心を休めて・・・、それも治療なのですね?

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心を休めて・・・、それも治療なのですね?

私達夫婦は結婚して2年です。
赤ちゃんはまえからほしかったので避妊はその一年まえくらいからはしていませんでした。
結婚して半年で病院で二人治療しましたが異常がない...、でも排卵誘発の薬で気分がわるくなったり、先生からも「何も異常ないのが正直何をやったらいいのかわからないんだよね」とやさしく言われました。
そうですよね。
ますます自分を見失いました。
でもこのサイトを見て不妊は心が反映するんだってことがわかりました。
治療はやすんで半年です。
心を休めて...それも治療なのですね...?

お名前:まるこ   性別:女性  年齢:31
結婚歴:2年  不妊期間:3年0ヶ月  不妊治療期間:0年6ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/卵管通気・通水/子宮卵管造影/子宮内膜検査  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

もちろん、治療を休むいう選択肢も有り、ですね。

不妊治療はご本人も知らず知らずのうちに強いストレスを感じることも多いようです。
また、お薬の副作用もあったようですし、ましてや、どこも異常ななく、先生も何をやったらいいのか分らないと言われているわけで、治療のステップアップにも踏ん切りがつかないでしょうから、尚更のことだと思います。

不妊治療を、いったん、休憩したり、止めたりした途端、妊娠するということが割とあったりするものです。

身体も心も、しっかりと、休んで、リフレッシュするために、いっそ、基礎体温を計るのも止めて、好きなことを優先させて、妊娠するということから離れてみるのがよいのではないでしょうか。

ただ、果たして、このまま治療を休んでいてよいの?という一抹の不安もおありのようですね。

大切なことは、現実を正しく認識して、今後、自分たちらしい選択をすることだと思います。

まずは、どこも異常がないのに授からないということは、決して、珍しいことではありません。

「異常がないのに授からないのはおかしい、」のではなくて、「どこも異常がないのに何年も授からないこともある」わけです。

そして、それは、どんな可能性が考えられるかと言いますと、どこも検査結果にあらわれるような異常はないのだけども、たまたま、身体や心の状態が、なんらかの影響を及ぼして妊娠しづらい状態になっていたのかもしれませんし、或いは、妊娠を妨げているものがあるのだけれども、これまでの検査で見つけることが出来なかったのかもしれません。
例えば、卵管采周辺に癒着などがあって、排卵された卵子がうまく卵管内の取り込まれていないため、ちゃんと排卵されて、精子も十分な数が卵管に到達できているにもかかわらず、出会えていないというケースなどが考えられます。

さらなる検査ということになりますと、腹腔鏡検査を受けてみるという選択肢もあります。
腹腔鏡でお腹の中を直接調べてみると、それまで、わからなかった子宮内膜症や癒着などがみつかることがあるからです。

ただし、体外受精が一般に実施されるようになってからは、不妊の原因を徹底的にさがして、原因を治療したうえで、妊娠を待つというよりも、不妊期間が一定の期間を超えると、原因を追求するよりも、体外受精で原因がありそうなプロセスをバイパスしてしまう方が早いという考えが、主流になっているように思います。

さてこれからの考え方としては、それぞれの可能性を消していくような対策を取ることになります。

まずは、心の状態がなんらかの影響を及ぼしていたためにこれまで授からなかったのであれば、治療を休憩して、しっかりと、気分転換をはかれば、この休憩期間中授かる可能性が大ですよね。

ですから、今で治療を休憩して半年とのことですので、まるこさんの年齢を考慮に入れて、どうでしょうか、あと半年くらいは、のんびり構えて、授かるのを待ってもよいかもしれませんね。

この場合は、期間で判断するしかありませんので、もしも、あと半年経過して、治療を休憩してから1年が経過しても授からないということになれば、その時は、やはり、妊娠を妨げている何らかの原因が隠れていると想定するのが自然な考え方でしょう。

検討すべき対策としては、まずは、どこに原因が隠れているのかも分らないわけですから、順番に、妊娠のプロセスを迂回していく治療を何回か繰り返して、妊娠の可能性を高めるということになります。

具体的には、子宮頸管を迂回する人工授精を数回、そして、卵子と精子が出会い受精するところまで迂回する体外受精を数回といった感じです。

いかがでしょうか?

もちろん、高度な治療となりますと、肉体的、経済的負担も大きくなり、リスクも伴いますから、ご夫婦で、十分に話しあって、どこまでの治療をどれくらい受けるのかを決めることが大切だと思いますが。

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