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VOL.365 "たまたま"ということをどう受け入れればいいのか?

2010年06月06日

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 妊娠しやすいカラダづくり 
 VOL.365
 2010年6月6日                  
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じぶんたちにあったこたえをだすために・・・

なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"上でのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。


━[今週の内容]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼編集長コラム
"たまたま"ということをどう受け入れればいいのか?

▼今週の更新情報一覧

▼妊カラニュース
不妊専門学会の限定入場券プレゼントのお知らせ

▼編集後記

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 編 集 長 コ ラ ム
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 "たまたま"ということをどう受け入れればいいのか?
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新しい生命の誕生に際して、
普通は、私たちに自覚できるのは、
妊娠できたのか、妊娠できなかったのか、
そして、無事に出産できたのか、
流産に終ってしまったのかということだけです。

ところが、それ迄のすべてプロセスでは、
途中で終わってしまうことが、必ず、ある割合であります。

卵巣では、毎周期、
数十個の卵子が育ちますが、
排卵されるのは、その中のただ1つですし、
何千万、何億もの精子が射精されても、
卵子の中に潜り込めるのは、たった1個の精子です。

そして、受精から着床、出産に至るすべての段階で、
ドラスティックなドラマが、常に、進行しているわけです。

つまり、私たちが知らないところで、
「選別」とよべばいいのか、「淘汰」とよべばいいのか、
そんな場面がいくつもあるということなんですね。

このことについて、
私たちはどのように受け止めればいいのでしょうか?

医療に携わるものは、
「異常」とか、「病気」ととらえ、
それを治療し、少しでも、改善しようとします。

ところが、異常や病気の原因は、
すべて明らかにできるわけではありません。

そして、もしも、
明らかになったとしても、
必ずしも、治療できるとは限りません。

さらに、治療しても、
改善できるかどうか分かりません。

それぞれのプロセスで残るのか残らないのかは、
偶然、つまり、「たまたま」そうなったとしか言いようがないのです。

妊娠するか、しないか、
そして、流産するか、しないか、すべては、偶然の産物なのです。

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不妊の悩みを克服するには、
妊娠の仕組みについて、
"こうすればこうなる"という、
必然性を理解し、それを信じて、努力することが大切です。

でも、それと同じくらい
"こうしてもこうならないこともある"という、
偶然性を、自分たちなりに受け入れることも、
とても大切なことになってきます。

それでは、偶然性をどう受け止めればいいのでしょうか?

科学者は、確率論で説明しようとするのでしょうが、
「機」が支配するというふうには考えられないでしょうか?

つまり、機が熟したかどうかということです。

それでは、機が塾すか、塾さないか、
その分かれ道はなんなのでしょうか?

こう考えればどうでしょうか?

そのまま物事が進めば、
やがて、そのことがその人にとってよくなる場合、
機が熟したと言え、
反対に、そのまま物事が進めば、
やがて、そのことがその人にとってよくならない場合、
未だ機が熟していないということです。

そして、そのことは、当事者である私たちには分からないことです。

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なかなか授からない・・・、
こんなに頑張っているのになかなか妊娠できない・・・、
ようやく妊娠できたのに何回も流産してしまう・・・。

本当に辛く、悲しいことだと思います。

でも、それは、機が塾していないということなのかもしれません。

なぜ、なかなか機が熟さないのでしょうか?

それは、大自然があなたを守ってくれているのだと、
私たちは信じます。

だからこそ、母なる大自然に感謝したいものです。


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 今 週 の 更 新 情 報 一 覧
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2010年6月2日 最新ニュース
レスベラトロールがEDを改善する可能性
http://www.akanbou.com/news/news.2010060201.html
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2010年6月1日 最新ニュース
原因不明の習慣流産への低用量アスピリンやへパリンは意味がない 
http://www.akanbou.com/news/news.2010060101.html
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 妊カラニュース
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NPO法人Fineからのお知らせです。

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 不妊治療者限定「不妊の専門学会の入場券プレゼント!」
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来る7月28日(水)に、
横浜で開催される不妊の専門学会「第28回受精着床学会」限定入場券を、
抽選で200名様にプレゼント! 

「ドクターやナースは、どんなことを考えているんだろう?」、
「ドクターに対して、上手な質問の仕方ってある?」など、

ギモン質問お悩みやご興味のある方、大歓迎!
学会に参加して現場の生の声を直接聞いてみませんか? 

当日は、このプログラムの来場者全員に、
企業さんからのプレゼントもあるそうです。

不妊治療経験者であれば、
どなたでもご応募いただけますので、
ぜひ、お申し込みくださいね。

■日時:2010年7月28日(水)15:00~16:30

■場所:パシフィコ横浜 横浜市西区みなとみらい1-1-1 
    ※最寄駅:みなとみらい線 みなとみらい駅

■参加できるプログラム:
ワークショップ「妊娠・治療継続が難しい患者*へのアプローチ(対応)」
*年齢、不妊の原因、長期患者、経済的など様々な理由で、
 妊娠や治療継続が困難な患者

■発表者:
・ドクター代表:京野ARTクリニック 理事長 京野廣一先生
・ナース代表:神谷レディースクリニック 看護師長 浅野明恵さん
・エンブリオロジスト代表:横田マタニティーホスピタル 佐藤節子さん
・カウンセラー代表:東京HARTクリニック 平山史朗さん
・受付事務代表:岡山二人クリニック 門田貴子さん

■学会URL:http://sites.google.com/site/jsfi2010/home

■問合先:聖マリアンナ医科大学産婦人科学教室内大会事務局 
       TEL:044-977-8111 Email: jsfi.2010@gmail.com

■お申込はこちらから

 パソコンから→ http://j-fine.jp/top/event/jsfi2010.html
 携帯から  → http://j-fine.jp/top/event/jsfi2010-k.html

■お申込締切日:7月11日(日)

■抽選発表:チケットの発送をもって、発表に代えさせていただきます。
      (7月20日ごろ学会事務局より発送予定)


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 編 集 後 記
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高度な治療が普及すれば、するほど、
その力が及ばない領域のことを意識せざるを得なくなります。

すべての不妊原因を排除しても、
その成功率は100%に至ることはないからです。

偶然性が支配する世界です。

そもそも、何の問題もないカップルはべストなタイミングで行為しても、
その周期に妊娠に至る確率は30%前後なわけです。

この場合、妊娠した理由も、妊娠しない理由も分かっていません。

高度な医療が無力だと考えているわけでは、決して、ありません。

ただ、期待しない結果にならない確率のほうが高いこと、
そして、それを分ける理由は分からないということを言いたいだけです。

私たちは、スイッチをおせば、
必ず、オンになる社会で、日々、生活しています。

ですから、こうすればこうなることが保障されていると、
無意識に考えてしまいがちです。

そして、正しく努力すれば報われることを、当然のように期待しています。

同じように不妊に悩み、同じように治療を受けても、
すぐに授かる人もいれば、なかなか授からない人もいます。

いや、いろいろと努力しているにもかかわらず、
授からない人もいれば、
さほど努力なんてしなくても授かる人もいたりします。

もっと言うと、
赤ちゃんを切望しているにもかかわらず、
なかなか授からない人もいれば、
それほどでもないのに、できちゃう人もいます。

なんと、不条理で、理不尽なことなのでしょうか。

なんで?、なんで?、なぜなんだーと、
心の底から叫びたくなる衝動にかられますが、
この世の中は、必然性だけでなく、偶然性が支配するということを、
改めて、認識し直すことから、
はじめなければならないのかもしれませんね。


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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.365
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・まぐまぐ:5,339部
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