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VOL.060 生活を見直すことから始めましょう【後半】

2004年08月13日

                               
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□■□■□                    2004年8月13日発行  
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□■□■□     ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
◇◆◇◆◇        《毎週土曜日配信》
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http://www.nature-g.com
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》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
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妊娠の成立には、排卵→受精→分割→着床という4つの過程をクリアしなけ
ればなりません。ところが、このプロセスのどこかがうまくいかなくなると、
なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれがあります。

まずはこの状態を病気と捉えるのではなしに、
たまたま、うまくいかないところをセルフケアによる、自然な方法によって、
本来、私たちに備わっている生殖能力を取り戻すことで、
改善することにチャレンジしてみませんか?

私たち、「妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト」は、
不妊に悩むカップルを
正しい知識と情報を提供することによって
応援したい、

人まかせではなく、
自分たちのおかれた状況を正しく認識し、
自分たちを見失うことなく、
主体的、根治療法的な取り組みの力になりたい、
そんなふうに考えています。

よりよい内容にするためにも、
このメルマガに関してのご感想、ご意見、
または不妊改善に関するご相談や体験談等をお寄せ下さい。
下記メールアドレス宛にお送り下さい。

◆メールアドレス:info@nature-g.com

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皆さん、こんにちは。
いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。

妊娠しやすいカラダづくりへの5つのステップのステップ1、
生活を見直すことから始めましょうの後半です。
前半では、食生活についてのお話でした。

皆さんからいくつかメ−ルを頂きました。

《メ−ル引用はじまり》----------------------------------------------

食生活についての記事は私の認識を大きく変えてくれるものでした。
それまでは、妊娠するためにはとにかくしっかりと栄養を摂ること、
たくさん食べなければ、というイメージをもっていました。
ところが、記事を読み、
量ではなくて質、要するにバランスなんだということ、
どちらかというと少なく食べることが大切なんだということが、
とてもよく理解出来ました。
そして、生活を見直すことが、単に妊娠のためということではなくて、
新しい家族を迎えるためなんだということにも大納得。
いつもメルマガには目からウロコなことばかりです。

《メール引用終わり》------------------------------------------------

健全な生活習慣は、健全な肉体と精神をつくる礎です。
どれだけ言葉や理屈で教育しようとも
環境を通して、カラダを通して、
伝えることに勝るものはありません。
健全な食習慣は人生の宝です。

また、ニュース&トピックスで紹介した「摂食障害」についての
体験談もお寄せ頂きましたのでご紹介させて頂きます。

《メール引用はじまり》----------------------------------------------

「摂食障害が不妊症を招く」のサイトを
興味深く拝見させていただきました。
というのも、私も高校時代拒食症にかかっており、
体重計に乗って数字が減る事だけが生きがいの日々でした。

そんなある日、あまりにも体重が減って、
学校の先生もおかしいと思ったんでしょう。
母親が学校に呼ばれて、
その足ですぐに病院の婦人科に連れて行かれ注射を打たれました。
その時はもう半年程月経が止まっていたのです。
病院で月経の大切さを教えられ私も反省し、
もう減量はやめようと思い、
その後反動で過食になり、
月経も来るようになったのですが、
一気に体重は元に戻り、
妊婦のような肉割れを起こすほどパンパンに太ったのです。

その頃は女子大に通っていておしゃれにも気をつけたい年頃です。
でももう高校の頃の様な減量をするのはいけないと思い、
健康的にやせる為にカロリー計算(栄養科に通っていたから得意でした。)と、
毎日の体重測定を実行したのです。
長いスパンで無理をしない様に心がけていたので、
体重がそんなに変わらない事も気にしていませんでした。
日記をつけるように日々の日課にしていました。

二ヶ月も過ぎた頃でしょうか、
相変わらず体重もそんなに変わらないのに変わったことがひとつだけ、
生理がこないのです。
体重が減ると生理が来ないなら分かりますが、
減ってもいないのに来ないなんて焦りました。

なんだかよく分からないけど、
とにかくカロリー計算と体重測定をやめてみたら、
その後すぐに生理がきたのです。
体調が悪かったからかなと思い再び日課をやると、また生理がこないのです。
カロリー計算をやめて毎日の体重測定だけにしても、生理がこないんです。
もちろん体重は変わっていません。
そんな事を2年程繰り返し、
その後私は減量に関することを一切考えないようにしようと決め、
体重計も乗ることを止めました。

あれから15年程経ち、
年に一度の健康診断の時以外は体重計に乗らない日々が続いており、
そして毎月生理がハンを押したようにきっちり来ます。
体重も自然に落ち、標準体重でおさまっています。
減量を意識していないつもりでも、
体重計に乗ることが、私の脳の回路は=減量=生理ストップ!、
となっているんですね。
女性の月経というのは、
メンタルに非常に影響される事を痛感させられました。
不妊治療を受けている今思うのは、
やはり思春期の激しい減量のつけが今きているのかなと・・
しかし毎週送られるメールマガジンに励まされ、
不妊治療にも前向きに取り組んでいます。

