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妊娠しやすいカラダづくり
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2006/6/10 #159
━不妊に悩むカップルを応援します!━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.akanbou.com
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みなさん、こんにちは。
いつもお読み下さってありがとうございます。
このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
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01 今週のコラム:週末断食、その後
02 今週の更新情報
03 妊カラ基礎講座:絶妙かつ精巧なホルモンバランス
04 妊カラサバイバルガイド:汝、答えを待つことかなかれ!
---[CONTENTS]-----------------------------------------------------
━01━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今週のコラム
VOL.159
週末断食、その後
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"週末断食"体験についてのメールが続々と届いています。
失敗談もたくさん頂きました(^_^;)。
たいていは、何かしら邪魔が入ったというもののようです。
おそらく、いつもの日常生活そのままのペースで、
単に、食事をしないだけという始め方をしてしまうと、
ちょっと、厳しいかも知れないですね。
いろいろ、ありますから。
ですから、思いきって、
日常をシャットアウトする位の準備をして、
ちょうどよいのかも知れません。
もちろん、ご主人や奥さんを巻き込むことは当然のことです。
要するに、誰かと会うとか、どこかに行くとか、
何かをするとかの予定を、一切、入れないようにするのです。
言ってみれば、自宅にいながらにして、旅行しているような感覚ですね。
ひたすら、ゆっくりとした時間を過ごすのです。
そうすると、食事というのは日常生活においては、
メインのイベントというか、行事なんだとつくづく思います。
なにせ、食事をしない日曜日は時間を持て余すように感じるほどです。
で、週末断食を繰り返していく内に、
日曜日は、繁華街よりも自然の中にいたくなるようになればしめたものです。
それは、カラダが、リセットされてきた証拠だからです。
そうなると、"あれはダメ、これもダメ"なんて、
辛い節制ではなく、カラダが欲するものを、欲するだけ食べることが、
すなわち、カラダに良いものになるからです。
まあ、焦らずに、月1回くらいのペースで、
じっくりと、楽しみながら、取り組んでみましょう。
えっ?そんな悠長なことは言ってられないって?
分かりますが、そんな方にこそ、お勧めしたいのです。
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このコラムへのご感想、ご意見等は、下記のアドレスにお寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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今週の更新情報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2006年6月10日 Q&A
喫煙や飲酒の習慣はどれくらい影響を及ぼすのでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2006061001.html
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2006年6月9日 妊娠報告
思いきって基礎体温を測るのを止めてみて
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2006060901.html
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2006年6月8日 Q&A
また、クロミフェンを飲むべきでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2006060801.html
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2006年6月7日 Q&A
私には腹腔鏡下手術が有効なのでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2006060701.html
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2006年6月6日 最新ニュース
精液の質も年齢とともに低下する
http://www.akanbou.com/news/news.2006060601.html
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2006年6月5日 Q&A
人工授精をやってみようか悩んでいます
http://www.akanbou.com/qa/qa.2006060501.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
━03━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊 カ ラ 基 礎 講 座
パート1 あたらしいいのちのはじまり
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望んでも授からない期間が長くなり、
あれこれ、自分たちで努力が必要になったり、
特に、不妊治療の助けを借りざるを得なくなると、
それぞれの段階で、常に、"選択と決断"を迫られるようになります。
そして、それぞれの選択と決断においては、
二人で、自分たちらしい、そして、後悔のない選択をしたいものです。
そのためには、最低限の"知識"が必要です。
新しい生命は、どのようなメカニズムによって、
どのようなプロセスをへて、誕生するのか、です。
そこで、妊カラ基礎講座で、一緒に勉強していくことにしました。
原則的には、毎週連載を予定しています。
パート1は、"あたらしいいのちのはじまり"です。
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1−3 絶妙なホルモンバランス
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妊娠が成立し、新しい生命が誕生するのは感動的とさえ言えるドラマです。
そのドラマの主役は、もちろん、卵子と精子ですね。
ステージは、卵巣や卵管、そして、主には子宮内です。
このドラマの指揮を執る総監督は脳内の"視床下部"で、
監督からそれぞれの場所に指示を伝える、
いわば、伝令の役割をするのが生殖ホルモンたちです。
ですから、ドラマのスムースな進行は、
総監督の指示が、必要とされるタイミングで、
