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□■□■□ 2004年7月3日発行
◆◇◆◇◆
□■□■□ ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
◇◆◇◆◇ 《毎週土曜日配信》
■□■□■ VOL.052
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http://www.nature-g.com
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》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
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妊娠の成立には、排卵→受精→分割→着床という４つの過程をクリアしなけ
ればなりません。ところが、このプロセスのどこかがうまくいかなくなると、
なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれがあります。
まずはこの状態を病気と捉えるのではなしに、
たまたま、うまくいかないところをセルフケアによる、自然な方法によって、
本来、私たちに備わっている生殖能力を取り戻すことで、
改善することにチャレンジしてみませんか？
私たち、「妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト」は、
不妊に悩むカップルを
正しい知識と情報を提供することによって
応援したい、
人まかせではなく、
自分たちのおかれた状況を正しく認識し、
自分たちを見失うことなく、
主体的、根治療法的な取り組みの力になりたい、
そんなふうに考えています。
よりよい内容にするためにも、
このメルマガに関してのご感想、ご意見、
または不妊改善に関するご相談や体験談等をお寄せ下さい。
下記メールアドレス宛にお送り下さい。
◆メールアドレス：info@nature-g.com
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皆さん、こんにちは。
いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、
数あるメールマガジンの中から
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
今週は最新ニュースが盛り沢山で紹介しきれていません。
なぜかと言いますと、
先週、6月27日から6月30日まで、
ドイツのベルリンでヨーロッパ生殖医療学会が開催されていて、
その学術会議にて発表されたさまざまな研究報告が、
一斉に配信されてきたためです。
その中で、携帯電話の電磁波が男性の精子の数や運動率に悪影響を及すので、
携帯電話を頻繁に使う男性は要注意なんていう衝撃的な発表がありました。
最新ニュースで詳しく書いていますので、
読んでほしいのですが、
日本でも6月27日付けで時事通信が報道していますので、
ご存知の方も多いかも知れません。
その見出しは、「携帯電話は不妊の原因に？＝電磁波が精子減らす―英紙」
というものです。
ところが、同じニュースが、アメリカのＣＮＮの見出しでは、
「携帯電話の電磁波の精子数への影響は却下、他の要因を考慮に入れず」
となります。
同じニュースでもどこに目をつけて報道するかによって、
こうも違うものなんですね。
片や、携帯電話の電磁波が精子数を減らすのではという疑惑を、
片や、研究結果のあいまいさを、
それぞれ言わんとしています。
ところが、このニュースを受け取る側の私たちにとっての最大の関心事は、
「では、明日から、いや今日から携帯電話をどう扱えばいいのか」でしょう。
いまや、携帯電話をもってて当たり前、
持ちたくなくとも持たないと仕事に差し障るような時代です。
精子数云々に心当たりのある男性にとってはそこが最も気になるところです。
どうなんでしょうか？
環境ホルモンも同じようなことが言えます。
この手のことは、本当のところはどんな調査をしても、
断定は出来ないのでしょう。
なぜなら、最後のところは、人体実験をするしかないからです。
ちょっと話しは飛躍するかも知れませんが、
電磁波にしろ、
環境ホルモンにしろ、
現代には、これまで人間の歴史にはなかった、
「不自然なもの」が氾濫していて、
それらが、ことごとく、私たちの生殖力を攻撃しているようです。
食についても同様です。
味付け、香りや風味、見た目の色から長持ちさせることまで、
化学物質の力を借りています。
今や私たちの生活のすみずみに至るまで、
カラダに悪そうなものだらけだといっても過言ではありません。
ところが、悪そうなんだけれどもとても役に立っている面、
有用なところも決して無視できません。
