メルマガ

VOL.831 「欲望」ではなく、「欲求」に従う

2019年05月19日

____________________________________________________________________

 妊娠しやすいカラダづくり No.831                              2019/5/19
____________________________________________________________________


今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・編集長コラム:「欲望」ではなく、「欲求」に従う
・お知らせ
・当社製品&サービス
・編集後記


編集長コラム May.2019______________________________________________

 「欲望」ではなく、「欲求」に従う
-----------------------------------------------------------------------
インターネット、特に、個人ブログやSNSが普及し、膨大な情報が瞬時に手に入るようになりました。

アクセスできる情報の量が増えれば、便利になるかと思いきや、妊活情報を集めて、疑問や心配事を調べれば、調べるほど、疑問や心配事が解決できるどころか、もっと大きくなったというような「声」が、ほぼ、毎日、寄せられるようになりました。

たとえば、そこには、全く相反することが書かれていたりします。

個人の体験談ならまだしも、その道の専門家の見解においてもよくあることで、いったい、どっちやねん!と言いたくもなります。

ただし、医学論文でも、相反する研究結果が書かれていることは、全く珍しいことではありません。

間違いなく言えることは、誰にでもあてはまる「結論」などない、つまりは、ケースバイケース、もっと言えば、人ぞれぞれ、さらには、同じ人でもその時々、ということになるわけです。

妊娠しやすいカラダづくりと称するメルマガでこう書くと無責任なように聞こえるかもしれませんが、事実です。

であれば、疑問を解消し、心配事を解決する時には、大前提として、ここ、すなわち、誰にでもあてはまる結論などないということからはじめるというか、このことを受け入れることからはじめるべきでしょう。

そして、そんなケースではそうならば、こんなケースではどうなのか、その人ではそうならば、自分ではどうなのか、あの時でああならば、この時ではどうなのかという、そんな頭の中のシミュレーションを繰り返し、自分たちの最適解をみつける作業を地道に続けていくしかありません。

結論は簡単には手に入らない、自分たちで導くしかない、要するに、手っ取り早い方法などないわけです。

そもそも、ヒトの身体は機械とは違い、同じようにインプットすれば、同じようなアウトプットが得られるとは限りません。

その上、新しい命がやってくるプロセスは、私たちがどう頑張ってもコントロールすることが叶わない領域で進むもののようです。

誤解のないようにお願いしたいのですが、だからと言って、なにをどうやっても無駄であるなんてことを思っているわけでも、言いたいわけでも、決して、ありません。

反対に、だからこそ、科学的な事実を積み重ね、こつこつ、しつこく、自分たちに最適な方法を探し続け、みつけていくことが大切であると、確信しています。

前置きが大変長くなりましたが、本当に言いたいことはここからなんです。

早く、確実に授かるために、自分で出来ることを考える場合、1つのヒントとして、「欲望」ではなく、「欲求」に従うことが大切ではないかと思うのです。

たとえば、何を、どう食べたらよいのか、いつどんなふうに性交すればよいのかなど、こと、妊娠のためのライフスタイルについては、ああでもない、こうでもないという議論になりがちです。

そんな時には、「欲望」ではなく、「欲求」に従うのです。

ここで言う「欲望」とは、頭がほしがるものやこと、すなわち、頭が不足を感じ、満たそうと望むものやことです。

それに対して、「欲求」とは、生理的にほしがるものやこと、すなわち、身体が正常な状態を維持するために必要とするものやことです。

つまり、ほしがっている主体が、欲望は「頭」で、欲求が「身体」であるということです。

極めてシンプルです。

身体の発する声に素直になるだけでよいのですから。

ただし、一つ、条件があります。

それは、身体が精度の高い欲求を発し、かつ、その身体の発する声をキャッチできることです。

その精度を高めるためには、あくまで、私見、かつ、抽象的ですが、人工物を遠ざけ、五感で自然に接するとよいと思っています。

言いかえると野生の感覚を研ぎ澄ますということです。

私は、年に一回、断食を行っていますが、お腹が空き過ぎると、なんでもかんでも、お腹一杯食べたくなると思われるかもしれませんが、実際に断食してみるとわかりますが、複雑な味付けや人工的なものよりも、自然な素材に近い、シンプルな味付けのものを求め、少しで満足できるようになります。

それが生理的な欲求ということなのでしょう。

空腹感は野生の感覚を呼び覚ます必要条件なのかもしれません。

これからアウトドアが気持ちのよい季節です。

ただし、欲望ではなく、欲求に従うと、妊娠のための運動ではなく、身体を動かしたい、自然の中で過ごしたいから過ごすということになります。

そのためには妊活情報はきれいさっぱり忘れてしまうのがよいのかもしれません。

いや、いっその事、思い切って、妊活なんてことはやめたほうがよいのかもしれません。

--------------------------------------------------------------------
↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
--------------------------------------------------------------------
記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


お知らせ____________________________________________________________

■不妊患者の経済的負担の軽減等を目指すための署名活動へのご協力のお願い
http://www.akanbou.com/seminar/20181014-4871.html


当社製品&サービス________________________________________________

・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
 https://babyandme.jp/

・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・お勧めの本:妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
 http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

何事も、百聞は一見にしかず、実際にやってみることが大切ですね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]      VOL.831
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします。
--------------------------------------------------------------------
不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出来る限り客観的な視点でお届けしています。
--------------------------------------------------------------------
発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://partner-s.info/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎発行部数
・自社配信: 1,430部
・まぐまぐ: 2,723部
・合計部数: 4,153部(5月19日現在)
--------------------------------------------------------------------
◎免責事項について
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決してありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
--------------------------------------------------------------------
◎注意事項
読者の皆さんから寄せられたメールは、事前の告知なく掲載させていただく場合がございます。匿名などのご希望があれば、明記してください。また、掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容の掲載によって生じる、いかる事態、また何人に対しても一切責任を負いませんのでご了承ください。
--------------------------------------------------------------------
◎著作権について
当メールマガジンの内容に関する著作権は株式会社パートナーズに帰属します。一切の無断転載はご遠慮下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎バックナンバーはこちらでご覧いただけます。
http://akanbou.com/mailmagazine/
◎ご意見・ご感想はメールにてお願いします。
info@akanbou.com
◎配信解除、アドレスの変更はこちらからお願いします。
http://akanbou.com/mailmagazine/
◎妊娠しやすいカラダづくりサイト
http://www.akanbou.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━