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VOL.351 Our Story それぞれの夫婦の物語

2010年02月28日

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 妊娠しやすいカラダづくり 
 VOL.351
 2010年2月28日                  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.akanbou.com ━

じぶんたちにあったこたえをだすために・・・

なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"上でのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。


━[今週の内容]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼今週の更新情報一覧

▼妊カラフォーラム
Our Story それぞれの夫婦の物語

▼編集後記


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 今 週 の 更 新 情 報 一 覧
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2010年2月26日 最新ニュース
妊娠中の食生活と出生児のアレルギーの発症リスクとの関係 
http://www.akanbou.com/news/news.2010022601.html
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2010年2月25日 最新ニュース
体外受精や顕微授精による妊娠では死産のリスクが高くなる 
http://www.akanbou.com/news/news.2010022501.html
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2010年2月24日 妊娠報告
多嚢胞性卵巣症候群と乏精子症でも15回目の人工授精で
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2010022401.html
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2010年2月23日 最新ニュース
男性の肥満は精子の質を低下させる可能性  
http://www.akanbou.com/news/news.2010022301.html
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2010年2月22日 編集長コラム
質のよい卵子と巡り合いたいのと同じように・・・
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/20100222.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


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 妊カラフォーラム
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 Our Story それぞれの夫婦の物語
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不妊と一言で言っても、
それぞれの状況や事情はすべて異なるものです。

たとえ、同じ治療を受けていても、そこに至る経緯や背景もさまざまです。

Our Storyでは、それぞれの夫婦の体験をつづります。

第一回目の今回は岐阜県在住のMIさんをご紹介します。

■現在の年齢:33歳
■結婚歴:9年6ヶ月
■不妊期間:8年
■治療期間:5年3ヶ月

▼妊娠までの経緯

・避妊を止めても3年近く授からず・・・

潜在性プロラクチンがある程度で、特別、異常はなし。タイミング指導をス
タート。数ヶ月経過するうちに、夫婦生活が自然でなくなり、夫がEDに。
話しあいながらも、タイミング指導を続け、人工授精にステップアップ。3
回受けるも結果は出ず、体外受精へ。薬の副作用に苦しみ、途中、受精や着
床がうまくいかないことも。そして、移植2回目で、妊娠するも、心拍確認
後の9週で流産してしまう。

・心もカラダもダメになる前に・・・

夫婦生活がおかしくなり、夫のED、そして、薬の副作用に悩まされながら
では、心もカラダもダメになってしまうとの思いから、一度、線を引くつも
りで、不妊治療から離れた。

そして、漢方やカイロプラクティック、鍼灸など、興味をもったことや妊娠
によいと言われることは一通り試し、妊カラで紹介されていた、「リーベマ
リール」に伺い、青山さんの指導を受けて、本格的にカラダづくりをはじめ
た。

・試行錯誤の末に・・・

ごはん&お味噌汁を基本に、週に野菜、果物を50種類程度の「食事」、1
日1万歩のウォーキング、青竹踏み、キャッチボールなどの「運動」。そし
て、早く寝て、早く起きて、質のよい「睡眠」。

また、ベイビー&ミーフォーウィメン(マルチビタミンミネラル)とマカの
サプリメント。

最初は排卵のない月も多かったのですが、生活全体を見直すことで、次第に、
自然なダイエットになり、生理痛や肌のトラブルがなくなり、便秘が解消さ
れ、風邪をひかなくなりました。そして、だるくてしかたなかった重いカラ
ダが軽くなり、夫は花粉症の症状が出なくなりました。

その結果、ようやく、順調に卵胞が育つようになり、内膜もよい状態になり
ました。

・自分で出来る事は自分でやる!それでもダメなら・・・

カラダの状態がよくなり、治療を再開。人工授精の後に臨んだ体外受精では、
以前は30%だった受精率が、75%に。そして、はじめから数えて7回目
の胚移植で妊娠、今月、臨月を迎えた。

▼最も苦労したことは?

・カラダづくりを続けても、なかなか結果が出ない時期の気持ちの整理やモ
 チベーションを保ち続けるという事。

排卵を整えて治療に向かう事を目標に、カラダづくりを地味に頑張っていた
のですが、無排卵など、排卵が不安定な状態が長く続いた事に随分辛い思い
をしました。排卵出来ない、治療出来ない、そして妊娠出来ていない・・・、
そんな3重苦を抱えてストレスを溜めていました。

また、カラダを見つめ、自分自身で状態を把握することも結構長い時間がか
かりました。(少しずつ把握出来る様になった結果、余計な不安やストレス
を減らす事が出来ました)

