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VOL.1066 光害(ひかりがい)から自分を守る

2023年12月03日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.1066            2023/12/3
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今週の内容__________________________________________________________

・編集長コラム:光害(ひかりがい)から自分を守る
・お知らせ:研究参加者募集:あなたの有機フッ素化合物(PFAS)汚染を調べませんか?
・編集後記


編集長コラム Dec.2023_____________________________________________

  光害(ひかりがい)から自分を守る
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光害(ひかりがい)という環境問題をご存知でしょうか?

夜間の過剰な照明で自然環境や生態系、ヒトの心身の健康に悪影響を及ぼす害のことです。

最近、光害が男女の妊孕能、すなわち、妊娠する力にも及んでいることを示す研究報告が相次いでいます。

それは、主にスマートフォンやタブレット等の電子機器の就寝前の習慣的な使用により、睡眠の質を低下させ、男女の生殖機能にマイナスの影響を及ぼすというものです。

また、光害はメンタルヘルスを直撃するという研究報告も増えています。

イギリスで実施された約87,000人の成人を対象とした大規模な研究で、夜間に大量の人工光にさらされた人はうつ病のリスクが30%増加したのに対して、日中に大量の自然光にさらされた人は、うつ病のリスクが20%低下したとの報告がなされています。

このように「光」はヒトの心身の健康に強い影響を及ぼすようです。

夜間の人工光がなぜヒトの生殖機能に影響を及ぼすのか、そのメカニズムは完全にはあきらかになっていませんが、体内時計や交感神経、ホルモン分泌などを介するのではないかと考えられています。

ただし、間違いなく言えることは、ヒトは朝や昼間は明るいところで活動し、夜は暗いところで休息することで、私たちに備わったさまざまな身体の働きが正常に機能するように出来ているということでしょう。

考えてみると、そもそも、人工照明は私たちの生活に大きなメリットをもたらし、その恩恵は計り知れず、もはや、必要不可欠なものです。

ところが、その一方で、場合によっては、私たちの心身の健康に悪影響を及ぼすこともあるということがわかってきたわけです。

光害の影響についての研究に携わった研究者は、夜はスマホやタブレットを遠ざけることで、妊孕能の回復が期待出来るかもしれないと指摘しています。

要するに人工光は、付き合い方次第で味方にもなり、敵にもなり得るということになります。

夜にスマホやタブレットのスイッチをオフにして、部屋を暗くすることは、難しいことでもなんでもありませんし、お金がかかるわけでもありません。

問題は、私たちは、今や、朝も、昼も、夜もスマホがあるのが当たり前という文化の中で暮らしているということではないでしょうか。

そのため、光害から自分の健康を守るためには、環境を自分でコントロールするしかありません。

要するに、普通に生活していると、知らず知らずに流され、気がつくとスマホを操作している、それがデフォルトになってしまっているので、そのことを自覚することから始める必要があるのではないかということです。

「光」は私たちに大きな影響を及ぼすからこそ、自分自身が生活の主体になり、コントロールすることが大切です。

時代の流れに流されるか、自分が主体になり、コントロールするか、どちらかです。


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↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


お知らせ__________________________________________________________

   研究参加者募集:あなたの有機フッ素化合物(PFAS)汚染を調べませんか?
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東京都調布市にあるウィメンズクリニック神野では、京都大学との共同研究「体内PFAS (有機フッ素化合物) 濃度と生殖補助医療成績との関連に関する研究」に参加いただける方を募集しています。

PFASとは有機フッ素化合物の総称で、撥水剤や消火剤、コーティング剤等に用いられていて、環境中で分解されにくく、蓄積性が高い物質であることから、水道水や井戸水などから体内に摂取されていると考えられています。

最近、PFASによる地下水汚染が日本全国で徐々に明らかとなってきており、東京都多摩地域もPFAS汚染が示され、 さらに多摩地域住民の血漿中PFAS濃度が高いことも示されました。

PFASの体内蓄積は、妊孕性低下との関連も示されています。

そこで、高度生殖補助医療を受けられる患者さんを対象に血液や卵胞液中のPFAS濃度を測定し、治療成績との関連を調査する研究がはじめられることになり、参加される方を募集します。

詳細は以下をご覧ください。
https://www.akanbou.com/PFAS_study.pdf


編集後記____________________________________________________________

スマホが普及すると、使う側の主体性が揺らいできています。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]     VOL.1066
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:https://partner-s.info/
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・合計部数: 3,642部(12月3日現在)
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