不妊のことが頭から離れない

気になるキーワード

Questionご質問・ご相談内容

不妊のことが頭から離れない

どうしても、不妊についてのことが頭からはなれず、とくに排卵後から次の生理までの期間は考えないようにしても無理なんです。
ストレスがよくないとは思うのですが、どうすれば自分が癒されたり気分転換してよいかすら、 わからなくなってしまいました。

仕事もやめてみようかとも考えています。
そうすれば少しは楽な気持ちになれるかと・・・・・。
どうすればこのような気持ちが忘れられるのでしょうか?
気持ちを楽にしたいです。

お名前:K・T  性別:女性  年齢:不明
結婚歴:2年  不妊期間:1年2ヶ月  不妊治療期間:0年10ヶ月
これまでに受けた検査:血液検査/精液検査(ご主人)/  これまでに受けた治療:タイミング指導

Answer【回 答】

頭から不妊のことが離れなく、リラックスできない・・・、そんな悩みは皆さん、多かれ少なかれ、 もっておられるのではないでしょうか? 

不妊に関わらず、どんな些細な事でも悩み事や問題があれば、ふとしたことで、そのことに捕らわれてしまい、思考が止まってしまったりしますよね。

これを、考えないようにして、 何か気分転換をしましょう~、といってもなかなか難しいと思います。
どんな時でも、自分の追い求めるものを頭の中に置いたまま、皆、生活を送っているもの。
そんな大切なことを忘れようなんて、不可能なものですよね。

そんな時って、自分であって、自分でないような感じというか、不自然な状態とでも言えるでしょうか。

でも、そのことを頭から追放出来なくても、ちょっとだけ意識を別なものに集中することはできます。
問題だけををじっと考え続けていると、苦しくなり行き詰まっていくばかり。
だから、時には意識して自分の思考を別なところに持っていきます。
悩みと上手く付き合うことは、ちょっとした努力で出来るものです。
そうすれば、簡単に、 また、自分の人生を取り戻すこと出来るようになります。

まずは、今、頭から離れない"心配や不安の正体"は、いったい、なんなのか、少し考えてみましょう。
一言で言うと、なかなか、"期待通り"に妊娠しないこと、そして、いつになったら妊娠できるのか、どうしたら、妊娠できるのか分からないこと、ではないでしょうか?

整理してみますね。
1年とちょっと、妊娠しない、要するに、不妊期間は1年少し。
原因とされているのは、高プロラクチン、要するにホルモンのバランスが多少悪く、妊娠しづらい状態であろうとのことですね。
客観的に言えば、今の状態は、決して、妊娠が難しい状態ではありません。
そもそも、日本では、不妊症の定義自体が、避妊せずに2年間、妊娠しない状態とされています。
まだ、1年弱もあるじゃないですか!
まあ、現在の年齢が不明ではありますが、それから、悩みだしても決して遅くないのではないでしょうか?
ということは、Tさんの頭を占領している不安や心配は、実は、思い込みというか、一般的には、それほど、心配したり、不安になったりするようなことではない、といえるかも知れないのです。

次に、こころの状態という観点からです。

Tさんの好きなことや趣味は何かあるでしょうか?
今は何をやっても楽しめない~、と思うかもしれませんが、思考を別なことに使うことは必要です。
簡単なことを言えば、声を出して本を読む、新曲の歌をカラオケで歌う、 細かな手芸をする、ハードなエアロビックスやダンスをする、などなど。これって、やってみると以外に集中するもので、やっている間は他のことを考えなくて済むものです。

私が本来推薦したい方法は、気功法にある呼吸法やイメージを使ったリラクゼーションなのですが、これは今の状態だと指導者の誘導が必要かもしれません。
コラムで紹介した功法などを試してみてもいいかもしれませんが、一人でやる場合は何か自分が興味ある楽しいことをやった方がいいでしょう。
また、ご主人とスポーツや、 時には遊園地などで思いっきり体を使って疲れるのも手です。

そして、時には自分が煮詰まる前に、その辛さをとことん、誰かに聞いてもらうというのも 大切なことです。

あと、仕事をやめようかと考えてらっしゃるみたいですが、もし、それが今精神的・肉体的に辛いものでなければ、続けてみてもいいのではないでしょうか。
何か、周りの目や言葉で気を使うなどなければ、かえって忙しい方が色々考えなくて済むと思います。
ただ、他にやりたいことや時間をのびのびと有効に使うことができれば、楽しい事に時間を費やす方がいいでしょう。

忘れよう、考えたくない、と、 思えば思うほど人はその事に振り回されてしまいます。
人はいつでも生きていく中で何かしら悩みを抱えながら生きていくものです。
でも、それを抱えながら、笑ったり泣いたりしてその中で、人間として強くなってやさしくなって豊かになるのだと思います。

問題はその辛い事に飲み込まれないで、自分の中の一部として捕らえ、 他の大切なものも沢山あるという事を忘れないことです。
Tさんの人生の主役はなんでしょうか?
心のケアはなかなか自分一人では出来ないものです。
どうしても辛い時は、誰かの手を借りるのも一つの方法かもしれません。
もっと心に詰まっているものを吐き出したいときはまた、メールください。
いつでもあなたは一人ではないことを、忘れないでくださいね。

Q&A

これまでの相談一覧

カテゴリーメニュー

年齢別

症状、検査・治療

気になるキーワード

予め知っておいてほしいこと

回答について
専門家による回答ではありますが、限られた情報に対しての一つの見解であることをご理解ください。
また、すべての回答にお答えできないこと、回答に時間を要する場合があること、急を要するご質問・ご相談への対応や医療機関の紹介は行っておりませんのでご了承ください。

免責について
掲載された情報は、ご自身の判断と責任の元でご利用になられるもので、もし、掲載された情報をご利用になられた結果、不都合等が発生した場合でも、回答者や当サイトの運営者には一切の責任が発生しないことをご了承ください。