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VOL.537 今ある卵子の老化をくい止め、成育条件をよくするために

2013年09月29日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.537 2013/9/29
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今週の内容__________________________________________________________

・今月の特集:今ある卵子の老化をくい止め、成育条件をよくするために
・編集後記


編集長コラム SEP.2013_______________________________________________
 
 今ある卵子の老化をくい止め、成育条件をよくするために
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「賢明な人は、正しい答えを与えるのではなく、正しい質問を投げかける」、
有名な人類学者の言葉だそうです。

正しい答えをみちびくには、正しい問いを立てることからはじめることが大
切だというわけですね。

このことって、治療のこととか、いろいろ悩んでいて、なんとか自分たちの
答えを出すときにもあてはまるかもしれません。

たとえば、「卵子の質をよくするにはなにをすればよいでしょうか?」と質
問には「そんな方法はない」という、身も蓋もない答えが返ってくるでしょ
う。

ますます、出口が見えなくなって、落ち込んでしまうかもしれません。

でも、期待していたのはそんな答えではなかったはずです。

先生から、卵子の質が低下していることが不妊原因だと言われていて、後々、
後悔しないよう、どのようなことが自分で出来るのか、ということでしょう。

時計の針を戻したり、卵子そのものを新たにつくったりすることは出来ない
わけです。

私たちが取り組めるのは、今ある卵子の質の低下を出来るだけくい止めるこ
と、そして、卵子が長い眠りから目覚め、再び、細胞分裂を再開する時には、
成育条件をよくすること、この2つになるでしょう。

「今ある卵子の老化をくい止め、成育の条件をよくするにはなにをすればい
いのか?」

こう質問すべきでしょう。

これについては抗加齢医療や生殖医療のこれまでの研究報告が頼りになります。

細胞の老化の犯人は誰か、どうすればつかまえられるのか、そして、卵子や受
精卵の成育条件をよくするにはなにをすればいいのか?

ところが、これまでの研究報告にあたれば、あたるほど、迷路に入り込んでし
まいます。

なぜなら、犯人は、単独ではなく、複数いて、複合的に働き、影響し、関与し
ているようで、ある犯人をつかまえれば、それでOKという世界ではないから
です。

また、さらに、悩ましいことには、犯人と思われるものが、常に悪さを働いて
いるわけではなく、時にはなくてはならない重要な働きもしています。

さらに、さらには、その影響度は個人差も大きいときています。

どうやら、細胞の老化を早める「犯人」や卵子や受精卵の成育「条件」を特定
しようとする問いの立て方に問題がありそうです。

「なにか」が、細胞の老化を早めたり、細胞の成育をサポートしているという、
そんな単純な世界ではなさそうです。

なので、「なにか」を追求しだすと、なにがなんだか、わけがわからなくなっ
てしまい、仕舞には収拾がつかなくなり、結局、時間とお金を無駄にしてしま
いかねません。

AがこうなるとBがこうなる。BがこうなるとCがこうなる。Cがこうなると
Dがこうなる。DがこうなるとEがこうなる、が延々続いているというイメー
ジです。

こんな中では「こうすれば大丈夫!」という必殺技は存在しません。

そもそも、新しい命を迎えるのに、必殺技という発想そのものが、ふさわしい
ようにも思えません。

ここは、「なにをすればよいのか」ではなく、新しい命のために「なにをして
あげたいか」という問いの立て方がベターなように思います。

そもそも、新しい命がやってくるのは自分の体内です。

なので、自分だったら、どうしてもらうのが心地よいか、嬉しいという発想で、
丁寧に「環境」を整えていくことが大切なのではないでしょうか。

つまり、自分や自分のパートナーを大切にし、生活を楽しむことこそが、結果
として、今ある卵子の老化をくい止め、成育の条件をよくするのだと信じます。

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編集後記____________________________________________________________

質のよい睡眠が、質のよい卵を育てることは、睡眠ホルモン「メラトニン」
の研究を通じて確かめられています。

快眠推進委員会という、睡眠障害を専門とする医師の公式サイト、「快眠推
進倶楽部」によれば、夜によく眠れるかどうかのカギは、朝にあるというの
です。

毎朝決まった時間に目覚めること、そして、起床後、しっかりと日光を浴び
ることが、快適な睡眠につながるとのこと。つまり、リズムをよくするとい
うことですね。

規則正しい朝食習慣は、起床前から消化器の働きを活発にし、朝の目覚めを
助けるのだそうです。

そして、休日の朝に平日より2時間以上長く床で過ごすと、夜の寝付きが悪
くなり、憂うつな気分で月曜の朝を迎えることになりかねないとのこと。

夜になって、眠る努力をすることもさることながら、生活のリズムをよくす
れば、快眠につながるというわけです。

▼快眠推進倶楽部のサイト
http://www.kaimin.info/index.html

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