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VOL.666 老化促進物質AGEをターゲットにした不妊治療

2016年03月20日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.666 2016/3/20
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・ドクターに訊く:老化促進物質AGEをターゲットにした不妊治療
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2016年3月18日 授かるレシピ
【卵胞すくすくレシピ】牛肉のクイック炒め
http://www.akanbou.com/column/recipe/20160318.html
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2016年3月18日 曇り時々雨、のち晴れますように
イチロー
http://goo.gl/hcEBRT
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2016年3月16日 特集
葉酸は少な過ぎても多過ぎてもいけない 妊娠前、妊娠中の葉酸補充
http://www.akanbou.com/topics/topics/73.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


ドクターに訊く Mar.2016_____________________________________________

 老化促進物質AGEをターゲットにした不妊治療
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ドクターに訊く、今回のテーマは、「老化促進物質AGEをターゲットにした
不妊治療」です。

老化の原因となり、老化を促進するとされているAGEが、数年前から注目さ
れています。AGEとは、体内の「糖化」によってできる物質のことで、
Advanced Glycation End-productsの頭文字をとってAGE、日本語では
「終末糖化産物」と言われています。

糖化とは「たんぱく質と糖が結合すること」です。

私たちの身体はほとんどがたんぱく質でできていますが、たんぱく質は体内
に入ってきた糖と結び付きやすい性質があるため、血糖値が高い状態が続く
と、糖化が起こり、それによってたんぱく質が変性し、老化促進物質である
AGEができてしまうというわけです。

AGEの生成によって臓器や組織を構成しているたんぱく質が変性するわけで
すから、組織のつくりが弱くなり、臓器の働きが低下してしまいます。

そのため、もしも、骨や血管にたまると骨や血管がもろくなり、お肌にたま
ると皮膚の弾力性が落ち、目にたまると視力が低下してしまいます。そして、
そこから、さまざまな病気が引き起こされる危険性も高まります。

これが、AGEが老化の原因になり、老化を促進する物質だと言われるゆえん
です。

このAGEが卵巣や卵胞液中にできると卵巣の機能が低下し、不妊リスクを高
めることになりますが、AGEと不妊の関係に着目し、それらが関連すること
を臨床症例で示し、世界に先駆けて発表されたのがウイメンズクリニック神
野の院長の神野正雄先生です。

神野先生は加齢や悪い生活習慣によってインスリンの効き目が悪くなると、
食後高血糖を介して卵巣周辺にAGEが蓄積し、高齢の難治性不妊を招いてい
るのではないかと考え、AGEをターゲットにした治療を行うことで高い実績
を上げておられます。

そこで、神野先生に老化促進物質AGEをターゲットにした不妊治療について
お話しをお伺いしました。高齢不妊に悩むカップルのお役に立つことができ
ればと思います。

■インタビューの内容

老化促進物質AGEをターゲットにした不妊治療
http://www.akanbou.com/doctor/interview22/

[1]個体保存本能は生殖本能に優先される
http://www.akanbou.com/doctor/interview22/01.html

[2]遺伝的素因+加齢+悪い生活習慣=インスリン抵抗性症候群
http://www.akanbou.com/doctor/interview22/02.html

[3]老化を促進するAGE(終末糖化産物)
http://www.akanbou.com/doctor/interview22/03.html

[4]AGEと卵巣機能の関係
http://www.akanbou.com/doctor/interview22/04.html

[5]抗糖化食品「ヒシエキス」の体外受精妊娠率改善効果
http://www.akanbou.com/doctor/interview22/05.html

[6]インスリン感受性を高める生活習慣が鍵
http://www.akanbou.com/doctor/interview22/06.html

[7]健康的な生活習慣でよい卵、精子を育むことから
http://www.akanbou.com/doctor/interview22/07.html

■神野正雄先生 プロフィール
ウイメンズクリニック神野院長、医学博士。日本生殖医学会生殖医療指導医。
昭和55年、慶應義塾大学医学部卒業、慶應義塾大学大学院にて体外受精を
開始、日本最初の双胎妊娠に成功。米国Eastern Virginia Medical Schoolに
留学、卵成熟の研究。慶應義塾大学病院で体外受精に従事。大学院卒業、同
産婦人科助手。Charles Thibault Honorary Lectureship賞を受賞(卵体外成
熟)。杏林大学医学部産婦人科講師、同大学の体外受精を開設。顕微授精を開
始、妊娠に成功。世界体外受精会議記念賞を受賞(子宮内膜組織血流量によ
る子宮内膜着床能力の評価)。杏林大学医学部産婦人科准教授。平成16年、
ウイメンズクリニック神野院長就任。平成23年、世界体外受精会議記念賞
を再び受賞(卵巣機能障害に対する新しい治療戦略:終末糖化産物「AGE」
の重要性)。

・ウイメンズクリニック神野サイト
http://home.j07.itscom.net/ivfjinno/index.html

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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


当社製品&サービス________________________________________________

・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
 http://babyandme.jp/

・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

3連休の真っ最中です。

今日はあちこちで桜が咲いているのを目にしました。

そろそろ、開花時期が気になる季節でもあります。

ただ、こればかりは私たちの都合に合わせてくれるわけではないので、お花
見を計画すると、少々、やきもきすることになります。

新しい命がやってくる時も大きな自然の動きを察知しているというか、影響
を受けているのでしょうね。

いつやってきてくれるのかも、私たちの希望や都合が叶うとは限りません。

どうしても待たなければいけないこともあります。

そう考えると、「なんで?」という気持ちと「そのうち」という気持ちのバ
ランスが大切なのかもしれませんね。

よい連休を過ごされますように。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.666
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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・自社配信: 1,775部
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・合計部数: 5,547部(3月20日現在)
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