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VOL.336 不妊治療の効果を最大にするための6つのポイント

2009年11月08日

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 妊娠しやすいカラダづくり 
 VOL.336
 2009年11月8日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.akanbou.com ━
                      
じぶんたちにあったこたえをだすために・・・

なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"上でのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。


━━━[今週の内容]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


▼今週の更新情報
11月2日から11月6日までのサイト版「妊娠しやすいカラダづくり」

▼今週の特集
不妊治療の効果を最大にするための6つのポイント

▼妊カラニュース
Fone祭り

▼妊カラ運営会社からのお知らせ

▼編集後記


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            今 週 の 更 新 情 報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2009年11月6日 Q&A
胚盤胞凍結について教えてください。
http://www.akanbou.com/qa/qa.dr.imano-021.html
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2009年11月4日 最新ニュース
人工授精後の安静時間と治療成績の関係 
http://www.akanbou.com/news/news.2009110401.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


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             今 週 の 特 集

  不妊治療の効果を最大にするために知っておきたい6つのポイント
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必要最低限の治療で妊娠を目指すという明確な治療方針を掲げて、
年間に1000人を超える初診患者さんが訪れる都内のクリニックでは、
初診から2年経過した時点で妊娠に至る患者さんは、
だいたい6~7割くらいとのこと。

また、オランダからの最新の研究報告では、
2002年1月から2006年12月までの間に、
地元のかかりつけ医からの紹介で、
大学病院で不妊治療をスタートした1391組のカップルの内、
2008年12月時点で妊娠に至ったのは、
72%の1001組だったとのこと(※1)。

冒頭からネガティブに受け止められかねない話題ではありますが、
意を決して、不妊治療を受けるため通院を始めても、
全ての夫婦が妊娠できるとは限りません。

そのような現実があります。

それにもかかわらず、通院を続けるのに要する労力や費用は、
決して、小さいものではありません。

であればこそ、なんとなく、漫然と通院を続けるのではなく、
出来るだけ早く、また、コストやカラダへの負担の少ない方法で、
授かることができるよう、準備や対策を講じることが大切です。

つまり、受け身ではなく、能動的に不妊治療を受けるということです。

そこで、今週は、そのためのヒントになるよう、
6つのポイントにまとめてみました。

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 その1 正しい情報を得る
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 ~こんなはずじゃなかったを避けるために~

11月3日に開催された「Fine祭り2009」のパネルディスカッションで、
不妊治療ジャーナリストの池上文尋氏は、
治療を始めればすぐに妊娠できると思っている人が多いことから、
不妊治療についての啓蒙の必要性を指摘されていました。

不妊治療の1回あたりの成功率は決して高いとは言えません。

そのため、実際に通院を始めてから、
"こんなはずじゃなかった"との理由で、
ドロップアウトしてしまう人が少なくありません。

つまり、気持ち的なことから、経済的、時間的なものまで、
それ相応の準備や用意をしていなかったため、
結局、結果を出すために必要な内容や期間の治療を受けることなく、
中途半端で終わってしまうケースが多いということです。。

治療の妊娠率のことだけでなく、
治療法や治療の進め方、お薬のことなど、
予め、必要最低限の知識を得ておくことは、
自らの治療環境を整えることになります。

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 その2 自分たちにあった病院や先生を選ぶ
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 ~信頼し、安心して、治療を受けるために~

Fine祭り2009では、3名の著名なドクターの講演がありました。

興味深かったのは、
「体外受精を繰り返すが妊娠・出産に至らないケースの治療方法」という、
共通のテーマにもかかわらず、
ドクターの考え方はそれぞれに異なるところがあるということでした。

このことは、
納得の行く治療を受けるためには、
自分たちにあった病院や先生を選ぶことから、
始めなければならないということを意味します。

今や、クリニックのサイトをチェックすれば、
それぞれの治療方針を知ることができるようになりました。

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 その3 妊娠しやすいカラダをづくりに取り組む
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 ~元気な卵子や精子を育むために~