・好意や励ましを素直に受け取れなくなってしまった事

「若いんだから大丈夫」という言葉に幾度と傷ついていました。自分から治
療を離れたにもかかわらず、治療を進めている方やめでたく妊娠された方を
羨んでばかりいたり。無駄に人と比べ、人は人と割り切れなく卑屈になるな
ど、自分に自信がなかったです。

・夫がEDになってしまい、うまく行かなかったり気持ちが合わなかったり
 したこと

タイミング、そして普段の仲良しを含め、どうしたらふたりで楽しく出来る
か・・・、随分長い間、試行錯誤が続きました。

▼現在、不妊で悩んでいらっしゃる方に最も伝えたいこと

自分が治療を頑張ろうと思ったらそうした方が良いと思いますし、気が向か
ない時は、無理に進めない方が良いと思います。(わたし自身、順調に進ま
なかったり、薬の副作用などが思ったより出てしまう事がありました。)

それぞれのペースでやっていくことが、疲れない秘訣のような気がします。
偉そうな事を言ってしまっていますが、どうぞ、かけがえのない自分のカラ
ダや気持ちを一番大切にして下さいね。

元気になる為に、元気でいる為に、まずはしっかり「ごはん」を食べること
から始めてみませんか?

▼授かるまで時間がかかったこと、苦労したことで得たもの

自然妊娠への思いは持ち続けても良いんだという事、夫婦生活は子どもを授
かる為だけのものではないという事、お天気だったり、朝日を浴びるだけで
すっきりした気分になれたり、お通じが良いと気分が良かったり、ささやか
でも身近にあるもので結構元気になれる、そんな事に気がつきました。授か
るという幸せ、生きているありがたみも。。。

食事・睡眠・運動と、とても地味なことではありますし、形には残らないけ
れども、努力した分だけ、ちゃんと結果として戻ってきました。少しでも、
気持ちが良いなと思える・・・、カラダづくりは裏切らないと思いました。

少しずつ楽になることが出来て、「元気」になる事が出来たから。

やがて、歩くことやきちんと食事をする事は、結構癒しになっているかも?
とも思う時もありました。(余談ですが、体調不良を起こしやすい妊娠後も、
大したトラブルはなく、元気に妊娠期間を過ごす事が出来ました。)

また、カラダづくりをきっかけに、主食である「ごはん」と「食」に興味を
持った事がわたしには一番大きかったです。食生活を始め、お弁当や子ども
の食事について講演会やシンポジウムでお話を聞いたり、講座を受けたり、
民間の資格検定にチャレンジしたりもしました。地方まで出かけた時は朝市
や道の駅に寄り、農産物や伝統食について地元の方の話を聞いたりしました。
そんな些細なコミュニケーションが、とても面白かったのです。

海外では、観光客向けと地元の普段の食事の違いについて覗いて見たり。は
たまた、ウォーキング講習会に出てカラダの話や歩き方教わったりもしまし
た。

ある時予定が重なり、通院よりもそちらを優先しようかと考えた際、気がつ
きました。子どもを授かる(治療)事よりも、夢中になっている事がある、
という事を。

どこへ行っても何年経っても楽しめる興味であり、また、食生活を見直した
事で、一生物の食生活を手に入れた様な気分にもなりました。その形は無く
とも、自分への財産になりました。

子育てするようになっても、そして高齢になっても・・・・、食事について
は、きっと、悩み迷い、自分を見失う事はないと思います。(まだ想像の範
囲で、その時になっていろいろな壁にぶつかるとは思いますが)

▼夫婦で最も大切にしたこと、していること

妊娠や治療に関係なく、普段のふたりの会話や一緒に出かける事を楽しんで
いました。

以前カウンセリングで「自然妊娠しづらい事を自覚しましょう」と言われ、
かなりのショックで泣きました。わたしにも自然妊娠出来るはず、という根
拠のない思いが崩れた事は大きかったのです。ふたりで話合い、治療という
助けを借りれるならそれで十分じゃないか、落ち着いてそう思える様になり
ました。

高度治療にステップアップしても、治療の合間や自然周期のお迎えの時には
諦めずにタイミングを続けていました。

ウォーキングにも付き合ってくれ、ふたりで歩くことの楽しさを感じました。
「子どもが欲しい」という彼の願いを叶えてあげたい、この人と一緒だから
何事も頑張れる、そう思えた事は大きな支えだったのです。

▼リーベマリールの青山さんから

石坂さんが私のところに来られたのは2006年の11月のことでした。それまで
の治療の経緯をうかがって、本当に無理をしているなと感じました。とにか
く、治療に無我夢中になってしまっているようでした。本当によくあること
なのですが、妊娠したいという気持ちが強くなり過ぎると、時に、自分を見
失ってしまうのかもしれません。

