メルマガ

VOL.115 冷え対策は夏の過ごし方がカギ

2005年07月30日

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  
                                     
           妊娠しやすいカラダづくり 
         [メルマガ版毎週土曜日配信] 

 2005/7/30 #115
━不妊に悩むカップルを応援します!━━━━━━━━━━━━━━━━━                
http://www.akanbou.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関する様々な情報を、出来る限り客観的な視点で提供します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

みなさん、こんにちは。
いつもお読み下さってありがとうございます。

なんと、なんと!

女性の卵子はどんどん作られているかもしれないという、
アメリカのハーバード大学医学部の研究結果に関する記事が、
7月28日のニューヨークタイムズやワシントンポストなどで、
一斉に報道されています。

卵細胞が全くないマウスに骨髄を移植したところ、
1日で数百個の卵子の元になる細胞を作り出したというのです。

実は、この説は、昨年の春にはじめて発表されたのですが、
骨髄にある幹細胞が卵子や精子の元になる細胞を供給していることを、
今回、突き止めたようです。

まだまだ、研究途上であり、
この革命的とも言える説に懐疑的な専門家も多いようです。

ただし、研究者の推測通り、
人間にも同様のメカニズムが働いているのであれば、
女性の卵子は、出生後は、新たに作られることはないという、
これまでの医学界の常識が覆ってしまいます。

これは、大変なことで、
アメリカのマスコミが騒ぐにのも当然かもしれませんね。

これまでのところ、不妊の最大の"泣きどころ"は、"卵子の老化"です。

もしも、女性の卵子が出生後も、どんどん作られているのであれば、
不妊の問題、要するに、年齢とともに、生殖能力が低下していく要因は、
決して、卵子の老化にあるのではなく、
卵子の生成能力の低下にあるということになります。

もちろん、この研究成果が、
すぐに、不妊治療に応用出来る訳ではありません。

ただ、卵子の老化と言われると、なんともやりきれないものですが、
生成能力の問題であると言われると、
なんか、やりようがあるとような気になりませんか?

この違いは大きいように思うのです。

それと、改めて思うに、
まだまだ、分からないことだらけなんですね!

ですから、なんていうか、自分で勝手に決めつけて、
あれこれ、悩むというのも、また、詮無いことのように思うわけです。

皆さんは、どう思われますか?

さて、今週は、不妊に悩む女性を多く治療されている、
東京・飯田橋のルナホリスティックケアの長谷川英子先生に、
夏の"冷え対策"について、いろいろと教えて頂きましたので、
ご紹介させてもらいます。

とっても、ためになりますよー。

それでは、今週の更新情報です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            ★今週の更新情報★
  http://www.akanbou.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2005年7月23日 最新ニュース
男性不妊に鍼灸治療
http://www.akanbou.com/news/news.072901.html
--------------------------------------------------------------------
2005年7月28日 最新ニュース
体外受精での双子は早産の割合が高い
http://www.akanbou.com/news/news.072801.html
--------------------------------------------------------------------
2005年7月25日 Q&A
不正出血が心配です
http://www.akanbou.com/qa/qa.dr.tatsumi-006.html
--------------------------------------------------------------------
上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


━<特別企画>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

        冷え対策は、"夏の過ごし方"がカギ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊娠しやすいカラダづくりには、
夏の過ごし方がとっても大切なんです。

