえ、専門家といえども、ただ、その診断結果だけをありがたく受け入れるのではなくて、なぜ、そのような診断を下されたのか、そして、1つの検査の結果だけではなしに、その検査の結果を踏まえて、どのような考え方や方針をもとに、どんな治療の選択肢があるのかを確認しておきたいものです。

そして、最終的には、自分たちにとって信頼できる先生と早く出会うことが、なによりも、大切だと思います。

ご参考になりましたでしょうか?

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