元々、内容の良し悪しは別として、
必要があって生み出されたものです。
人体に悪いことばかりであれば、とっくに姿を消しているでしょう。
ですから、何がダメなのかを気にしだして、
物事の一面のみを騒ぎ立て、
それらを追求し、あぶり出して、
身の周りから排除してもキリがないし、
そんなことは非現実的な面もあるのです。
どれがダメで、どれならば大丈夫なのか、
そんな相談がメールでも頻繁に頂きます。
そして、私たちの答えはきまってこうです。
そんなこと気にしていたら生活できませんよ、です。
もっと言うと、生活自体が楽しくないですよね。
冷静に考えれば誰にでも直ぐに分かるのですが、
妊娠しやすいカラダづくりのために、
急に生活スタイルを優等生的にしようとすると
そんな落とし穴に陥りがちです。
私たちは、なにも有害な物質を肯定している訳ではありません。
生活スタイルをこの機会に見直すことは大賛成で、
妊娠、出産以後も継続して頂きたいと強く、強く思うのですが、
大切なことは、人体に悪い（かも知れない）ものを排除することではなく、
悪いものに影響されないカラダの状態をキープすることではないか、
最近はそんな風にも思っています。
--VOL.052-INDEX-----------------------------------------------------
・最新ニュース
■携帯電話が男性不妊を誘発する？
■男性不妊に効く植物「Khat」
■大流行のローカーボダイエットが不妊の原因になる？
■凍結保存の卵巣組織を移植し、妊娠
・トピックス 〜 妊娠率の数字のカラクリ
・妊娠しやすいカラダづくりのための食事法 〜 血液サラサラ
・ストレスとどう付き合う？気功的生活のすすめ
第13回 「快適な環境づくり その４」
・編集後記
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最 新 ニ ュ ー ス
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冒頭にお話したように、
ヨーロッパの生殖医療学会での研究発表関連のニュースです。
最後にご紹介した凍結保存した卵巣の組織を移植し、
妊娠したというニュースは画期的です。
ガンの治療によって妊娠できなくなってしまった女性が、
治療前に卵巣の一部組織を取り出して凍結保存したものを
がん治療後に移植し、
生殖力を取り戻し、妊娠したというものでした。
倫理面であれこれ議論の噴出している生殖医療ですが、
これは、掛け値なしに医療によって救われたケースで、
凄い！と素直に感じれるものでした。
早期閉経の女性へも適用できればと思うのですが。
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携帯電話の電磁波が精子の数や運動率を低下させる？
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040627-00000508-jij-int
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/news/fullstory_18620.html
http://www.cnn.com/2004/HEALTH/06/28/mobiles.sperm.reut/index.html
携帯電話を使っていると、精子数が３分の１に減り、男性不妊の原因になる
のではという調査研究結果が、６月27日からベルリンで開催されているヨー
ロッパ生殖医療学会で発表されました。これは、携帯電話から発せられる電
磁波が、精子の数や運動能力に大きな影響を及ぼすことが明らかになったと
いうもので、精子の数、運動能力ともに、約30％の低下が確認された模様で、
これにより、男性の妊娠させることができる確率も低下してしまうとのこと。
初めて携帯電話の電磁波による男性の生殖力へのダメージを明らかにしまし
た。
この調査研究は、ハンガリーのセゲド大学の研究チームによるもので、13ヶ
月に渡って２２１名の男性を対象とし、携帯電話を頻繁に使用するグループ
と携帯電話を使わないグループのそれぞれの精液を調査しました。それによ
ると、１日中、携帯電話の電源をオンにしている男性の精子濃度がかなり低
いことが分かりました。彼らの精子数は、１ｍｌ当たり５９１１万個であっ
たのに対して、携帯電話の電磁波に常に曝されていない男性のそれは、
８２９７万個でした。そして、運動能力も同様の影響を受けていることが明
らかになりました。また、長時間使用男性の運動率は、36.31％で、使用しな
い男性の51.34％に比べてかなり下回りました。
この調査研究の結果に対する専門家の反応は、概ね懐疑的で、さらなる研究
が必要であるとしています。これまで携帯電話の人体への影響については、
さまざまな相反する調査研究の結果が出ていることから、確かな結論付けが