《メール引用終わり》------------------------------------------------

Kさん、ありがとうございました。
メンタルな部分が女性の生殖機能に及ぼす影響の大きさを、
改めて教えられました。

Kさんは若い頃からご苦労されたにもかかわらず、
メールを読んでいても、
全く後ろ向きな雰囲気はなく、
とても爽やかなものを私は感じました。

カラダのことは誰しも色々あるものですね。
でも、大切なのはそのことを契機に、
自分のカラダへの意識を高めることだとも感じました。
本当に幸運をお祈りしています。

それでは、生活改善の後半です。
運動のこと、嗜好品のこと等、生活全般についてです。

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     連載 妊娠しやすいカラダづくりへの5つのステップ
  【ステップ1】「生活を見直すことから始めましょう」(後半)
      
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後半は、運動、嗜好品、食品添加物等です。

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》》 運動について
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この運動というテーマは、妊娠しやすいカラダづくりということからすれば、
多分、もっとも効果が間接的ではありますが、
カラダにとっての恩恵は絶大です。
肉体労働を伴う仕事に就いているとか、
あるスポーツを趣味としているようなケースは別として、
現代の社会生活では、自然に運動不足になるように出来ています。
そういう観点からも、
この機会に習慣として運動を生活に取り入れることを強くお勧めします。

では、どんな運動をどのくらいやれば良いのかということですが、
これまで特に運動の習慣がないというような方にお勧めしたいのが、
究極の運動法、「ウォーキング」です。
もちろん、これでないとダメということはありませんが、
このウォーキング、お金がかかる訳でもなし、
ひとりで直ぐにでも始められ、
手軽というようなもんじゃありません。
そして、習慣化した暁にはその絶大な効果を実感されることは、
間違いありません。

★ウォーキング

■どれくらい歩けば効果的?
1日1万歩or1日4キロor1日40分 を週に4回以上、とにかく歩く!

目安は1週間に2000kcalのエネルギーの消費です。
これくらい運動することで生活習慣病の予防効果が期待でき、
寿命にして5年は延びるのではないかと考えられているからです。
そして、週に2000kcalを1日にすると、約300kcalになり、
ウォーキングによってこれだけのエネルギーを消費するためには、
1日1万歩、時間にして80〜90分、距離にして7キロです。

■どのように歩けば効果的?
背筋を伸ばす、あごを引く、腕を大きく振る、ひじは90℃に曲げる、
ひざを伸ばす、歩幅はあまり広くしない、汗ばむ程度の速歩き

■ウォーキングを習慣化すると
全身のあらゆるところが活性化するようになります。
その効果は計り知れません。

一番のメリットは「血行が良くなること」でしょう。
筋肉のミルキング作用ってご存じでしょうか。
歩くことによって足の筋肉が収縮し、
静脈内の血液を搾り上げて心臓に戻す効果のことです。
心臓に戻る血液が多くなると、
心臓から拍出される血液量も増えて全身の血行が良くなるのです。

そして、ストレスの解消です。
戸外の空気を吸うだけでも気分転換になり、
ストレスが軽減されます。

※運動についての注意点として

・過度の運動は逆効果

 ある研究では、1日に1時間以上激しい運動をする女性は、
 妊娠しづらくなりやすいと報告しています。
 それは、なんと、運動中に分泌される快楽物質エンドルフィンが、
 プロラクチンに変わり排卵しづらくなるというような説もあるようです。

妊娠を意識するのであれば、
激しい運動は極力避けるのが無難なようです。

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》》 嗜好品について
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カフェイン、たばこ、お酒などです。
結論から言いますと、
いずれの嗜好品も取り過ぎると妊娠、出産に悪影響を及すことは、
これまでの多くの研究によって明らかにされているところです。

まあ、いずれの嗜好品も過剰にとると健康には良くないことは、
誰でも知っています。
大切なことは、ほどほどに、ということに尽きるかと思います。

また、割と多いのが妊娠した時点で止めようという考えです。
その気があるのであれば、
妊娠した時点ではなく、
妊娠を意識したその日から実行するべきです。

ただし、無理をするとストレスになり、
逆効果になりかねません。

いずれにしても、嗜好品と上手く付き合うことは、
妊娠、出産に限らず、
人生において大切なことです。

★カフェイン

これはカフェインに限ったことではないのですが、
ある食品の作用を調査した場合、
研究によって全く相反する結果が出ることって意外に多いものです。
条件の設定等の違いが影響するのでしょうが、
人間のカラダは、特定の食品だけでなく、
さまざまな他の要因も合わせて影響されるものなのでしょう。

何を言いたいかと言いますと、
カフェインがカラダの悪いからと言って、
カフェインだけを目の仇にして、
自分の周辺から追放してそれで終わりではない、
ということです。