こうアドバイスをされるのは、
東京・飯田橋にある鍼灸・アロマテラピーサロン、
「ルナホリスティックケア」の長谷川英子先生です。

日頃から、一人ひとりじっくりと向き合いながら、
不妊やいろいろな体調不良に悩む女性の治療にあたっておられる、
長谷川先生ならではの観点かもしれません。

今週は、長谷川先生が日頃の治療を通して感じておられる、
妊娠しやすいカラダづくりのための"冷え対策"を語って頂きました。

------------------------------
"冷え体質"は、夏につくられる
------------------------------

女性にとって、不妊だけでなく、
多くの体調不良の原因になるのが、"冷え"です。

意外に思われるかもしれませんが、
冷えは、夏につくられるんです。

女性は、もともと、宿命的に冷えやすいカラダになっています。

例えば、血管が細いので、血行が悪くなりやすく、
また、カラダで一番熱をつくる筋肉がすくないときています。

それらに加えて、夏は、カラダの持つ体温調節機能が働いて、
どんどん汗をかいて、カラダを冷やそうとします。

にもかかわらず、薄着で冷房の効いた部屋で過ごし、
冷たい飲み物や食べ物をとって、
せっせとカラダを冷やし続けているのです。

さらに、建物の中と外では大変な温度差があるので、
体温調節機能が混乱してしまって、
自律神経のバランスがおかしくなると、
ますます、カラダが冷えるだけでなく、
ホルモンのバランスにも影響を及してしまうことになります。

このように、暑い夏だからこそ、
カラダを冷やし過ぎて、
血液の巡りを悪くし、代謝の機能を低下させ、
"冷え体質"をつくってしまうんです。

------------------------------------------
知らず知らずにカラダを冷やしていませんか?
------------------------------------------

カラダの体調不良を訴える女性とじっくりお話していて感じることに、
割と、無自覚にカラダを冷やしているケースが少なくないんです。

自分では、気をつけている"つもり"でも、
知らず、知らずにカラダを冷やしていることってよくあるんですね。

この前も、冷たいオレンジジュースを毎日飲んでいるという女性がいました。
それも、1リットルを毎日なんです。

アイスコーヒーにビールなんかの飲み物、
カラダを冷やす野菜や果物などなど。

また、薄着していたり、素足にサンダル。

さらには、夏場はお風呂につからず、
シャワーで済ましてしまうことも多いのではないでしょうか。

客観視すると、「そりゃー、冷えるわ」なんてことになるんですが、
これが、なかなか気づかないことが多いんです。

ですから、どんなものを飲んだり、食べたりしているのか、
また、自分の生活のパターンを書き出してみると、
無自覚にカラダを冷やしている習慣がみつかるかもしれませんね。

------------------------
舌が健康になることが大事
------------------------

カラダを冷やさない生活習慣を身につけることが大切なんですが、
よくある失敗は、ガチガチの計画を立ててしまって、
結局、挫折してしまうというもの。

たとえば・・・
毎日夕食は30品目を揃えて、季節のものを必ず入れて、玄米ご飯を食べる。
腹八分目が大切だからご飯はここまでで我慢。
インスタント食品は絶対に食べない!
ええと、白いお砂糖は身体を冷やす食べ物だし、
生クリームは動物性脂肪だから、ケーキは食べられないわ〜。
ええと〜、それにそれに・・。

気合いを入れて取り組むのはいいんですけど、
やはり、続かないと意味がありません。

計画通り、いかなくっても、
その都度、修正していけばよいわけです。

お肉を多く食べてしまって、バランスよく野菜を食べられなかったら、
次の日に摂ればいいのです。
暴飲暴食してしまったら、次の日は控えて胃腸を休めてあげればいいのです。

でも、本当のことを言うと、
いつまでも、マニュアル通りに生活するという感覚は、
ちょっと、楽しくないものです。

本当は生き物は、
その時々の身体に必要な食べ物とそうでないものを、
本能でかぎ分けて食べているのです。
舌が弱っていると、
必要な食べ物とそうでない食べ物が分からなくなってしまいます。
それで、本当は身体に必要ではないものばかりを食べたくなってしまうのです。

"分かっちゃいるけど、やめられない"、なんていうのは、
こういうところに根本の原因があるのかもしれません。

初めの内は、これは、カラダを冷やす食べ物で、
これは、カラダを温めてくれる食べ物だからOK、なんていう感じでも、
次第に、カラダに合うもの、カラダによいものを、
カラダ自身が欲するようになってくるものです。

"舌が健康になる"からです。

----------------
1日のスタートに
----------------

朝、目覚めた時は、まだ体温は低めで、
カラダもだるく、頭もボーしているものです。

1日をスッキリとした気分で元気よくスタートしましょう。
メリハリをつけるのが、自律神経のバランスをよくするためには、
とっても大切なことです。

私の朝の儀式をご紹介しましょう。

朝起きたらすぐに
・手をブラブラ、
・足首をグルグル、
・腰を回して、
鏡の前で、ニッコリ!