出来ていません。政府（英国）としても、予防的措置として、子供が携帯電
話の電磁波に曝されないよう呼びかけている程度です。判断が難しいのは、
携帯電話が普及してまだ15年ほどしか経っておらず、人体への影響が実際に
顕在化するのはしばらく時間がかかるであろうとみられているからです。
オランダのマーストリヒトアカデミック病院のハンスエヴァース婦人科教授
は、新しい発見についての評価は慎重さを要するとの見解を述べています。
具体的には、結果がライフスタイルや年齢、社会的な背景の影響も考えられ
るのではないかと疑問を呈しています。昨年度のヨーロッパ生殖医療学会の
会長であった教授は、研究結果は興味深いものではありますが、解決すべき
問題も多いにでは、と指摘しています。結果に影響を及ぼすであろうと考え
られるさまざまな要因を考慮に入れていないようです。例えば、ハンガリー
の携帯電話のヘビーユーザーは、特に生活や仕事でストレスを多く感じてい
て、それが精子の状態に影響を及ぼしているとも考えられます。また、携帯
電話を使用しない人たちと比べて、その年齢や社会的地位がどうであるか、
等です。これらの要素は、結果に影響を及ぼすことが十分に考えられます。
イギリスの携帯電話の協会は、携帯電話の人体への悪影響については、しっ
かりとした根拠に乏しいとしています。スポークスマンは、「その後の調査
研究では、人体に有害であるという結論は出ていません」と述べています。
--------編集室より--------------------------------------------------
今や携帯電話はなくてはならない道具で、
プライベートにおいても仕事においてもな寝る時以外は
ほとんど肌身はなさずに携帯している男性も多いでしょうから、
この発表が本当であれば携帯電話の取扱いには、
注意を要するということになります。
携帯電話に限らず、電磁波の人体に与える影響については、
いろいろと言われているとことではあります。
結論としては、
電磁波の精子への影響は明確に断定されてる訳ではないものの、
長時間の労働、ストレス等も併せて男性の生殖力に影響を及すことは
間違いないところです。
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男性不妊に効く植物「Khat」
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http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&cid=1508&ncid=751&e=7&u=/afp/20040628/hl_afp/health_fertility_khat
学名が、Catha edulisと言い、イエメンやソマリア、エチオピアなどでは、
「Khat」（カート）としてよく知られている植物の葉に男性不妊を改善する
成分が含まれているとヨーロッパ生殖医療学会で発表されました。この植物
は、東アフリカや中東湾岸地域では、ソフトなドラッグとしてその葉を噛む
習慣があるそうで、多幸感をもたらし、男性の性的能力を高め、勃起力を維
持すると言われています。
この植物の葉に含まれる物質は、「cathinone」と呼ばれるもので、体内で
すみやかに、酵素によって分解され、PPAという物質の一種になります。こ
の物質が、イギリスの研究者によって、マウスや人間の精子の卵子への受精
能力を増大させることをつきとめた模様です。
PPAは、精子の成熟を促し、ピークの活性状態を長く維持することから、卵
子に到達する確率が高くなるというのです。
さらなる研究が必要であるとしながらも、将来、この物質を使った男性不妊
の改善薬が開発される可能性があると指摘しています。
--------編集室より--------------------------------------------------
なんと、魅力的なハーブが世界中にはあるのですね。
でも、この植物はその地域では、
ドラッグとして使用されているようです。
そして、この植物が、現在、日本で男性不妊の改善のために
使用出来る訳ではありませんし、使用できるようになるかも分かりません。
やはり、地道にカラダの状態を良くすることが王道のように思います。
男性の精子の状態は程度によるものの、
滋養強壮植物を利用したり、
食事や生活スタイルの改善、
ストレスへにの対処等で改善できる可能性も大です。
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大流行のローカーボダイエットが不妊の原因になる？
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http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/3845791.stm
ヨーロッパ生殖医療学会において、「アトキンスダイエット」として大変な
