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VOL.564 不妊治療を受けてよかったこと

2014年04月06日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.564 2014/4/6
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・今週の必読記事:ヒートショック! サウナが精子に影響も
・編集長コラム:不妊治療を受けてよかったこと
・連載:第28回 スランプ・・・!
・妊カラ編集室から:「妊娠しやすい食生活」実践マニュアル付特別販売
・私たちが運営するサイト
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2014年4月5日 最新ニュース
ストレスは不妊症リスクを高める(LIFE研究)
http://www.akanbou.com/news/news.2014040501.html
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2014年4月4日 最新ニュース
尿中のビスフェノールAやフタル酸エステル類と妊娠する力の関係
http://www.akanbou.com/news/news.2014040401.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


今週の必読記事______________________________________________________

 ヒートショック! サウナが精子に影響も
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男性不妊症の外来で、よく聞かれる質問の一つが、「風呂に長く入るのは精
子に良くないのですか?」です。

ちょうど昨年、欧州の学会誌に、サウナが精子に与える影響について解析し
たデータが掲載されました。

報告によると、温度の上昇が精子形成に劇的な変化をもたらす、と書かれて
います。具体的には、サウナに入る習慣が、精液所見、精子クロマチン(D
NAやたんぱく質)、精子のアポトーシス(細胞の死)、熱によるストレス
や低酸素状態にかかわる遺伝子の発現にどのような影響を与えるか調べられ
ました。

*続きはこちらから
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=95602

▼「ヨミドクター オトコのコト 医師・小堀善友」
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=56057
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記事についてのご意見やご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


編集長コラム Apr.2014_______________________________________________
 
 不妊治療を受けてよかったこと
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不妊治療を経験したカップルに「不妊治療を受けてよかったこと」はなんで
すか?と尋ねれば、当然、「子どもを授かったこと」という答えが返ってく
ると思われているかもしれません。

不妊治療は妊娠したいがために受けるものですからね。

ところが、体外受精で胚移植して妊娠できる確率は20%ちょっとです。な
ので、5回繰り返したとしても妊娠できる確率は7割に達しないのです。

ということは、「不妊治療を受けてよかったこと」と聞かれて、「子どもを
授かったこと」と、後々答えられるのは限られたカップルということになり
ます。

であれば、「不妊治療を受けてよかったこと」が「子どもを授かったこと」
だけなのであれば、受けても授からなかったカップルは全く報われないとい
うことになります。

決して、そんなことはありません。

私(細川)自身、そういう経験がないのでわかりませんが、この10年以上
に渡って、私たちのところにお送りいただいた膨大な数の当事者の「声」に
接してきてそう断言出来ます。

今回はそのこと、すなわち、「不妊治療を経験することのよさ」は、決して、
「子どもを授かること」だけではない、たとえ、不運にも、お子さんを授か
らなくても、それまでの経験そのものに、とてつもなく大きな価値があると
いうことを、是非、お伝えしたいと思います。

不妊治療を経験してよかったこと、それは、食べるものや食べることをはじ
め、日常の生活スタイルへの意識が格段に高まったというものです。

それまでは、どちらかと言えば、なにを食べたいかについて考えても、食べ
たものや食べ方が身体にどのような影響を及ぼすのかについてまでは、それ
ほど考えていなかったと。

また、今のような生活スタイルを続けていれば、数年後、数十年後の生活や
ふたりの関係性にどのような影響を及ぼすのかについて、立ち止まって考え
ることがなかったと言います。

それが、妊娠や出産にふさわしい食べものや食べ方、食、そして、生活スタ
イルが次の世代に及ぼす影響について考えるようになった途端、食や生活ス
タイルを大切にするスイッチが入ったようだと、口を揃えるのです。

日々の食や過ごし方が積み重なって、生命を維持、発展できているわけです
から、食や生活への意識が高まることは人生の質に関わってくるに違いあり
ません。

不妊治療を経験してよかったこと、それは、パートナーがいてくれることの
すばらしさやありがたみを、実感することが出来たというものです。

それは、単に治療に協力的か、否かというようなレベルのことではなくて、
普段、一緒に生活していてもわからなかったパートナーの考えや思いに触れ
ることが出来たというようなものです。

パートナーと言っても他人なわけで、「本当のところはどうなのか」なんて、
もしかしたら、パートナー本人でさえ、わかっていない、気づいていないと
ころがあるのかもしれません。

