低温期に豆乳、高温期にグレープフルーツがよいというのは本当ですか?

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低温期に豆乳、高温期にグレープフルーツがよいというのは本当ですか?

「低温期に豆乳、高温期にグレープフルーツ(ジュース)を食べる(飲む)と良い」 というのをよく聞きますが、医学的な根拠はあるのでしょうか?

こちらのサイトで、大豆食品は取り過ぎない方が良いとありましたし、グレープフルーツ(ジュース)は葉酸を摂取する為にとるなら、高温期だけではなく毎日とるのがいいと思っているので、どうしてそのように言われているのか気になって仕方ありません。

間違った摂取の仕方をしたくないので、ぜひ教えてください!
よろしくお願いします。

お名前:ひな   性別:女性  年齢:29
結婚歴:4年  不妊期間:3年7ヶ月  不妊治療期間:2年5ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/卵管通気・通水/子宮卵管造影/フーナーテスト  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)/AIH(人工授精)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

低温期に豆乳、高温期にグレープフルーツがよいというような医学的な根拠はありません。

このような、「○○がよいようだ・・・」というような噂がまことしやかに伝えられているようですが、おそらく、低温期に豆乳というのは、植物性エストロゲンである大豆イソフラボンを摂取するため、グレープフルーツはおっしゃるように葉酸の摂取を意識してのことなのかもしれません。

この他にも高温期にパイナップルを食べると言われたりするようですが同様に根拠はありません。

まず、大豆イソフラボンですが、作用は穏やかながらのもエストロゲンに似た働きをするので、たとえば、大豆イソフラボンだけを抽出したサプリメントなどで摂取すると、場合によっては、低温期が長くなって、卵が育ちにくくなってしまうことがあります。

体内で分泌されるエストロゲンの代わりに大豆イソフラボンが、エストロゲン受容体に結合することで、本来のエストロゲンの作用が低下してしまうのではないかと考えられたりしていますが、とにかく、ホルモンの働きは、まだまだ、分からないことが多く、安易に、摂取しないほうが無難です。

普通に大豆食品として食べるべきで、わざわざ、大量に投入を飲む必要はないと思います。

また、葉酸ですが、おっしゃるように妊娠前から摂取すべきで、高温期に限って摂取すればよいというものでもありません。

また、グレープフルーツに特に葉酸が豊富だというわけでもなく、名前の通り野菜に多く含まれていますので、万遍なく食べることが大切です。

そして、葉酸は食事だけでは不足しがちであることから、厚生労働省でも、妊娠前の女性は、胎児の先天性異常を予防するために、サプリメントで1日400μグラムの摂取を推奨しているくらいです。

以上です。

何か特定の食物をたくさん食べたから妊娠しやすくなるほど、生殖活動は単純なものではありませんが、妊娠前、妊娠中の女性の健康、栄養状態は、健全な妊娠や出産、そして、胎児の健康に大きく影響します。

そのためには、バランスのよい食生活に留意すること、これに尽きます。
そして、その上で必要なものは品質や安全性の信頼できるサプリメントをとればよいのではないでしょうか。

今の時代、根拠のない噂の類が氾濫していると言っても過言ではありません。
そんな噂に振り回されないようにご自身で判断することが大切です。

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