人気のある「ローカーボ（低炭水化物）ダイエット」が、女性の不妊の原因
になる可能性があると発表されました。
アメリカのコロラド生殖医療センターでは、マウスを２つのグループに分け、
25％の高たんぱく質のえさと14％の通常のたんぱく質のえさを与えたところ、
高たんぱく質のえさを食べたマウスの生殖器官には、通常のたんぱく質のえ
さを食べたマウスに比べて４倍のアンモニア塩基が見られた。これまでの研
究では、高レベルのアンモニア塩基は、胚にダメージを与え、胎児の成長を
阻害することが知られています。
そして、実験では、両方のグループの母親マウスの１７４個の胚を同じ環境
におくために通常のえさで育てられた代理母に移植しました。高たんぱく質
のえさを与えられていた母親の胚は、３分の１しか成長せず、これは、通常
のえさで育てられた母親マウスの胚の７０％でした。そして、高たんぱく質
の方の胚の６５％しか胎児に成長せず、通常の方の８１％でした。
研究チームは、妊娠を望む女性は、たんぱく質を２０％程度にするのが賢明
であると述べています。母親の高たんぱく質の食事のせいで胎児の成長が阻
害されるであろとしています。ただし、草食動物であるマウスによる実験結
果であるために、人間への適用は慎重を要するとも指摘しているものの、お
そらくは人間にも同様のことが言えるのではとしています。そして、３０％
を超える高たんぱく質の食事では妊娠すづらくなると考えられると述べてい
ます。
これに対して、ローカーボダイエットの提唱者であるアトキンス側は、マウ
スでの実験結果を人間にもあてはめるのは無理があるとし、ダイエットによっ
てＰＣＯによる排卵障害による不妊症の女性が妊娠することが出来たとの報
告もあると反論しています。
--------編集室より--------------------------------------------------
「ローカーボダイエット」とは低炭水化物ダイエットのことで、
その名の通り、極力、炭水化物を制限するダイエット法です。
「アトキンスダイエット」がこのローカーボダイエットの代表的なもので、
アトキンス博士という医師が糖尿病食をベースに考案したそうです。
これが、現在、アメリカで大流行していて、
低炭水化物が世界的なダイエット法のトレンドのようです。
さて、このダイエットというのが曲者で、
間違ったダイエットが妊娠しづらいカラダにしてしまうことは、
よくよくあることです。
専門家によって考案されたダイエット法は、
それぞれに完成された理論であるはずで、
その通り、実行すればちゃんとダイエットに成功するのでしょう。
ところが、次から次へと、さまざまなダイエット法が、
延々と流行れば消えていっているといういことは、
なかなかその通り実行するのが難しいからに他なりません。
例えば、低○○ダイエット法には、
○○を制限する替わりに、
本来、○○で摂取する栄養成分を何らかの方法で補うことが、
必ずプログラムとしてあるはずです。
ところが、往々にして○○をとらないことはせっせと実践し、
そうすれば、体重は減っていく訳で、
それで"結果"が出ているとして、
全体プログラムの実践を怠けてしまうのがパターンです。
そうなると、体重は減りますが、
○○を制限したことで、
体内の栄養、酵素、ホルモンのバランスは崩れてしまうのです。
生殖システムはこのバランスの崩れの影響を敏感に受けて、
結果、妊娠しづらいカラダになってしまうのです。
間違ったダイエットによる不妊は想像以上に多いです（断言します）。
ダイエットは体重さえ減れば良いということでは決してありません。
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凍結保存の卵巣組織を移植し、妊娠
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040630-00000203-yom-int
がんの治療前に卵巣組織を凍結保存した女性が、がん治療後に移植手術を受
けた後に妊娠しました。凍結保存した卵巣組織の移植後に妊娠したのは世界
で初めて。抗がん剤の使用や放射線治療によって男性も女性も精巣や卵巣の
機能が失われ、不妊になる可能性が高いことから、がん治療を始める前に精
子や卵子を凍結保存し、治療後に使用する技術が開発されています。
今回のケースは、悪性リンパ腫と診断され、化学療法を受ける前に右卵巣組
織の一部を摘出する手術を受け、組織を凍結保存、治療後に卵巣組織を元の
卵巣に移植、その４ヶ月後には月経が再開し、自然妊娠した模様。移植前に
は卵巣は機能していなかったため、移植した卵巣が働いたものと考えられて
いるようです。
--------編集室より--------------------------------------------------
画期的な成功です。
早く、日本でも卵巣の凍結保存技術が確立されることを祈ります。