治療成績を高めるには、
良好な卵子と精子を得ることであると、
どのドクターも異口同音に強調するところです。

ただし、薬は、発育する卵の"数"を増やしますが、
卵の"質"そのものを高めるものではありません。

また、体外受精は、精子と卵子を確実に出会わせますが、
そのことと、受精卵の質、
すなわち、妊娠の成否は別であることを知っておく必要があります。

良好な卵子や精子を育むのは、あくまでも、私たちのカラダです。

ここは、薬や医療に頼ることができない領域です。

その証拠に、体外受精の各治療プロセスでは、
年齢をはじめとして、
喫煙や体重、アルコール、ストレスなどのライフスタイルが、
治療成績に影響を及ぼすことが多くの試験で確かめられています。

生殖細胞が元気になるようなカラダの状態にすること、
つまりは、妊娠しやすいカラダをつくることに尽きます。

具体的には、5大栄養素を過不足なく取り入れ、
そして、血流をスムースにし、酸素や栄養素を各細胞に行き渡らせ、
各細胞の老廃物をスムースに排泄させることによって、
卵子や精子は元気になり、
卵子や精子のDNAを損傷させる活性酸素を抑制する力が高まるのです。

取り組むべきは、
偏りなく、バランスよく食べること、
適度な運動習慣を身につけること、
ストレスをうまくマネージメントすること、
質のよい睡眠をとることです。

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 その4 "一撃必殺"はないことを肝に銘じておく
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 ~妊娠しやすいカラダづくりに失敗しないために~

「これさえやっておけば」とか、
「これさえ飲んでおけば」なんていう世界はありません。

元気な卵子や精子を育むのは、
特定の成分や特定のカラダの働きによるものではなく、
さまざまな栄養成分の協働であり、
調和のとれたカラダの働きによるものだからです。

ですから、キーワードは、「バランス」ということになります。

その証拠に、妊娠する力にマイナスの影響を及ぼす生活習慣は、
数が増えれば、増えるほど、
妊娠する力を低下させることが分かっています(※2)。

・女性が1日に15本以上タバコを吸う
・男性が1日に15本以上タバコを吸う
・男性が週に20ユニット以上お酒を飲む
・女性が1日に7杯以上のコーヒー、紅茶を飲む
・女性の体重が70キロ以上
・社会的な孤立度60以上
・女性の年齢が35歳以上
・男性の年齢が45歳以上

妊娠した女性、2112名を対象に、
上記の項目であてはまる数と妊娠までに要した期間を調べたところ、
あてはまる項目がゼロのグループ(○)の1年間の累積妊娠率は83.3%、
1つのグループ(■)では71.4%、
2つ(×)では61.5%、3つ(△)では51.7%、
4つ以上(◆)では38.4%と、
あてはまる項目が少ないカップルほど早く妊娠しています。

以下のグラフは横軸が期間、縦軸が累積妊娠率です。
http://www.akanbou.com/data/data_lifestyle.html

バランスよく取り組むことです。

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 その5 3ヶ月~半年のスパンで計画する
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 ~治療効果を最大にするために~

精子がつくられるのに要する期間は72日、
卵子が成熟するのに要する期間が3周期とされています。

つまり、元気な卵子や精子を育むためには、
予め、3ヶ月から半年程度のスパンで、
体質を改善するような計画を立てる必要があるわけです。

中途半端で挫折しないためにも、
一朝一夕には結果が出ないということを、予め、知ったうえで、
計画を立てて、取り組むことも大切なことです。

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 その6 パートナー(男性)も一緒に取り組む
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 ~片手落ちにならないために~