カフェインの不妊への影響を調査した研究でも、
1990年にハーバード大学が実施した3000人の女性を対象にした研究では、
カフェインと不妊の関連は実証されませんでした。
ところが、1995年にジョンズホプキンス大学が行った
2500人の女性を調べた研究では、
1日300mg(カップ2杯半)以上のカフェインを摂取した場合、
妊娠率が17%減少することが明らかになったと言います。

このように、本当のところはよく分かっていないのですが、
疑わしきは排除するという考えに立てば、
妊娠を意識するのであれば、
コーヒー、紅茶は1日にせいぜい2杯までとするのが、
無難ではないでしょうか。

また、妊娠中の影響も指摘されています。
2003年に発表されたデンマークの大学の研究では、
コーヒーを1日の8杯以上飲んでいる妊婦は、
全く飲まない妊婦に比べて、死産の確率が3倍も高いとしています。
この場合、飲む量にして、1〜3杯であれば問題なく、
4杯を超えるころから悪影響が確認されるようになるとのことです。

★たばこ

これは、もう、止めるべき、です。
2004年2月15日に配信したVOL.028にアメリカの生殖医療学会の
「喫煙と不妊」というレポートを掲載しています。

女性であれ、男性であれ、少しでも生殖力を高めようとするのであれば、
今、すぐに禁煙すべきです。
自然妊娠への悪影響だけではありません。
不妊治療の成功率をも大きく低下させることも明らかになっています。

★アルコール

ほどほどにすることです。

あくまで目安ではありますが、
1週間に4日以上、
合計96グラム以上のアルコールを飲むと、
不妊になる確率が上昇するという報告があります。

アルコール96グラムというのは、
ビール360ml缶8本、
ワインボトル1本くらいです。

※嗜好品についての注意点として

 このように嗜好品については、
 男性女性かかわらず、
 ほどほどにすることに越したことはないようです。
 
 ただし、あまり厳格に考えることで、
 逆にストレスになってしまう愚は避けるようにしたいものです。
 あくまで、ほどほどに、ということです、
 たばこ以外は。

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》》 さまざまな用途の化学物質達 〜 限りなくクロに近いグレイ
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現代社会では、
食品添加物や殺虫剤、環境ホルモン等の化学合成品に満ち溢れています。
これらの化学合成品は、さまざまな用途で現代の生活には、
なくてはならないものです。
ところが、元来がこのような化学合成品は"異物"です。
異物というのは、自然界には存在しないものです。
もしくは、天然由来の添加物でも原料とするものが、
食経験のないものであったり、
特定の成分だけを取り出したものであったりして、
"不自然"です。

不自然で、異物であり、かつ、これらはその昔にはなかったものですから、
昔にはなかったアトピーや花粉症等のアレルギーや不妊症等の現代病の
犯人にするには格好のものだと言えます。

実際にステビアという甘味料は、
1968年にラットを使った実験で妊娠率が低下し、
産まれる子供の数が減ったと「サイエンス」に発表されました。
ステビアというのは南米原産の植物で、原住民には甘味を取るのに
古くから使われていたのですが、
不妊作用があるとも伝えられています。
ところが、ステビアの不妊作用を否定する論文も存在し、
現に、このステビアはアメリカやヨーロッパでは、
使用を禁止されていますが、
日本では安全だとし、使用が認められています。

他にも環境ホルモンが不妊原因ではないかとか、
男性の精子の数を減らしているのでは、と指摘する研究者もいます。

このように、これらの物質は限りなくクロに近いグレイであると言えます。

★結局は食生活やライフスタイルの問題

これらの食品添加物や化学合成品そのものをいかに避けるかというよりも、
問題は食生活やライフスタイルということになります。
外食が多いとか、
インスタントや加工食品を多く食べることが、
食品添加物を多く摂取することになるのですが、
このような食生活では、
カロリーはしっかりとれるものの、
微量な栄養素や酵素はなかなかとれません。

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■プロフィール
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■不妊治療について
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・それに要した費用

■妊娠にいたった治療内容

■妊娠にいたった経緯

■妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

■現在、不妊改善中の方へ一言

以上です。
よろしくお願いします。

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妊娠しやすいカラダづくりVOL.011にアンケートが掲載されています。
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ご利用を通してフォローさせて頂きます。

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■編集後記 
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ステップ1の生活を見直すことからはじめよう、をお送りしました。
結局、一言でキーワードを言いますと、
「バランス」ということでしょうか。

妊娠しやすいカラダをつくるためには、
妊娠にプラスになるものをせっせと摂取して、
妊娠にマイナスになるものを徹底して排除する、
というようなことではどうやらなさそうです。

元来が食品にしろ、物にしろ、ふるまいにしろ、
妊娠にプラスの面もあれば、
マイナスの面もあるということでしょう。

バランスが大切なのは、
生殖ホルモンの分泌だけではありません。

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妊娠しやすいカラダづくり No.060
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【発 行】 株式会社ライフケアマネージメント内
      [妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【編 集】 細川忠宏
【監 修】  荻田浩司(内科医・医学博士)
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