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VOL.568 あきらめた途端に授かったという根拠を分析してみる

2014年05月04日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.568 2014/5/4
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今週の内容__________________________________________________________

・今週の必読記事:妊娠前の母親の食生活が子の遺伝子機能に影響を与える
・編集長コラム:あきらめた途端に授かったという根拠を分析してみる
・連載:第30回 自分が楽になる&自分を好きになる脳内フィルターの作り方
・妊カラ編集室から:「妊娠しやすい食生活」実践マニュアル付特別販売
・私たちが運営するサイト
・編集後記


今週の必読記事______________________________________________________

 妊娠前の母親の食生活が子の遺伝子機能に影響を与える
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妊娠前の母親の食生活が、子どもの遺伝子機能に影響を与えるようだと、英
国ロンドン大学衛生学熱帯医学大学院とMRCの研究チームが、『ネイチャー
コミュニケーション』誌に報告している。

これはヒトにおいて妊娠前の食生活が子どもの遺伝子に半永久的な痕跡を残
すことを証明した初めての研究であるという。

研究チームは、ガンビア農村部において、雨季と乾季の季節変動がもたらす
食生活パターンの極端な差を利用してデータを収集した。

2千人以上の女性から、雨季のピークに妊娠した女性84名と乾季のピーク
に妊娠した女性83名を選別した。血液検査によって栄養状態が測られた。
子どもの栄養状態は2〜8か月時の血液と 毛嚢を用いて測定した。

その結果、女性の妊娠前の食生活が、子どものDNAに有意な影響を及ぼすこ
とがわかったという。


▼続きはこちらから。
http://p.tl/lmWg

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編集長コラム May.2014_______________________________________________
 
 あきらめた途端に授かったという根拠を分析してみる
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あきらめた途端に授かったという話は本当によく聞かされます。

具体的には、不妊治療を卒業した、もしくは、休んだ途端というもので、外
国でも同じようで、養子縁組みした途端授かったということがよくあると言
われているそうです。

もちろん、きちんとした調査に基づいた統計ではありません。あきらめた後
でも授からなかった方は、あえて、その事を口にしないものでしょうから、
あきためたらどれくらいの確率で授かるものなのか、誰にもわかりませんし、
そんなことを追求しても詮無いことでしょう。

でも、日本でも、外国でも、これだけ言われていることですから、それはそ
れで「なにかある」と考えるのが自然だと思います。

たいていは、やっぱり、「ストレスは悪い」のだと受け止められているよう
です。

で、「ストレスは悪い」なんてことは、もう、百も承知のことです。ここで、
そのことを、また、持ち出されても困ってしまうと言えなくもありません。
ストレスを自在にコントロール出来るなら、誰も苦労しませんからね。

「ストレスが悪いんじゃない?」とか、「ちょっと考え過ぎじゃない?」と
言われれば、「だったらどうしたらいいの?」となってしまいます。

そこで、「あきらめた途端に授かった」問題を、もう少し掘り下げてみまし
た。

あきらめた途端に授かったのは、世間では、ストレスフルな治療をやめたこ
とで、自分が解放されたからだと受け止められているようですが、さまざま
な研究報告にあたってみると、意外にも、全員が全員、不妊治療、そのもの
がストレスになっているとは限らないのです。

むしろ、信頼できるドクターやスタッフに支えられている感があって、励み
になっているというケースも少なくありません。

それよりも、問題なのは、妊娠のためと自分に言い聞かせ、自分に課してき
た「妊活」なのではないかと思うわけです。

たとえば、

•妊娠するために好きな食べ物やお菓子を我慢する。
•妊娠するために好きなお酒を断つ。
•妊娠するためにヨガのポーズを練習する。
•妊娠するためにウォーキングなどの運動をする。
•妊娠するためにセックスのタイミングに万全を期する。
•妊娠するために基礎体温を毎日欠かさずつける。
•妊娠するために不妊治療に専念するべく仕事をやめる。

いずれも、「頑張って」とか「好きなことを我慢して」という枕詞つきです。

もちろん、統計学的に妊娠しやすい食べ方があります。ヨガも運動もよいで
しょう。基礎体温からさまざまな体の情報を得ることが出来るでしょう。さ
らには、仕事が通院の障害になることもあるでしょう。

