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VOL.304 ダイエットの真実

2009年03月29日

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 妊娠しやすいカラダづくり VOL.304 2009年3月29日配信
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                      http://www.akanbou.com
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じぶんたちにあったこたえをだすために・・・

なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"ためのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。


---[目次]-----------------------------------------------------------

▼今週の更新情報一覧
3月23日から3月27日までのサイト版「妊娠しやすいカラダづくり」

▼ファーティリティダイエット 
第9回 妊娠の可能性を最大にするダイエット(後半)〜ダイエットの真実

▼読者アンケートご協力いただきありがとうございました

▼妊カラ運営会社からのお知らせ

▼編集後記

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          今 週 の 更 新 情 報 一 覧
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2009年3月26日 Q&A
一日も早く妊娠を望むため、何もしないとかえって不安になります
http://www.akanbou.com/qa/qa.2009032601.html
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2009年3月25日 最新ニュース
選択的単一胚移植は、より効果的、かつ、より費用のかからない方法
http://www.akanbou.com/news/news.2009032501.html
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2009年3月24日 最新ニュース
精子正常形態率は顕微授精の治療成績に影響を及ぼすことはない
http://www.akanbou.com/news/news.2009032401.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

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        連載企画「ファーティリティダイエット」
  
     第9回 妊娠の可能性を最大にするダイエット(後半)
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先週と今週の2回にわたって、
妊娠の可能性を最大にするダイエットについて、お話ししています。

前半では、「脂肪細胞の真実」と題して、

⇒ 太るとは、

食べ過ぎや運動不足で、余剰になったエネルギーが、
脂肪細胞の中に溜めこまれ、体脂肪が増えるということ。

⇒ 太り過ぎると、

脂肪細胞から分泌されるホルモンのバランスが崩れ、
妊娠しづらくなってしまう可能性が高くなる。

⇒ 妊娠しやすいカラダにするためには、

現在の体重の7.5%くらいの減量でよい。

そのようなお話しでした。

さて、後半では、「ダイエットの真実」と題して、
妊娠の可能性を最大にするためのダイエット法についてです。

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        妊娠の可能性を最大にするダイエット(後半)

             ダイエットの真実
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★○○ダイエットの落とし穴

巷では、ダイエットというと、
○○ばかり食べる、○○ダイエット、
特定の栄養素を制限する、○○抜きダイエットなど、
いろいろなやり方が氾濫しています。

ところが、流行のダイエットを実践して、
ダイエットに成功したという話しは、聞いたことがありません。

そもそも、何をもってダイエットの成功とするかもあいまいなものです。

少なくとも、最大瞬間体重を何キロにするというような、
そんな、刹那的で、表面的な目標はあまり意味がありません。

その後も、食べて、活動して、寝て、という生活は続くわけですから。

とにかく、○○ダイエットや○○抜きダイエット、
すなわち、特殊な食生活によるダイエットは、
まったく、お勧めできません。

人間に備わったメカニズムを無視した、
とても無理のある、危険な方法だからです。

食べないダイエットを真面目に実践すると、
私たちの身体のサバイバルシステムが働いて、
省エネモードを強化するようになります。

つまり、消費エネルギーを減らすのです。

摂取エネルギーだけを減らすことで、
消費エネルギーも減ってしまい、

摂取エネルギー > 消費エネルギー

この(エネルギー過剰で、太る)状態が続いてしまうことになります。

その結果、思うように体重は落ちない、
そして、何よりも、食べていないわけですから、
免疫力やさまざまな機能がどんどん低下していきます。

つまり、やせるのではなく、やつれていくというわけです。

そして、省エネモード下では、
摂取エネルギーを増やすと、以前よりも太りやすくなります。

リバウンド現象の根本原因です。

つまり、やせにくく、太りやすい体質を強化してしまうことになり、
もちろん、妊娠する力も、より低下してしまいます。

間違ったダイエットによるマイナスのスパイラルです。

絶対に避けなければなりません。

★体重を落とすのではなく、体脂肪を燃やして減らす

私たちのダイエットの目的は、
妊娠の可能性を最大にすることです。

妊娠しにくくなるのは、単に、体重が重いことではなく、
過剰に脂肪を溜めこんでしまうことで、
脂肪細胞から、妊娠を妨げるような物質が分泌されるからです。

大切なのは、脂肪細胞内の脂肪の量を適正にすること、
つまりは、体脂肪を減らすことです。

食べないで体重を減らすと、
筋肉や水分が少なくなるばかりで、
体脂肪はなかなか減りません。

体脂肪を減らすには、
しっかり食べて、身体を動かし、燃やすしかありません。

体重が落ちるのは、あくまでも、その結果であって、
決して、目的ではないということを、正しく認識すべきです。

★人間に備わったメカニズムにあったダイエットとは?