どうですか、簡単でしょ?

身体を目覚めさせ、血流をよくします。

----------------------
朝夕の通勤電車内呼吸法
----------------------

お勤めされている方は、
毎朝夕の通勤電車では何をされていますか?
ボーとしたり、本をよんだりしていると思いますが、
通勤電車内呼吸法をお勧めします。

これ、自律神経を整えるんです。

もともと、自律神経というのは、
私たちの意志とは無関係に働く神経なのですが、
間接的に働きかけることが出来るのです。

呼吸法もその1つです。

1)椅子にすわって、背筋を伸ばし、脱力して、顔をゆるめます。
2)鼻から息を吸います。
3)吸いおわったら、2〜3秒、息を止めます。
4)力を入れないで、少しずつ鼻から吐いていきます。
5)出しきったら、少し息を止めます。
6)15回ほど繰り返します。

どうですか?

通勤電車に乗らないという方でも、
例えば、テレビをみながらでも出来ます。

------------
クーラー対策
------------

夏場は、オフィスでも、自宅でも、
長時間、クーラーの効いた部屋で過ごすことになります。

特に、オフィスなんかでは、
自分にあった温度設定は不可能ですから、
自分で防御するしかありません!

いろいろあるのですが、
目立たず、効果的なものを挙げてみます。

●ハラマキと五本指靴下

ポイントは、肌に直接触れる素材は、必ず、シルク(絹)にすること。
シルクは、汗を発散させるからです。

対して、綿は、汗を吸ってしまい、
水分が蒸発していくにつれて、身体から熱を奪ってしまい、
冷やすのです。

ですから、5本指靴下を重ね履きする場合には、
まずは、シルク素材のものを履いて、
その次に、綿の素材のもの、
その上は、またシルクという具合に交互に履くとよいです。

要は、肌に接しているところに水分が残らないことが大切です。

--------------------
1日の終わりに半身浴
--------------------

夏は、シャワーで済ませてしまう人が多いのですが、
熱めのシャワーを浴びることで、
自律神経のうちの交感神経が優位となってしまい、
リラックス効果は期待できなくなってしまいます。

身体が温まり、リラックスもできて、
一石何丁にもなる半身浴をお勧めします。

ぬるめのお湯(37〜38℃)に、
胸やみぞおちあたりまで、20〜30分、ゆっくりとつかります。

その間ぼっ〜としててもいいのですが、
雑誌や本を持ちこんで読むのもいいですね。
いつも読みたくても読む時間がない本も、
毎日この時間に読めちゃいます。

半身浴は、身体の芯から温まり、
血行がよくなり、新陳代謝が活発になります。

習慣化してしまうと毎日簡単にできるようになります。

--------------
就寝前の呼吸法
--------------

床について、寝ながらできる呼吸法です。

1)枕をしないで、仰向けになり、両手をおへその下に軽くあてます。
2)両膝を立てて、軽く合わせ、足先を内側に向けます。
3)息をゆっくり吐きながら、下腹を徐々にへこませていきます。
4)鼻から自然に吸い込みます。
5)2、3秒息を止めて、再び、吐いていきます。

※1分間に2、3回の割で10回程度繰り返します。
※吸う時は背骨が反り、吐く時は丸くなり、肛門を縮め、
 身体全体で吐き切ってしまう感じで。

------------------
正しい身体の休め方
------------------

自律神経のバランスをよくするには、
規則正しい生活リズムが大切なんですが、
それでは、具体的に何時に食べて、寝るのがいいのか、
これも、また、意外に知られていないものです。

いくら寝ても疲れが取れない、という話を良く聞くのですが、
疲れ=腎臓の疲れ、と考えられます。

腎臓は生きる中心の臓器、
つまり、親からもらった生命エネルギーと、
食べ物から摂ったエネルギーを蓄えて元気の元をつくる臓器です。
ですから腎臓の疲れが取れないと身体の疲れも取れません。

