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VOL.877 私たちに備わった感染防御能を高める食事

2020年04月12日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.877                     2020/4/12
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・トピックス:私たちに備わった感染防御能を高める食事
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2020年4月6日 編集長コラム
根っこを強くする機会にしたい
https://www.akanbou.com/column/henshuuchou/20200406.html
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トピックス Apr.2020_________________________________________________

 私たちに備わった感染防御能を高める食事
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新型コロナウイルスによる、現時点(4/11)での国内死亡者数は129名で、毎年のインフルエンザによる死亡者数が約1万人と言われていますので、ケタ違いの少なさにもかかわらず、これほどまでに感染拡大に危機感をつのらせているのは、ただ1点、有効なワクチンや治療薬がないからでしょう。

そのため、手洗いとマスク、Stay Homeという自分で出来る予防策を徹底し、感染の広がりを抑え込むしかないわけです。

そして、もう1つ手立てがあります。

それは、私たちに備わっている、あらゆる病原体に対しての感染防御能を高めることです。

そのために大事なのは「栄養」です。

そこで、女子栄養大学の栄養科学研究所所長の香川靖雄先生による「新型コロナウイルス(COVID-19)を防ぐ栄養学 減量は中断して防御能を高めましょう」からポイントをご紹介します。

1)低タンパク質とやせは肺炎発症のリスクが高い
感染後に重症化するかどうかは十分な抗体ができるまでの1~3週間の肺炎や高熱に耐える感染防御能が左右するのだそうです。

そこで、日本人高齢者の肺炎にかかるリスクに関与するものを調べた研究があります。それによりますと、肺炎で入院している患者さん50名と肺炎でない(他の疾患で入院している)患者さん110名を比べたところ、肺炎にかかるリスクは低アルブミン血症(低タンパク質)は9倍以上、BMIが18未満(やせ)が2倍以上だったというのです。

今回の新型コロナウイルスの発生地の武漢でもこのことが確認されているとのこと。

タンパク質を十分に摂取することが大切です。

2)低血糖の肺炎患者は死亡率が高い
感染するとウイルスと戦うために有利になるように発熱し、体温を上げます。

そのために多くのエネルギーが必要になることから、肺炎では十分なエネルギーを備えた肥満のほうが死亡率が2分の1以下、反対に低血糖(72mg/dl未満)は死亡率が3.2倍になるとのことです。

糖質の摂取も大切です。

3)食事バランスと規則正しい生活、適度な運動
中国栄養学会会長による感染防御能を高める生活習慣として以下の内容が指導されています。

・十分なエネルギーを糖質で補給するため、米、小麦粉等を毎日250-400g食べる。
・赤身の肉、魚、卵、大豆、乳製品等の高品質のタンパク質を毎日150-200g食べる。
・総脂肪のエネルギー比は総エネルギー比の25-30%
・野菜を毎日500g以上
・果物を毎日200-350g

要するにバランスよく食べるということですね。

また、規則正しい生活と適度な運動は時間栄養学的に見て感染防御能を高めてくれるそうです。

このように、感染しにくい、感染しても重症化しにくい身体をつくるには、ダイエットや糖質制限は不利なようです。

免疫機能も、生殖機能もいずれも身体に備わった機能の1つです。

今回、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにさまざまな制約が課せられていますが、身体に備わった機能の正常化という観点から生活をリセットする機会にしたいですね。


・新型コロナウイルス(COVID-19)を防ぐ栄養学  減量は中断して防御能を高めましょう
https://www.eiyo.ac.jp/ions/?p=3674
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・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
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・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・お勧めの本:妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
 http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

自分や自分たちにはどうにもならないことは横に置いておいて、自分や自分たちに出来ることを挙げて、なにをどこまでどのようにやれるのかを整理してみると、意外にも多くのことが可能なように思えてきます。

自分や自分たちにはどうにもならないことを考えれば考えるほど、心配や不安が大きくなりますが、自分や自分たちに出来ることをどのようにやればいいのかを考えれば考えるほど希望や期待が大きくなり、前を向けるようになるようです。

不思議ですが、人間はそのようにできているのかもしれませんね。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]      VOL.877
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://partner-s.info/
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・合計部数: 3,970部(4月12日現在)
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