そもそも、太るのは、飢餓に備えて、
余剰に食べたエネルギーを蓄えておくという、
人間がサバイバルするために備わったメカニズムのせいでした。

ただし、人間には、身体の状態を一定に保つというメカニズムも、
同様に、備わっているのです。

例えば、脂肪細胞内に蓄えられた脂肪が過剰になると、
脳の満腹中枢に働きかけて、食欲を抑制したり、
脂肪細胞内の脂肪の分解や燃焼を促進したりして、
消費エネルギーの無駄遣いをさせるのです。

人間の身体とは、なんと、よくできているのでしょうか!

ですから、ダイエットを考えた場合、
身体に負担のかかる無理をするよりも、
まずは、身体に備わった"ダイエット機能"を強化するほうが、
余程、理に叶っているのは言うまでもありません。

それは、このメカニズムを動かしている自律神経を鍛えることです。

実際に、肥満の原因は、
自律神経の活動が低下しているために、
体重の調節機能がうまく働かないためだとする専門家もいます。

★体重調節機能をしっかりと働かせる

まず取りくむべきは、
自律神経を鍛えて、
体重調節機能を強化することです。

自律神経を鍛えるのに有効とされているのは、
運動習慣や規則正しい生活リズム、
そして、ストレスのマネージメントです。

基本的なことばかりです。

運動習慣は、脂肪燃焼効果を高めるうえでも、
ウォーキングに代表される有酸素運動が理想的です。

そして、規則正しい生活リズムとは、
夜は12時までにベッドに入る、すなわち、早寝早起きです。

★妊娠しやすいカラダをつくるために

さて、自律神経を整えて、体重調節機能を強化したところで、
いよいよ、妊娠の可能性を最大にするダイエット法です。

基本の確認です。

摂取エネルギー > 消費エネルギー

この状態を、

摂取エネルギー < 消費エネルギー

この状態に変えて、そして、

摂取エネルギー = 消費エネルギー

この状態を維持することです。

◎摂取(食べること)について

大切なことは、5大栄養素を過不足なく摂ること、
つまり、バランスのとれた食生活は絶対条件だということです。

ご飯を抜いたり、減らしたり、
あるいは、同じものばかりを食べるのは、愚の骨頂です。

ダイエット=我慢するという間違ったイメージを払拭しましょう。

量的な目安は、これまでの量から1割程度、食べる量を減らせば十分です。

そして、食べる内容については、
やはり、昔ながらの和食、これに尽きるかと思います。

◎消費(活動すること)について

運動です。

そして、お勧めは、有酸素運動の代表選手、ウォーキングです。

目安は1日1万歩。
もちろん、トータルで1万歩で、1度に歩く必要はありません。

そして、歩幅を大きくして、歩く速度を上げると、
消費エネルギーも高まります。

また、生活の中で、とにかく、意識して身体を動かすことです。

例えば、エレベーターやエスカレーターを使わず、
階段を上り下りすること、通勤電車内では座らずに、立っていること。

★食べないことではなく、生活習慣ダイエット

いかがでしょうか?

妊娠の可能性を最大にするダイエットは、
決して、食べるのを我慢して、体重を落とすことではありません。

もしも、BMIが25を超えているのあれば、
まずは、現在の体重の7.5%の減量を目標にします。

そして、食べる量を今までの1割程度少なくし、
規則正しい生活リズムで、
1日1万歩を目安に歩いたり、
日常生活の延長で身体を動かす機会を増やすことで、
体脂肪を燃焼させて、ゆっくりとした減量を実現することです。