ところが、これらは、全て、妊娠のための必要条件でも、ましてや、十分条
件でもありません。

あくまで、統計として、そのような傾向がみられるということです。

何事も、取り組み方次第で、バランスが大切です。

ですから、我慢したり、頑張ることで、自分を追い込み、それがストレスに
なってしまうとも限りません。

もしも、そんなふうな状態に陥ってしまっていたら、あきらめた途端、妊活
もやめ、自分の好きなものを、好きなだけ食べ、自分の好きな余暇の過ごし
方をし、体温計もしまって、時には怠惰に過ごすと、それまで押さえつけら
れていら、「そもそも身体に備わった力」が目覚め、妊娠に至るということ
もあるのではないかと思います。

要するに、「あきらめた途端に授かった問題」を教訓的に受け止めるならば、
「それまで頑張って取り組んできた『妊活』をやめてみる」、そういうこと
になります。

頑張ったり、我慢すれば妊娠できるわけもありません。むしろ、その反対な
わけですから、今一度、自分のカラダが心地よいと感じること、自分のココ
ロが喜ぶこと、楽しいと感じることに、気兼ねなく、取り組んでみてはいか
がでしょうか?

そのほうが、やってきてくれるであろう、赤ちゃんも喜ぶはずです。

頑張らなければ、そして、我慢しなければ、授かることができないなんて、
決して、そんなふうに思わないでほしいなと思います。

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ロワ佐奈子のセルフコントロール講座__________________________________

 第30回 自分が楽になる&自分を好きになる脳内フィルターの作り方
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みなさん こんにちは。ロワ佐奈子です。

こちらアメリカはあと1ヶ月少しで夏休みということで、人に会えば「この
夏どうするの?」というのが挨拶がわりの常套句。とはいえヨーロッパほど
の有給休暇(平均年間6週間ほど)制度はないアメリカ。「仕事漬け」とい
う人も少なくないようです。

日本では4月から新しい年度がはじまり、新入生や新しい背広に身を包んだ
新入社員が目につく季節ですね。遡ること三十数年前、小学校に入学した私。
当時まだランドセルと言えば男の子は黒、女の子は赤、それ以外の色はほと
んど見ることもなかったのですが、私は祖父に、「黄色いランドセルがいい。」
とお願いしていました。1000人を超えるマンモス小学校に、黄色いラン
ドセルは私たったひとり。とにかく目立つ!当然クラスの男の子にからかわ
れたり、ちょっと乱暴な上級生に目を付けられて怖い思いもしたのですが、
黄色いランドセルに満足していた私。

ところがある日、4つ年上の知り合いのお姉さんが私の教室まで来てこう言
いました。「佐奈子ちゃん、その黄色いランドセルでは恥ずかしいでしょう?
お姉ちゃんがもう使わなくなったもの譲ってあげるから、赤いランドセルに
したら?」と。

恥ずかしい?

当時、そんな気持ちは全く私にはありませんでした。どうして?黄色いラン
ドセルは恥ずかしいの?と、質問がぐるぐると渦巻いた記憶は鮮明に残って
います。

結局、その後私は小学校3年生の時、そのお姉さんの赤いランドセルで登校
しはじめました。質問形だった私の気持ちは、時間の流れとともに「黄色い
ランドセルは恥ずかしい」という肯定形の気持ちに変わっていたのです。今
でも黄色いランドセルを見ると心がキュンと音を立てるのを感じます。あん
なに好きで、あんなに大好きな祖父にプレゼントしてもらったランドセルを、
「恥ずかしいから」と使わなくなってしまったことへの後悔がいまだに残っ
ています。

前置きが長くなりましたが、今日の本題、「自分が楽になる&自分を好きに
なる脳内フィルターの作り方」に入る前に、「他人の価値観を自分のものに
してしまう」ことがいかに簡単で、でもそれでは人は幸せにはなれない、と
いうことを、みなさんにまずは理解して頂きたかったのです。

脳内フィルターを作る際にルールがあります。たったひとつだけですが、必
ず守ってもらいたいと思います。

それは、「自分で作る」ということ。

なぁんだ、と思われた方もいらっしゃるでしょう。でもこれ、大切なポイン
トなのです。例えば、とにかく気が合い価値観も似ている大親友から「私の
フィルター、お勧めよ。」と言われてそれをそのままもらって使っても、同
じ効果を自分も得られるというわけではありません 。彼女は彼女、私は私、
だからです。また、本に載っていた、あの有名人が言っていた、といった類
も同じで、それがみなさんご自身にも必ずフィットする、という保証はゼロ
です。もちろん参考にするのは問題ありません。自分が「こうなりたい」と
思っている人のフィルターがどんなものか、と考えたり想像してみるのは役
立つでしょう。