妊娠するだけの力を備えた受精卵を得るためには、
卵子の質だけではなく、精子の質も求められるところです。

往々にして、精子については、
「十分な量と運動能力さえあればよい」と誤解されがちです。

偏った食生活やストレス、不規則な生活、
タバコや大量の飲酒による大量の活性酸素の発生は、
精子のDNAを損傷させてしまうリスクが高くなります。

精液検査で問題なくても、
DNAに損傷のある精子の割合が増えれば、
受精率や妊娠率、妊娠の継続率が低下してしまいます。

つまり、十分の数の精子があっても、その質が悪ければ、
妊娠しにくくなり、流産しやすくなってしまいかねないのです。

ですから、卵子の質だけでは"片手落ち"と言わざるを得ません。

パートナーである男性も、
質のよい精子を育むようなカラダづくりに取り組むことが大切です。


---[文献]---------------------------------------------------------

※1)Human Reproduction Advance Access 24.Oct.2009
※2)Fertility and Sterility 81(2) P.384-392 2004

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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


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妊 カ ラ ニ ュ ー ス
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Fone祭り2009は無事に終了しました。
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さる11月3日(祝)、
東京大手町の日経ホールで、
Fine祭り2009が開催されました。
http://j-fine.jp/matsuri/2009/matsuri.html

早々に、チケットが完売し、
当日券を求めて早朝から多くの方々が並ばれたほどでした。

私たちの出展ブースにも多くの方々に訪れていただきました。

そして、多くの方々にお声をかけていただき、
これからも、もっと皆さんのお役に立てるような、
情報や製品、サービスを提供せねばと、決意を新たにしました。

本当にありがとうござました。

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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


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          妊カラ運営会社からのお知らせ
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大切な時期に、安心して選んでいただける製品の開発、提供に努めています
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★妊娠のためのサプリメントについての私たちの考え方
http://www.nature-g.com/notice/contents_001.html

★妊娠を望まれるご夫婦にお勧めします

[女性用]妊娠前、妊娠後のサプリメントの理想形
http://www.nature-g.com/shohin/naturesgift/multi_v_m.html

[男性用]男性不妊を専門とする泌尿器科医が監修
http://www.nature-g.com/shohin/naturesgift/05.html

・コエンザイムQ10+L-カルニチン+アルファリポ酸
http://www.nature-g.com/shohin/yarbaprima/15.html

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http://www.nature-g.com/shohin/naturesgift/04.html

・妊娠前から葉酸のサプリメントを
http://www.nature-g.com/shohin/naturesgift/06.html

★気軽にご相談ください!
http://www.nature-g.com/query/main.html


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 不妊治療医が開発した妊娠しやすいカラダをつくる運動プログラム
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毎週土曜日と火曜日に開催しています。

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私たちと一緒に楽しみながら頑張ってみませんか?

▼詳しくはこちらから
http://www.akanbou.com/fertilelesson/top.html


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 編 集 後 記
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今週の特集はいかがでしたでしょうか?

皆さんからの感想やご意見、体験談等をメールいただければ嬉しいです。

ところで、質のよい睡眠が、質のよい卵を育てることは、
睡眠ホルモン「メラトニン」の研究を通じて確かめられています。

快眠推進委員会という、
睡眠障害を専門とする医師の公式サイト、
「快眠推進倶楽部」によれば、
夜によく眠れるかどうかのカギは、
朝にあるというのです。

毎朝決まった時間に目覚めること、
そして、起床後、しっかりと日光を浴びることが、
快適な睡眠につながるとのこと。

つまり、リズムをよくするということですね。

規則正しい朝食習慣は、
起床前から消化器の働きを活発にし、
朝の目覚めを助けるのだそうです。

そして、休日の朝に平日より2時間以上長く床で過ごすと、
夜の寝付きが悪くなり、
憂うつな気分で月曜の朝を迎えることになりかねないとのこと。

夜になって、眠る努力をすることもさることながら、
生活のリズムをよくすれば、快眠につながるというわけです。

いろいろ参考になることが書かれていますので、
ご覧になってみてください。

▼快眠推進倶楽部のサイト
http://www.kaimin.info/index.html

Fine祭り2009では、
今年も多くの読者の方々と、
お目にかかることができました。

本当にうれしかったです、ありがとうございました!

皆さんの"その日"まで、応援しています。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.336
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◎発行部数
・自社配信: 243部
・まぐまぐ:5,434部
・合計部数:5,677部(11月8日現在)
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)  
【サイト】 http://www.akanbou.com
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