妊娠に至る力をもった卵子が育つ可能性が高くなるはずです。

決して、特別なダイエット法を実践したり、
特別な器具や食品にお金を使う必要はありません。

最後に、肥満大国である、
アメリカの政府機関のメッセージを以下にご紹介します。

・汗もかかずに短期間でやせられる方法や機械はこの世に存在しない。
・運動もせずに、運動したと同じ効果がえられることはありえない。
・特定の部位の脂肪だけが燃焼するということはありえない。
・使用前、使用後の写真に嘘がなくても、自分も同じとは思わないこと。

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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

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    読者アンケートにご協力いただきありがとうございました
      
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「妊娠しやすいカラダづくり」300号を機に実施した、読者アンケートに
ご協力いただきまして、ありがとうございました。

結局、232通の回答をいただきました。アンケートの結果は、次号にてご
報告する予定です。

また、抽選で30名の方に、ショッピングサイト「Amazon.co.jp」にて使用
できるギフト券(1000円)をプレゼントさせていただきます。当選され
た方にはメールにてご連絡させていただきます。

皆さんからお寄せいただいた貴重なご意見やご要望をしっかりと、受け止め、
よりお役に立てる誌面づくりに活かすように、活用させていただきます。

本当にありがとうございました。

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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

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     妊カラ運営会社・株式会社パートナーズからのお知らせ

    私たちが考える「妊娠前のサプリメントの理想の形」です 
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これまで、サプリメントの品質については、日本とアメリカでは、大きな差
があり、信頼に値するビタミンミネラルは、どうしてもアメリカ製のものを
選ばざるを得ませんでした。サプリメント大国とされるゆえんです。

ところが、ようやく、妊娠前の大切な時期にお勧めするに値する品質の製品
を、国内で製造する環境が整ってきました。

そこで、私たちは、それまでアメリカ製のビタミンミネラル製品から、国産
製品に切り替えるべく準備をすすめてまいりました。

そして、これまでの10年間の経験をベースにして、医療機関向けサプリメ
ント製造メーカーである、株式会社ヘルシーパスの製品設計のもと、妊娠を
望まれる方々が最初に選択すべきサプリメント、「フォーベイビー&ミー」
シリーズとして実現し、一般のお客さまや医療機関に提供しています。

妊娠しやすいカラダづくりの読者の方々にお勧めします。

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⇒ ベイビー&ミーシリーズ基本サプリメント
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▼マルチビタミンミネラルフォーベイビー&ミー
http://www.nature-g.com/shohin/naturesgift/multi_v_m.html

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⇒ 摂取プランについてご相談ください。
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▼サプリメントも正しく選び、正しく使うことが重要です。
http://www.nature-g.com/funin/supple.html

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編 集 後 記
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今回の記事を作成するにあたり、
ダイエットというのは、単に、体重が増えた、減ったという話しではなく、
エネルギー摂取のバランスの問題であり、
それに伴う、身体の働きのバランスの問題であることが、
改めて、分かりました。

そして、身体のメカニズムを知るということが大切と思いました。

また、人間というのは、
"不足"することもさることながら、
"過剰"にも弱い生き物なのかもしれません。

おそらくは、現代のように、
食べ物をはじめ、いろいろなものが過剰にある環境は、
かつてなかったからでしょう。

この環境に、人間の身体が適応するのは、
まだまだ、相当の時間がかかることは間違いありません。

そう考えると、そもそも、太ってしまうことを、
個人の責任だけに帰するのは、
どうにも無理があるように思えてなりません。

どこでも、美味しそうな食べ物が溢れ、
自分で身体を動かさずに済ませられるようなサービスが、
そこかしこに待ち構えているわけです。

肥満とまでいかなくても、
エネルギーの摂取バランスの崩れや代謝の問題が、
妊娠する力に及ぼす影響は明らかです。

良い悪いは、ひとまずおいといて、
そんな時代であることを冷静にみつめて、
とにかく、"身の周りのことは、自分でやる"、
そんな生活を楽しむことから始めることが大切ではないでしょうか。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.304
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◎発行部数
・自社配信: 288部
・まぐまぐ:5,622部
・合計部数:5,910部(3月29日現在)
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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◎注意事項
読者の皆さんから寄せられたメールは、事前の告知なく掲載させていただく
場合がございます。匿名などのご希望があれば、明記してください。また、
掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容
の掲載によって生じる、いかなる事態、また何人に対しても一切責任を負い
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【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)  
【サイト】 http://www.akanbou.com
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