ところが、ふたりの上に起こった予期せぬ出来事を経験することでお互いの
こと、自分のことをより深いレベルで感じることが出来るようになるという
ことがあるのかもしれません。

そのレベルが深くなるということはふたりの人生の質に関わってくるに違い
ありません。

不妊治療を経験してよかったこと。それは、自分にとって大切なことはなん
なのかについて考えるきっかけになった、そして、それを守りたいという思
いが強くなったというものです。

大切なことはなんなのか、人それぞれですが、自分にとって大切なことはな
んなのかを考えれば考えるほど、生活が充実するに違いありません。

私たちは大切なものを守るために生きているからです。

さて、考えてみれば、食や食生活にしても、パートナーの考えや思いにして
も、自分にとって大切なものにしても、普段の生活では、目の前の「やるべ
きこと」や「やらなければならないこと」に追われ、また、忙しさにまぎれ
てしまい、常に後回しになってしまう類いのものです。

追いかけているのは「お金ともの」だけ、なんてことになってしまいかねま
せん。

でも、当たり前にやってくると思い込んでいた赤ちゃんが、当たり前にやっ
てこなくなったとき、普段、置いてけぼりにしていた、いや、せざるを得な
かった、本当に大事なことに考えや思いが及ぶようになるもののようです。

そう考えると、不妊治療を経験するということは、精神的、肉体的負担は大
きく、辛いと感じることも少なくないかもしれませんし、無力感や報われな
いという感覚に襲われることもあるかもしれませんが、決して、それだけで
はない、そう思います。

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↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
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ロワ佐奈子のセルフコントロール講座__________________________________

 第28回 スランプ・・・!
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みなさん こんにちは。ロワ佐奈子です。

今、私はちょっと・・・というか、かなりスランプに陥っています。以前の
コラムでちょっと触れたこともあるのですが、私には今「欲しいもの」とい
うか、手に入れなくてはならないものがあり、それを巡る不安とストレスか
ら、カラダに不調が出てしまいました。

少し前から1日中両手が痺れっぱなしなのです。

最近、腕を酷使することが多く、腱鞘炎のような症状が出たり治ったりして
いたのですが、この「手が痺れっぱなし」というのは、もしかしたらストレ
ス性なんかではなくてもっと深刻な病気なのかも・・・と悪い憶測を始めた
ら最後、もう止まりません。気がつくと「手のしびれ 症状」でひたすら検
索・・・それで、内科へまず行くべきなのか、カイロプラクティック?針治
療?なんてぐるぐる考えているうちにココロもぐったりして来てしまう始末 。

あかちゃん待ちはカラダの不調ではありませんが、カラダのある機能が「不
調」な状態。先のわからない不安とカラダの不調、というこの心身のコンビ
ネーション、あかちゃん待ちをしていた時の自分と今の自分はかなり近い状
態にあることを感じている私・・・。あー、なんだか深い溝に落ちてゆく自
分・・・。

でも、ちょっとストップ!

以前の私は、そのまま溝にはまって泣いたり叫んだりしたのでしょうが、今
の私には、それより賢い方法を選択する力があります!

まずは不安の整理から。

アメリカに来て1年と少し、こちらで信頼できるドクターを私はまだ見つけ
ていませんでした。とにかく早くまずは診てもらうこと、かといって誰でも
よいというわけでもありません。そこで、まずはドクターを探すことからス
タート。ココロのどこかで「悪い病気かどうかをまずは知りたいから、総合
病院!」と思うも、それではあまりに時間と費用を要しそう(アメリカの医
療システムはややこしい上、高額)なので、かえって不安要素が増えそう・
・・ということで却下。まずは不調の肩と腕、手をしっかり診てもらうこと
に。それで解決できなければ、次を疑うことにしました。

そういうわけで、明日は友人が推奨してくれた整形外科医に診てもらってき
ます。ついでに手のしびれで疑われる内科系疾患についても聞いて来るつも
りです。なるだけ、不安を減らすために。

と、こんなへこみがちな私を最近おおいに守り立ててくれている女の子がひ
とりいるのです。

彼女の名前は・・・エルサ。

そうです、今日本でも劇場上映中の『アナと雪の女王』の雪の女王。

エルサの歌うLet it go は、そのテーマ、歌詞にかなり惹かれました。なぜ
なら、当掲載第14回「Let it go...それ、手放してしまいませんか?」
http://www.akanbou.com/anger_mng/message14.html
でもお話しさせていただいた通り、let it go は、私の呪文でもあるからで
す!