今、みなさんが自分を苦しめるような価値観をお持ち場合、それが誰のもの
だったのか、どこから来たのか、ちょっと思い出してみてください。そうす
ることでその価値観を手放しやすくなるはずです。だって、それは自分の価
値観ではないのですから、いらないのです。手放してよいのです。

手放すことで、そこにできた空間に「自分で決めた自分の価値観」を新たに
埋め込みます。これが、自分が楽で心地よくなるフィルターです!

まずは、ご自分がどんな価値観に縛られているか、客観的に見てみましょう。
嫌なもの、不快なものは取り去り、書き換えてゆきましょう。なりたい自分
を常に意識します。なりたくない自分にならない努力をするよりは、なりた
い自分を目指す方が楽しい上に、成功率も上がります。そうして作った自家
製フィルターには、今まで寄りつかなかった情報が引っかかります。今まで
の古い価値観では「無理」に分類されていたものが「それ、できる!」に変
わるほど、良いフィルターにはそれなりの効果と結果がついて来るはずです。

それを是非、楽しめる自分に気がついてくださいね!


*この連載は今週を持っていったん終了します。
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山田聡子(やまだあきこ)
管理栄養士。日体協公認スポーツ栄養士。健康運動指導士。
青山学院大学国際政治経済学部卒。電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社
マーケティング局勤務を経て、東京健康科学専門学校栄養士科卒業。その後、
明治製菓株式会社ザバススポーツ&ニュートリション・ラボ勤務。全日本男
子柔道、バレーボール山本隆弘選手、トップリーグラグビーチーム、大学ラ
グビーチーム、ライフセービング選手などを栄養サポート。現在、スポーツ
栄養士として、スポーツ選手・一般の方々への栄養サポート、専門学校講師、
栄養セミナー講師、記事執筆などを中心に活動中。

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編集後記____________________________________________________________

ゴールデンウィーク、真っ最中です。私は、恒例の伊豆高原にある断食道場、
「やすらぎの里高原館」で、リセット真っ最中です。

部屋の窓を全開のしていると、高原のさわやかな風がカラダに心地よく、小
鳥のさえずりは耳に心地よく、そして、草花の香りは鼻に心地よく漂ってき
ます。

断食道場というと、それこそ、「頑張って、我慢して」いそうですが、その
正反対です。最高に気持ちのよい時間を過ごしています。

どこのリゾートよりも、私のとっては最高のリゾートなのです。

我慢せず、自分が欲するものを、欲するだけ食べて、最高の健康を手に入れ
るための「リセット」ですからね。

◎やすらぎの里
http://www.y-sato.com/
◎やすらぎの里高原館
http://www.y-sato.com/kougenkan/
◎やすらぎの里体験記
http://www.akanbou.com/mailmagazine/20110821.html


さて、今週の必読記事でご紹介しているように、妊娠前の母親になる女性の
食生活が子の遺伝子の発現に影響を及ぼすことを確かめたとのこと。

このことは動物実験や疫学調査で間接的には確かめられてはいましたが、実
際にヒトを対象に、直接的に確かめた、初めての研究です。

で、だったら、子に「よい」遺伝子発現を促すには、どんな食べ方がいいの
か、それは誰にもわかりません。

そもそも、最近、話題の「遺伝子検査」の結果をどう受け止めればいいのか
についても議論があるように、どんな遺伝的傾向がヒトにとって幸せなのか、
誰にもわかりませんからね。

そんなことを思いながら、やすらぎの里で過ごしながら、小針先生といろい
ろなことを教えていただきながら、コラムを書きました。

そして、それに呼応してくれるような、ロワ佐奈子さんの内容になった偶然
に驚きました。

ロワ佐奈子さんの連載は、今週をもって、いったん、お休みさせていただき
ます。「ロワ佐奈子ファン」の皆さんには、突然のことで申し訳ありません
が、長い間、お読みいただきましてありがとうございました。

そして、ロワ佐奈子さんにも「ボランティア」で書いていただきまして、本
当にありがとうございました。また、復活いただけることを楽しみにしてい
ます。

それでは、皆さんもよい連休をお過ごしください。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.568
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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