━【TOPICS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
不妊治療の成績〜妊娠率の数字のカラクリ
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前号のトピックスで、「妊娠を妨げる不妊に関する誤解」の中で、
「治療の妊娠率の最も高いクリニックを選ぶこと」は、間違った判断で、
施設の発表する治療の成功率のみが選択基準ではないとの記事を
紹介しました。
この内容について、読者から多くメールが寄せられました。
概ね、治療の成功率がなぜ、クリニックの選択基準として不適格なのか、
という質問でした。
前号の記事中では、
「施設の発表する治療の成功率のみが選択基準ではなく、
最も成功率の高いクリニックを選ぶのは間違い」
という内容に止まっていたため、
改めて施設の発表する治療の成功率についてちゃんと取り上げなければと
考えていた矢先に、
熊本県の牛深市民病院の産婦人科医、松本先生から、
以下のようなご指摘を頂きました。
--〈ここから引用〉-------------------------------------------------
不妊治療の成功率ですが、
御指摘のように医療機関によって「成功率」の定義が異なります。
ある施設では流産や子宮外妊娠も「成功」としているし、
ｈCGが陽性となった後の出血開始でも化学的流産すなわち妊娠成功例として
カウントしています。
一方、ある施設では無事、母子とも退院して「成功」と判定しています。
ですから、「成功率」が高い施設が必ずしも「良い」とはいえないのです。
--〈ここまで引用〉-------------------------------------------------
松本先生、ありがとうございました。
いかがでしょうか？
この治療の妊娠率は、○○％です、と言われれば、
○○％なんだ、そんなもんなんだ。
という感覚が一般的でしょうか。
ところが、施設によって妊娠率の算出方法は同じでも
定義がバラバラとなると、
これは額面通り受け取る訳にはいきません。
なぜなら、治療の成功率は、
施設を選び際の判断基準だけではなしに、
治療に望む際に、
その治療の成功率を知ることは、
どこまでその治療を継続して受けるかを予め心づもりしておく際の
大切な判断材料になるからです。
■日本産婦人科学会発表の臨床実施成績
それでは、成功率を理解するためにも、
日本産婦人科学会が臨床実施成績をどのように出しているかを
見てみましょう。
◎新鮮胚（卵）を用いた体外受精−移植（ＩＶＦ−ＥＴ）の治療成績
※平成13年 日本産婦人科学会雑誌2003年10月より抜粋
患者総数 23,066
治療周期数 32,473
採卵総回数 30,858
採卵総回数／治療周期総数 95.0%
移植回数 24,962
移植回数／採卵総回数 80.9%
妊娠数 6,700
移植当たり妊娠率 26.8%
採卵当たり妊娠率 21.7%
流産数 1,467
妊娠当たり流産率 23.7%
多胎妊娠数 1,290
双胎 1,138
三胎 148
四胎 4
五胎以上 0
妊娠当たり多胎妊娠率 20.9%
生産分娩数 4,747
移植当たり生産率 19.0%
出生児数 5,786
妊娠後経過不明数 522
■分子の定義
何をもって成功とするかの定義です。
松本先生が指摘しておられるところです。
成功率と言われれば、
どうでしょう、
なんとなく子供が産まれることをイメージしますよね。
子供を欲している側から成功と言えば、
子供を抱くことしか有り得ません。
ところが、治療の成功率算出の際の妊娠の定義はそうではありません。
順番にみてみると、
・妊娠反応が確認（化学的妊娠）された時点
・胎嚢確認時（４〜５週頃）
・胎児心拍確認時（６週頃）
・産まれた時点
といったところでしょうか。
因に日本産婦人科学会の妊娠例の定義は、
胎嚢の確認された症例（臨床妊娠）としています。
実際のところ、
流産を入れるか、入れないかでも大きく数字が変わってきます。
上記の数字であてはめてみると、
移植当たりの妊娠率は、26.8%ですが、
流産をカウントしなければ、20.9%まで数字は下がってしまいます。
ましてや化学的流産までカウントに入れればこの比ではないでしょう。
■分母の定義
患者数、治療周期数、採卵数、移植数とそれぞれに多少数字が違います。
この分母で見逃せないのは、
患者の年齢傾向ではないでしょうか。
治療技術云々以前の問題として、
年齢による妊娠率は大きく異なります。
年をとるほどに妊娠率は低くなります。
比較的、若い方が患者に多い施設は当然、成功率は高くなります。
ところが、技術が確かで、評判のよい施設には噂を聞き付けて、
一般的には妊娠の難しい患者の方が集まる傾向があります。
難治性の不妊患者、比較的高齢の患者の方が多い施設は、
施設の実力とは裏腹に成功率は低くならざるを得ません。
いかがでしょうか？