正確に伝えらることにかかっています。
逆に、必要とされるタイミングに、指示が届かなかったり、
指示の内容がずれていたりすると、
現場は、混乱をきたしてしまい、進行は滞ってしまいます。
ホルモンの分泌バランスが大切なのはこういう理由からです。
★視床下部→下垂体
それでは、女性の月経サイクルが営まれるメカニズムを、
そんな視点でみていくことにしましょう。
総監督の視床下部は、直接、現場に指示を出したりはしません。
現場に指示を出すのは、助監督である下垂体の役割です。
まずは、視床下部から下垂体へGnRHとよばれるホルモン、
ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)放出ホルモンを分泌します。
その名前の通り、ゴナドトロピンという性腺刺激ホルモンを放出することを、
命令するホルモンがGnRHなのです。
それにしても、生殖ホルモンの名前って、ややこしいですね。
まあ、名前を覚える必要なんか必要ありません。
どこからどこへ、どんな命令を出しているのかを知るだけで十分です。
★視床下部→卵巣→子宮
さて、総監督から命令を受けた助監督は、
生殖活動の現場である卵巣に向けて指示を出します。
そのホルモン(ゴナドトロピン)は2つあります。
FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)です。
これらのホルモンの働きは、まさに、その名前の通りで、
FSHは、卵巣の中の卵胞を刺激して、その発育を促します。
普通はそれぞれの周期に排卵される卵子は1つなのですが、
この時点では、複数の卵胞が、このホルモンの刺激を受けて発育を始めます。
そして、刺激を受け発育しだした卵胞からは、エストロゲンが分泌されます。
このエストロゲンの分泌量は、卵胞が育つにつれて増えていきます。
子宮では、このエストロゲンの命令を受けて、
子宮内膜の増殖がスタートし、徐々に子宮内膜が厚くなっていきます。
目的は、やがて、やってくるかも知れない受精卵の着床の準備です。
そして、卵巣内で発育を始めた複数の卵胞の中から、
排卵まですすむ卵胞(主席卵胞とよびます)が選ばれると、
他の卵胞の成長は止まり、この主席卵胞だけが成長し続けます。
ここで、まれに、2つ、3つの卵胞が、そのまま成長し続け、
排卵されることがありますが、
これが、二卵性、もしくは、三卵性の三つ子の原因です。
★ホルモンのフィードバック機能
さて、卵胞が十分に育つと、
そこから分泌されるエストロゲンの量がピークになります。
これを指揮官たち(視床下部や下垂体)が察知すると、
現場への命令内容を切り替えます。
FSHの分泌を止めて、替わって、LHという黄体化形成ホルモンを分泌します。
LHは一時に、ドバっと大量に放出され、これをLHサージといいます。
これが引き金になって、卵胞がはじけ、卵子が排卵されます。
ここまで、卵胞が育ち、排卵まで期間を卵巣からみて卵胞期、
子宮からみると増殖期といい、通常は月経初日から数えて14日間です。
このように、エストロゲンは、自ら、子宮内膜を増殖する命令を出しつつ、
そのタイミングになれば、視床下部や下垂体に対して、
そろそろ、卵胞がはじめるのにいいタイミングですよと伝えることで、
ゴナドトロピンの切り替えを促すわけです。
この働きをホルモンのフィ−ドバック機能といい、
正常な分泌のバランスを維持するためのとても大切な仕組みと言えます。
★黄体期
さて、LHは、排卵を促すだけでなく、
その名の通り、卵子がはじけ出た後の卵胞を黄体にかえます。
黄体は、引き続きエストロゲンも分泌しますが、
プロゲステロンを大量に分泌し続けます。
プロゲステロンの分泌を受けて、
子宮内膜は、いよいよ、着床に備えて、
厚みが10ミリ程度のふかふかのベッドになります。
また、プロゲステロンは脳の体温を調節する仕組みに働きかけ、
基礎体温を上昇させます。
これが、黄体期が高温相となる仕組みです。
からになった卵胞が黄体化し、
プロゲステロンを分泌するのは通常14日間です。
それぞれの生殖器官は、万全の態勢を整え、
受精卵を待ちますが、
受精卵がやってこないと、
やがて、プロゲステロンの分泌量が急減し、
子宮内膜は、剥がれ落ちます。
これが月経で、それに伴って、基礎体温も低温相に移ります。
★ホルモンバランスが命です
指揮官である視床下部、下垂体と生殖の現場である卵巣と子宮、
そして、それらの間を伝令のために行き来する生殖ホルモンの関係が、
理解できましたでしょうか。
月経サイクルは、これら生殖ホルモンの絶妙な分泌バランスが動かす、
驚くべき精巧なシステムなのです。
そして、この精巧なシステムは、
その精巧さゆえからか、大変デリケートなものでもあります。
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妊 カ ラ サ バ イ バ ル ガ イ ド
不妊を乗り切るために
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2006/6/10 汝、答えを待つことなかれ
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■編集後記
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梅雨入りしました。
雨模様の空を眺めていると、
ふと、このような自然の営みは、
大昔から同じように、
繰り返されてきたのだろうかと考えてしまいました。
で、天候とか、カラダという自然の営みは変わらなくても、
生活している環境はすっかり変わっています。
不妊の悩みについても、その悩みの内容は、
大昔と今では、随分と変わったのだろうなとも思います。
ただ、間違いなく言えることは、
今のほうが、格段に恵まれているということですね。
選択可能な手段が、比べ物にならないくらい増えたからです。
ただ、膨大な量の情報とうまく付き合わなければ、
もしかしたら、こんなに恵まれた時代にあって、
昔よりも、悩みや混乱が大きくなってしまう可能性もあります。
考えようによっては、選択肢が多いということは、
それだけ、迷ってしまうということでもあります。
うまく悩み、考え、
以前では実現できなかったかも知れない、
自分たちに相応しい選択肢に出会わうことで、
この時代に生きていることに感謝しないといけないなと、
つくづく思った、今年の梅雨入りであります。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.159
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◎発行部数
・自社配信: 950部
・まぐまぐ: 4,885部
・合計部数: 5,835部(6月10日現在)
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http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【発 行】 株式会社パートナーズ内
[妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【責任者】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
荻田浩司(医師・医学博士)
【WEB】 http://www.akanbou.com
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