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VOL.629 妊娠によいとか悪いとか言うよりも

2015年07月05日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.629 2015/7/5
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・編集長コラム:妊娠によいとか悪いとか言うよりも
・私たちが運営するクラス:頑張っている人のためのリラックスヨガ
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2015年7月4日 Q&A
うまく感情をコントロールできません。
http://www.akanbou.com/qa/qa.2015070401.html
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2015年7月4日 最新ニュース
男性の食事パターンと精液検査結果との関係
http://www.akanbou.com/news/news.2015070401.html
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2015年6月29日 Q&A 
2、3ヶ月で卵子がゼロになってしまうことはあるのでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2015062901.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


編集長コラム Jul.2015_______________________________________________
 
 妊娠によいとか悪いとか言うよりも
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2013年12月に出版させていただいた翻訳書「妊娠しやすい食生活」で
すが、おかげさまで3刷が決まり、さらに、たくさんの方にご覧いただける
ようになり、本当に嬉しい限りです。

そんなタイミングで、先週、あの「卵子老化の真実」を書かれた出産ジャー
ナリストの河合蘭さんにこの本について取材いただく機会がありました。

その際、河合さんが「この食べ物が(妊娠に)いい、あの食べ物が悪いとい
うたぐいのことは見事に書かれていませんね」とおしゃってくださいました。

まさに、我が意を得たり!だったのですが、そんなこんなで、この本のこと
について、そして、食と妊娠力について、改めて考える機会になりました。

原著者のチャバロ先生に初めてお会いした時、「なにを食べるかということ
よりも、どのように食べるか、が大切なのです」と盛んに強調されていたこ
とが、強く、印象に残っています。

それでは、どんな食べ方がいいのかと言えば、もちろん、本を買って読んで
いただきたいのですが(笑)、強引に言ってしまえば「食べ物を出来るだけ
自然な(加工しない、加工度がひくい)ままで、(5大栄養素を)偏りなく
食べる」ということです。

たとえば、最近、糖質が「悪い栄養素」であるかのような風潮がありますが、
糖質は5大栄養素の1つであり、主要なエネルギー源で、糖質を摂ると妊娠
しにくくなるという証拠はありません。

ところが、白米や白いパン、白い砂糖などに加工精製されると素早く消化吸
収されるので食後の血糖値の上昇が急になり、習慣化すると、やがて、イン
スリンの効き目が悪くなり、ホルモンバランスが崩れ、卵巣の働きが悪くな
るリスクが高まることがわかっています。

つまり、「糖」は味方にも、敵にもなり得るというわけで、問題は「食べ方」
(食べる形態)や「食べる量」にあるのです。

このことは、たんぱく質や脂質でも、全く同様のことが言えます。

食材や食品を加工すればするほど、本来的(自然)に含まれているさまざま
な栄養素の量やバランスが壊れてしまいます。

食材は「昔ながらの」八百屋や肉屋、魚屋、米屋、乾物屋、豆腐屋で調達し、
自分の手で「昔ながらの」方法で調理するのが理想です

要するに、食品の製造や加工精製技術の向上や食品添加物の使用によって、
便利で、安全で、低いコストで、十分過ぎるくらいの量の食品をもたらして
くれた反面、妊娠する力を弱めてしまうというリスクをはらませることにも
なったわけです。

その時々のニーズに応えよう、そして、よかれと思ってやってきたことが仇
になってしまった、という感じです。

食品添加物やある種の食品加工などが、まるで、目の敵にされているような
空気がありますが、そもそも、私たちはそれらによって可能になるであろう
「安全性」や「便利さ」、「低コスト」を求めていたはずであるということ、
そして、それらが実現した結果、莫大な恩恵を受けていること、それらを忘
れてはならないと思います。