成功率を左右する項目がこれだけあるのです。
要するに成功率を高くみせようとすれば、
高くなるような定義をすればよいのです。
施設の成功率ついては、
必要な時には、
その定義も含めて確認すべきです。
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妊娠しやすいカラダづくりのための食事法〜血液をサラサラにするために
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血液の巡りを良くすることは、
私たちが想像する以上にその影響は甚大です。
生殖器官をはじめとする全身の細胞へ栄養素や酸素を供給し、
二酸化炭素や老廃物を運び出してくれるのは血液です。
生殖器官に大切な指令を伝える生殖ホルモンは、
血液にのって運ばれます。
なかなか妊娠しづらい人に冷え性が多いのも、
末梢の血液の流れに関係しています。
アスピリンという薬は、皆さんよくご存知だと思います。
手術を受けたことがある人であれば、
お分かりでしょうが、
手術前にはアスピリンはとらないように医師に指示されます。
なぜなら、アスピリンによって血液の流れが良くなって、
手術中の出血の増大を抑えたいからです。
また、体外受精を受ける際、アスピリンを処方されることも多くあります。
これは、逆に血液の流れを良くすることで、
子宮内膜の着床環境を良くすること、
着床後の母体と胎児との血液の循環を良くすることで、
流産の防止を目的とするものです。
ところがです、
手術前の医師や不妊治療医が食べ物に言及しないのはどうしでしょうか。
実際には片手落ちと言わざるを得ないのですが、
医師の守備範囲というか武器は、薬剤であって、
食べ物ではないんですね。
日常食べている少量の食品、
または副作用のないサプリメントの類が、
血がかたまるのに対して確かな薬理作用を持っていて、
それによって、
妊娠しやすいカラダづくりに大きく貢献するのです。
そのためには、何を食べるべきで、
何をたべるべきではないのか、
■血液の流れを良くするために食べるべき食品
にんにく、玉ねぎ、胡椒、唐辛子、しょうが、クローブ、木くらげ、
野菜、オリーブ油、亜麻仁油、青魚、赤ワイン（適度に）
■血液の流れを良くするために避けたい食品
高脂肪食品
★食べるべき主たる食品
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にんにく
--------
血液サラサラのための食品の王者。
にんにくには、アスピリンと同等か、それ以上の抗血栓活性があり、
血栓を阻止します。
アスピリンを飲むとなぜ血液が流れやすくなるのでしょうか。
血小板でトロンボキサンＡ２というプログラスタンジンがつくられると、
血小板が凝集しるのですが、
アスピリンはその物質が出来るのを抑えるからです。
にんにくに含まれるアホエンという成分が、アスプリンと同じ作用を
もっていることが知られています。
食べる量の目安としては、１日に１片です。
加熱調理しても抗血栓作用は損なわれません。
--------
たまねぎ
--------
玉ねぎの特徴は、高脂肪食品と一緒にとることで、
血液の流れが悪くなるのを阻止することです。
生と加熱調理した玉ねぎを毎日食べましょう。
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青魚
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いわし、さば、あじ、鮭は、とくにオメガ３脂肪酸を豊富に含み、
血液中のオメガ３濃度があがると、血液はかたまりにくくなります。
目安は週の３回以上食べること。
ハーバード大学の研究では、缶詰のツナ（まぐろ）を
１日に１８２グラム食べれば、
アスピリンを摂取したのと同じ程度の血液サラサラ効果が、
認められたとしています。
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野菜
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今に始まったことではないでしょう。
野菜や果物を豊富に。
★サプリメント
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フランス海岸松樹皮エキス＋複合ビタミンＣ
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松の木の樹皮になんで？
と思われる方も多いでしょう。
けれども、アスピリンは柳の木の樹皮から得られることをご存知ですか？
このように樹皮のエキスには驚異の成分が存在するようです。
パインバーク100mgでアスピリン500mgと同等の作用が確認されています。
その上に強力な抗酸化作用を有します。
●パインバーク２５（フランス海岸松樹皮エキス）