1年間、タイミング指導や排卵誘発剤で複数の卵を排卵させても妊娠しない、
結果が出ないから、"もっと"となってしまい、体に過度な負担をかけてし
まうわけです。

彼女は、過剰に卵巣を刺激したため、卵巣がはれて腹水がたまり、OHSS
(卵巣過剰刺激症候群)に悩まされました。また、体外受精を繰り返してい
ると、本来は知ることのない、いろいろなこと、たとえば、受精できないと
か、着床できないということを知ることになります。もしかしたら、それは、
たまたま、受精や着床が成立しなかっただけなのかもしれませんが、"受精
障害"とか、"着床障害"なんて言われると、だったら、もっと治療しなけ
ればという気持ちにもなってしまいますよね。

待ちきれないという気持ちはとてもよくわかります。ただし、そのことで、
自分を見失ってしまってしまうがために、心身ともに、ダメージになってし
まっているということは、自分ではなかなかわからないものです。

不妊治療を休憩されることを決意されていたので、まずは、じっくりと話し
合い、ご主人の検査の結果も思わしくないということもあったので、二人で
協力して、妊娠するにふさわしい身体をつくることから始めましょうと、い
ろいろなことをアドバイスしたり、指摘させてもらいました。

彼女の熱心さ、真面目に取り組む姿を見ていると必ず結果は出る、と感じま
した。そして徹底的に体作りに徹した結果、ご主人は問題なくなり、彼女の
状態もずいぶんよくなりました。

彼女とは気持ちが一体となれたすばらしいクライアントさんでした。一緒に
なって笑う、泣く、怒る、最後に喜ぶ。

彼女も自分でいろいろ勉強して私に報告してくれたり、私も彼女から学んだ
ことはたくさんあります。

同じ価値観で、何でも、率直に、話しができるということで、ストレスを解
消することにもなったことも、とても良かったのではないでしょうか。

彼女は3年間という長い時間がかかりましたが、この3年間は、決して無駄
ではなかったと思います。

今まで自分がやってきた食事、睡眠、運動の大切さというものをしっかりと
身につけて、親としての姿を子供に伝えていけるからです。

本当は自分のため、そして生まれてくる子供のためでもあるのに、ついつい、
直近の"結果"にばかり目が、心が奪われてしまいがちです。

彼女は時間がかかっても、その基本的なことの大切さをしっかりと体で理解
された、すばらしいクライアントさんでした。

▼妊カラ編集室から

最新ニュースで紹介していますが、福岡大学医学部の研究で、妊娠中の食生
活とお子さんのアレルギー体質には、関連性があることが分かったと伝えて
います。

妊娠前や妊娠中の母親の食生活や身体の栄養状態が、お子さんの出生時だけ
でなく、成人してからの健康状態にも大きな影響を及ぼすことは、これまで
の多くの研究で明らかです。

妊娠しさえすればいいということではなく、健康なお子さんを授かるために
は何が大切かということを教えてくれているようです。

いつ授かるのかは、私たちにはコントールしきれませんが、家族の健康は、
私たちの努力でコントロールできるところが大きいということですね。

最後に、MIさんは、先週、予定通り、お元気な男のお子さんをご出産され
ました。

おめでとうございます!、そして、ご協力いただきまして、ありがとうござ
いました。

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★協力:ホリスティックリフレクソロジートリートメント「リーベマリール」

▼「リーベマリール」とは?
ロンドンでリフレクソロジーを中心にセラピストとして実績を積まれた青山
佳代さんが、不妊に悩む女性、1人1人の状況に応じて、食生活やライフス
タイルも含めたアドバイスも含めて、きめの細かい対応をされています。

▼サロンは、東京三鷹市にあります
http://www18.ocn.ne.jp/~marille/index.htm
▼マリール怒涛の不妊治療(ブログ)
http://liebemarille.blog19.fc2.com/

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news-master@akanbou.com


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▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
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▼医師がサポートするサプリメントセレクトショップ
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▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
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▼不妊治療の運動療法「プレマタニティビクス」DVD好評発売中!
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 編 集 後 記
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明日から3月のスタートですね。

3月の別名は「弥生」。

弥生の語源を語源辞典で調べてみると、
「弥」は、いよいよ、ますますという意味で、
「生」は、その字の意味する通りで、
弥生とは、いよいよ、草木が芽吹くことを意味するとあります。

ますます、新しい命が誕生する月だということです。

年度末で、何かとバタバタする時期でもありますが、
新しい季節を素晴らしいときにしたいですね。


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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.351
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・自社配信: 230部
・まぐまぐ:5,473部
・合計部数:5,703部(2月28日現在)
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【発 行】 株式会社パートナーズ
【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【サイト】 http://www.akanbou.com
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