喫煙飲酒の習慣は妊娠にどれくらいの影響を及ぼすのでしょうか?

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喫煙飲酒の習慣は妊娠にどれくらいの影響を及ぼすのでしょうか?

はじめまして。ご相談させていただきます。

私はこの秋に結婚が決まり、年齢的にも早い妊娠を望んでおります。
私は現在35歳で、ここ15年間、家で毎晩のように飲酒(ビール500ML+日本酒 コップ1杯程度)、喫煙(1日半箱~1箱)を続け、外へ飲みに行く時はその量を上回ります。
生理は毎月狂うことなく順調で、婦人科検診では子宮筋腫や卵巣の炎症がないことや子宮に関する病気の心配はないと言われております。

私のような喫煙飲酒が習慣となっている者が、妊娠できる確率はどの程度のものでしょうか?
また、今から禁酒禁煙をすることで、どの程度確率が上がるものでしょうか?
御回答よろしくお願いします。

お名前:チェリー   性別:女性  年齢:35
結婚歴:1年  不妊期間:*年*ヶ月  不妊治療期間:0年0ヶ月

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

飲酒や喫煙が妊孕性(妊娠する力)にどの程度の影響を及ぼすものなのか、厳密には分りません。

その影響については、個人差が大きいこと、妊孕性に影響するのは、飲酒や喫煙等の生活習慣だけではないからです。

ただし、妊娠しようとする女性、妊娠中の女性は、飲酒や喫煙を慎むべきであると、世界中の、どの専門家も、口を揃えて言います。

喫煙は、特に、そうで、女性の妊娠に破滅的な影響をもたらすと警告しています。受動喫煙でさえ(周囲の人のタバコの煙を吸うこと)、そうです。

喫煙と生殖能力の関係については、既に、膨大な研究データが存在するからです。

例えば、2004年2月に発表されたイタリアの研究では、たばこの煙に含まれる化学物質の影響で、卵巣内の卵細胞が傷つき、受精能力が低下するとして、喫煙する女性は閉経が2年早まるとしています。

また、2005年4月に発表されたオランダの研究では、喫煙の習慣のある女性は、ない女性に比べて、体外受精の成績が3割近く低かったことを明らかにし、タバコを吸う女性は、流産の割合も高くなるとしています。研究者は、喫煙は生殖能力に、10歳年をとるのと同じ程度の影響を及ぼすとしています。

飲酒は、喫煙ほど、厳格には言われていないようですが、イギリスの不妊治療のガイドラインによりますと、女性は、週に1~2回、1~2単位の飲酒に限るようにアドバイスしています。1単位のアルコールとは、ビールでは250ml、日本酒で1合とのことです。

いずれにしても、妊娠を希望されておられるのであれば、禁煙されて、お酒の量や回数を減らされることが大切です。

妊娠の確率云々もさることながら、ご自身と生まれくる赤ちゃんの健康のためにも大切なことです。

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