日本語吹き替え版の歌詞と歌声がまたとても素敵で、なんと・・・泣いてし
まいまったほど。普段吹き替え版は(特にミュージカルとなると)好きでは
ないのですが、この映画は日本語吹き替えを是非見てみたい!

・・・と、独り言&自分へのエールのような内容となってしまいましたが、
実際、この連載を書くことで気づかせてもらっていることが実はたくさんあ
ります。

そのからくりは、次回にお話しさせてもらいますね。

*この連載は隔週でお届けしています。
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↓ロワ佐奈子のセルフコントロール講座
http://www.akanbou.com/anger_mng/
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妊カラ編集室から____________________________________________________

妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法
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このメルマガの編集長の細川が翻訳にあたった書籍「妊娠しやすい食生活」
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ニュアル・妊娠しやすい食生活への7つのステップ」PDF版を無料でダウ
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■書籍概要

妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法

著者:ジョージ・E・チャヴァロ(ハーバードメディカルスクール準教授)
   ウォルター・C・ウィレット(ハーバードメディカルスクール教授)
   パトリック・J・スケレット(ハーバードニュースレター編集者)
監修:志馬千佳(志馬クリニック四条烏丸院長)
翻訳:細川忠宏(妊娠しやすいカラダづくり運営者)
原著:The Fertility Diet
定価:1,890円(税込)
発行:マグロウヒル・エデュケーション
発売:日本経済新聞出版社

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管理栄養士監修による「実践マニュアル・妊娠しやすい食生活への7つのス
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せればいいのか、妊カラ管理栄養士からのアドバイスをまとめた小冊子です。

▼「妊娠しやすい食生活・実践マニュアル」監修者

山田聡子(やまだあきこ)
管理栄養士。日体協公認スポーツ栄養士。健康運動指導士。
青山学院大学国際政治経済学部卒。電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社
マーケティング局勤務を経て、東京健康科学専門学校栄養士科卒業。その後、
明治製菓株式会社ザバススポーツ&ニュートリション・ラボ勤務。全日本男
子柔道、バレーボール山本隆弘選手、トップリーグラグビーチーム、大学ラ
グビーチーム、ライフセービング選手などを栄養サポート。現在、スポーツ
栄養士として、スポーツ選手・一般の方々への栄養サポート、専門学校講師、
栄養セミナー講師、記事執筆などを中心に活動中。

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私たちが運営しているサイト__________________________________________

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/

▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 〜 ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/

▼お子さんを望まれるふたりのためのサプリメント
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http://babyandme.jp/

▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html


編集後記____________________________________________________________

嬉しいけども、考えさせられる妊娠報告をいただくことがあります。

Aさんご夫妻。原因不明の赤ちゃん待ち歴7年。これまで、医師が勧める治
療を繰り返したにもかかわらず、授からなかったのが、治療をやめてしばら
くして授かったとのこと。

Bさんは原因不明の赤ちゃん待ち歴6年で、治療を繰り返した末の顕微授精
でお一人目のお子さんを授かり、その2年後、お二人目のお子さんを望まれ
て、凍結保存していた胚を移植をしようと計画した矢先に自然妊娠されたと
のこと。

いずれも、医学的には原因不明の不妊症と診断されるケースですが、予期せ
ぬ自然妊娠で授かったところが共通しています。

このようなことは、どう理解すればいいのでしょうか。

Aさんの担当の先生がおっしゃるのは、卵子が成熟しきっていなかったため、
妊娠に至る力が備わっていなかったからではないかとの見解。

そして、それは、検査の数値ではつかみきれない、現在の医学では人為的に
成熟させることには限界があるので、単に"待つ"しかないと。

くれぐれも誤解しないでいただきたいのは長い間授からなくてもいつかは自
然妊娠できるということを言いたいわけではありません。

カラダの働きにはどうしても一定の時間が必要なことがあるということを、
伝えたかったのです。

授かるタイミングって、本当に、それぞれの夫婦によって、異なります。

そして、そのことの理由の一つに、「新しい生命誕生の機が熟する」という
ことがあるのかもしれないということかもしれません。

であれば、ある意味、"じたばたしても始まらない"ということでしょうか。

ただただ、私たちにははかりしれない奥の深いメカニズムを謙虚に感じたい、
そう思いました。

今週もお読みいただきありがとうございました。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.564
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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・まぐまぐ: 4,289部
・合計部数: 5,627部(4月6日現在)
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