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VOL.1032 「頑張り」ではなく「楽して」改善する

2023年04月02日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.1032              2023/4/2
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今週の内容__________________________________________________________

・編集長コラム:「頑張り」ではなく「楽して」改善する
・編集後記


編集長コラム Apr.2023______________________________________________

  「頑張り」ではなく「楽して」改善する
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このメルマガでは、食事のこと、運動のこと、睡眠のことなど、さまざまな生活習慣と妊娠や出産との関係について、学術論文から得られた知見をもとにした情報をお送りしています。

ただし、そんな情報も活用されて、すなわち、実際に生活習慣に取り入れ、心や身体の状態が変化し、そして、妊娠や出産の結果にプラスの影響を及ぼして初めて、意味があるというものです。

もちろん、情報の送り手は、受け手がその情報をどのように受け止め、どのように使おうが、コントロール出来ませんし、それこそ受け手の勝手じゃないかと言われればそれまでなのですが、このメルマガを読まれるのは、楽しみではなく、妊娠や出産にプラスになることが目的だと思うので、やはり、実践や実行が伴うことが必須です。

そこで、その障害になるのは「わかっちゃいるけどやめられない」問題ではないでしょうか?

弊社のサプリメントを購入いただいた際に配布させていただいている小冊子「YFP(Yell From Partners)」の2023年1月号から「管理栄養士によるお悩み相談」の連載をはじめました。」

そのテーマとして、1月は「朝に食欲が湧かず抜いてしまう」、2月は「なかなか体重を増やせない」、そして、3月は「甘いものがやめられない」というお悩みに管理栄養士の榊玲里先生に回答いただいています。

これらのお悩みを一言で言えば、「わかっちゃいるけど、やめられない」問題です。

この連載をはじめたのは、この、「わかっちゃいるけど、やめられない」問題を、「意志が弱いから」で片付けず、「方法論」として考えるべきではないかと思ったからです。

そもそも、自分も含め、多くの「普通の人々」は、それほど意志が強いとは思えません。

であれば、意志が弱いことを理由にすれば、もたらすのは解決ではなく、罪悪感のみということになってしまいます。

そこで、意志の力をあてにせず、極論すれば、意志がなくても、水が高いところから低いところに流れるごとく、楽して改善できる方法はないものかと考えた次第です。

具体的には、こんな感じです。

たとえば、「甘いものがやめられない」というお悩みに対して、「意志の力」で解決するには、ひらすら我慢するということになります。

つまり、甘いものを食べたいという欲求を抑えようするわけです。

この、甘いものを食べたいという欲求を敵視せず、認めるどころか、もっと大切にしようというふうに、発想を転換するのです。

問題は、甘いものを食べたいという欲求そのものではなく、求めすぎること、すなわち過剰な欲求にあるわけです。

なぜ、過剰な欲求をもってしまうのか、ここをじっくりと考えたいということになります。

いろいろ、人それぞれなところがあるのでしょうが、甘いものを求めすぎる一因として、食事全体の満足度が低いというケースがよくあります。

であれば、解決策は、食べること全体の満足度に着目し、まずは、3回の食事でお腹も心も満たされるようにします。

具体的には、単品もので済まさず、定食スタイルにしたり、もう一種類おかずやスープをプラスするなど、3回の食事を充実させ、満足度が高まるように工夫します。

その結果、それまでの甘いものへの欲求が和らぐかもしれません。

もしも、そうであれば、甘いものを求めすぎていたのは、食全体に満足していないことへの代償だったことになります。

また、甘いものたやめられないと感じてしまう背景に、「身体に悪そう」という認識があるのかもしれません。

であれば、甘いのを食べることそのものが悪いわけではなく、砂糖や加工油、添加物が多く含まれるものを食べ過ぎたり、血糖値が急上昇するような食べ方がよくないわけです。

この場合の解決策は、身体に悪そうか、よさそうかに着目し、身体によさそうな甘いものを楽しめばいいということになります。

具体的には、フルーツやドライフルーツ、焼き芋、甘栗などの自然な甘みを楽しめるものを選びます。

そのことで、腸内環境を整える食物繊維や体調を整えるビタミンやミネラルを補充することになり、同じ甘いものでも、マイナスとプラスの差はとてつもなく大きくなります。

このように、無理なく改善するために必要なものは、強い意志ではなく、正しい情報と柔軟な発想、そして、楽しむ心ではないでしょうか。

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編集後記____________________________________________________________

情報を活かすとは、それによって行動が変わるということですね。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]     VOL.1032
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編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
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