ですから、リスク面だけを批判し、避難することはフェアではないと思いま
すし、「昔ながら」に戻るという選択肢は現実的ではありません。

「昔ながら」のメリットもさることながら、現代人には耐え難いデメリット
もあったはずです。

このような状況で、私たちはどのように考え、行動していけばいいのでしょ
うか。

大切なことは、食品加工や精製、添加物などは、あくまで、日常生活の中の
「リスク」の1つだということです。

であれば「ゼロにする」のではなく、「マネジメントする」のが現実的です。

食品を食べてはいけないものと食べるべきものに二分し、どこかに正解を求
めていると、いつか破綻をきたしてしまいます。

そもそも、1つの野菜や果物、穀物に「身体によいとされる成分」と「身体
に悪いとされる成分」が同時に含まれていることなど珍しいことではありま
せん。

少し前までもてはやされていた食材が、実はそうではなかったなんてことも
しょっちゅうあることです。

ましてや、これさえ食べていれば妊娠できる、健康を維持できるなんていう
食品や成分など存在しません。

ですから、食べ方に万人に共通な正解などあるわけはなく、それぞれの家族
に、時と場合によってふさわしい食べ方があるだけです。

身体に悪い!、食べてはいけない!とか、妊娠によい!、不妊によい!なん
ていう無意味でセンセーショナルなフレーズに煽られ、惑わされることなく、
栄養素の働きや生殖機能との関係について最新の情報を得て、その時々の自
分たちに最適な「食べ方」を、常に、構築し直すことが大切ではないかと思
います。

そもそも、「食べる」ことは、動物や植物の命をいただきながら自分の「生
を活かして」いるわけで、生活そのものです。

こだわるべきは、自分たちが美味しくいただくことを楽しむ、そして、その
ことに感謝するということではないでしょうか。

*翻訳書「妊娠しやすい食生活」
http://www.akanbou.com/shoku/

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↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
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私たちが運営しているクラス__________________________________________

 頑張っている人のための「リラックスヨガ」
 ~ 授かりやすいからだとこころをつくる
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7月コースの受講、まだ間に合います!
http://www.akanbou.com/yoga/

不妊治療中は、さまざまなストレスや予期せぬ心の乱れに悩まされるもので
す。

どんな先生も、不妊治療はたんたんと受けるのがいい、平常心で臨むことが
大切だと力説されますが、「言うは易し行うは難し」で、意識すればするほ
ど、難しくなるのが、本当に悩ましいところです。

世間では、さまざまなリラックス法があります。

ただし、それは一時的なものであったり、他力本願だったりします。

リラックスは、単に、ゆっくりすればいい、休めば得られるものではなく、
正しい方法を身につけ、それを繰り返すことで「つくりだす状態」です。

私たちは、そのための方法をこのクラスで身につけていただくきっかけにな
るようにと願って、「リラックスヨガ」を運営しています。

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ヨガセラピーに関してのお問い合わせは下記のアドレス宛お寄せ下さい。
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当社製品&サービス________________________________________________

・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
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・翻訳書:妊娠しやすい食生活
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編集後記____________________________________________________________

よくストレスや疲れがたまるって言いますよね。

実際、ストレスフルで、無理な生活が続くと、ストレスや疲れがたまってし
まいますが、このことは、生理学的にも、身体の状態を示すさまざまな数値
の変化によっても、確かめられているそうです。

ところが、それとは、まったく正反対のことも起こるのです。

それは、リラックス効果もたまるということです。

たとえば、呼吸法とか、瞑想とか、自律訓練法とか、自己流でもいいのです
が、リラックス効果があることを、毎日、続けることで、その効果が、その
時だけでなく、たまっていくというのです。

いわば、リラックス貯金ですね。

そして、このリラックス貯金がたまっていくことで、何が起こるかというと、
一時的に、癒されるだけでなく、身体そのものが、ストレスに強い体質にな
るんだそうです。

このことを教えてもらった時、とても嬉しかったことを覚えています。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.629
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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・合計部数: 5,991部(7月5日現在)
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