そして、この腎臓が休まる時間が夜の22時から24時。

ですから、この時間帯に睡眠をとることによって、
身体は、しっかりと休まります。

22時に就寝するのが理想的です。

また、寝る3時間前以降は何も食べないことが、
消化器官のためにも、質のよい睡眠のためにも大切なことです。

十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず、
疲れがとれないというような方は、
この辺りに気をつけましょう。

身体の休息は、量より質、です。

身体のメカニズムに合った休め方をすることです。

--------------------------
冷え体質は複合的な要因から
--------------------------

結局、冷え性は、一発勝負で克服出来るようなものではありません。

仮に、医療の力を借りて、妊娠、出産できたとしても、
冷え体質を抱えたままの身体では、
いつかは、また、別の体調不良に悩むことになる可能性が大です。

この機会に、生活を見直してみませんか?

★ルナホリスティックケア--------------------------------------------

東京・飯田橋にある女性専用の鍼灸、アロマテラピーマッサージ、
フットケアを行っている治療院です。

鍼は痛くなく気持ちよい刺激を、
お灸は心地よい熱さで行っています。

自律神経や免疫を整える特殊な鍼治療法も行っています。

症状の緩和に重点を置いた,
メディカルアロマトリートメントのスクールも開講中。
自宅でのご主人のケアに、と通う方もいらっしゃるとか。

長谷川英子先生は、鍼灸師、あんま指圧マッサージ師で、
日本メディカルアロマテラピー協会認定講師です。

不妊症をはじめとして、
しつこい冷え性、生理不順、肩こり、腰痛、
自律神経失調症などの治療に、
お一人お一人、じっくりと向き合いながら取り組んでおられます。

●治療室のサイト
http://www.iyashinet.net/

★長谷川英子先生のプロフィール--------------------------------------

群馬県で生まれる。
明治大学を卒業後、IBMに就職。
IBMを退社後、日本鍼灸理療専門学校を卒業、鍼灸師に転身。
その後、メディカルアロマテラピーを始め、
さまざまな療法を身につける。
2003年にルナホリスティックケアを開業、現在に至る。

「患者様本来の元気な心と身体を取り戻すお手伝いをすること」、がモットー。

---[お知らせ]-----------------------------------------------------

今週の"妊カラ"ウィークリーはお休みさせて頂きました。

--------------------------------------------------------------------

◎〈今日から実践出来る妊娠術〉"妊カラ"ウィークリーで、
 希望するテーマやご質問があれば、どしどし、メール下さい!
news-master@akanbou.com

━[不妊に関するご相談は]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人には聞けない不妊の悩み 専門家がお答します
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.akanbou.com/qa/main.html

━[不妊改善のためのサプリメント活用術]━━━━━━━━━━━━━━
あなたに相応しいサプリメントとその使い方をご提案します
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.nature-g.com/funin/supple.html
http://www.nature-g.com/query/index.html

━[妊娠報告をお願いします]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆さんからの妊娠報告をお待ちしています
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.akanbou.com/houhoku/main.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
夏に冷えがつくられる、というのには、納得!しました。

始めは、こんな暑い夏に?
なんて思いましたが、よくよく考えてみると、その通りですね。

実際に汗をかいた身体を素手で触れてみると、
とっても冷たいものです。

まったく、パラドックス、ですね!

まだまだ、夏はこれから。
しっかりとケアしましょうね。

====================================================================
妊娠しやすいカラダづくり No.115
--------------------------------------------------------------------
◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
--------------------------------------------------------------------
◎注意事項
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決し
てありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログ
ラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
--------------------------------------------------------------------
◎ご意見、ご希望は下記メールアドレス宛にお願いいたします。
info@akanbou.com
--------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して発
行しています。配信の停止は下記のページから手続き下さい。
http://www.mag2.com/m/0000116311.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発 行】 株式会社ライフケアマネジメント内
      [妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【発行責任者】細川忠宏(不妊カウンセリング学会所属)
【編 集】 酒井奈緒
【監 修】  荻田浩司(内科医・医学博士)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━