http://www.nature-g.com/shohin/yarbaprima/10.html
●コンプレックスＣ（複合ビタミンＣ）
http://www.nature-g.com/shohin/megafood/01.html
※セット割引きはこちら
http://www.nature-g.com/solution/skincare/skincare.html
★朝食を食べる
朝食を抜くと血栓を形成する潜在力が３倍近くまで高まります。
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連載コラム「気功的生活のすすめ」 第１３回
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夏は、実はカラダの冷え対策がもっと重要な季節です。
クーラー対策です。
そして、イメージによる環境づくりの実践編です。
これ、凄いです。
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「快適な環境づくり〈４〉」 いで ともみ
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夏になると一番私が困るのが、ガンガン効いている冷房。何処に言っても
冷たい風が漂っていて、芯から体を冷やしてしまいます。確かに、熱い夏。
外を歩けばどっと流れる汗に体は熱くなるし、空から降るギラギラした日差
しにジリジリ焼ける思い。どうしても、ああ〜、涼しいところに早く入りた
い...冷たいものが飲みたいと切望するもの。けれど、一歩建物の中に入れば
極端に寒く、まるで自分が冷蔵庫の中にいるようです。特にスーパーに入る
と、余りの寒さにゆっくり買い物も出来ません。この気温の差が調子を崩さ
せて、体を悪くしてしまいます。
元々私は北国生まれの冷房知らずで育ったためか、冷房は苦手で、家でも
出来るだけ扇風機で過ごし、汗をかいたらシャワーを浴びて水分摂取と、す
ごく原始的な生活。だから、どこかへ出かける時は必ず長袖の上着を忘れず
にしています。
冷房による冷えは女性の体の大敵です。後々その冷えが元で、色々な弊害
が出る前に、しっかり自分で日頃からガードしてくださいね。ついつい暑さ
に負けて冷たいものづけにならないように、ちょっと我慢し、夏は本来暑い
ものだということを思い出して、自分なりに工夫して涼む方法を見つけてみ
たいものですね。
さて今回は、イメージで環境づくりをするというお話をしたいと思います。
前にも気功ではイメージを使って風景を思い浮かべたりして、室内にいても
自然が溢れた環境の中にいるような状態を作る功法があるという事をお話し
たと思います。
気功を行う際に、例え室内にいても自分が落ち着いてリラックスできる環
境をイメージするだけで、実際には無い自然のエネルギーを貰うことができ
ます。それには自分が感じたり、見たことのある風景が役立つのです。例え
ば、樹木をイメージすることでそこには無い樹木のエネルギーを思い描くこ
とで、見えない世界での繋がりの中で自分と樹木の二つが結びつき、目に見
えない流れによって自分まで伝わってくるのです。高く青い空を思い浮かべ
ることによってでも、清清しいエネルギーを貰えるなど、イメージから得る
世界は自然といつも繋がっていると考えられています。
イメージは気功には無くてはならない大切な力です。どこにいても、いつ
でも出きるこの方法はとてもお手軽でもあるので、ぜひ、日常に生かしてく
ださい。
『星空』のイメージ
まず、環境を整えた部屋で足はあぐらを組んで座ります。そして肩の力を
抜いて目を閉じます。上半身は背筋を真っ直ぐにして顔は正面を向いた状態。
手はそれぞれ左右の膝の上で手の平を上にして置きます。
次に、鼻から息を吸ってお腹をふくらませていき吸いきったら今度は、息
を鼻からゆっくりと細く長く吐きながらお腹をへこませていきます。いわゆ
る腹式呼吸を繰り返します。意念は臍の下のあたりで、お腹の中にボールの
ような気が溜まる泉があると思いながら、そこを意識します。これが丹田で
す。
頭の中は何も考えず、暫く呼吸と丹田だけを意識してリラックスしていき
ます。色んなことが頭に浮かんできても気に止めず、そのことをじっくり考
えだしたりしないで、流していくようにします。
そうして暫く落ち着いてきたら、夜空をイメージします。満天の星空......
星が降ってきそうなほどそれは瞬き、自分が夜空にぐるりと取り囲まれるよ
うに包まれていく。自分に注がれるエネルギーは、星空を越えた宇宙からの
強い力。自分の中でどんどん夜空のイメージを広げ、思い切りそのエネルギー
を吸い込むように深呼吸していきます。
終わり方は夜空のイメージから呼吸に意識を戻し、丹田と自分の体を徐々
にしっかりと意識して感じながら、腹式呼吸を繰り返していきます。
そしてゆっくりと目を開けたら手を左右に広げ、大きく深呼吸を三回行い
ます。思い切り伸びをして、足も伸ばしてから軽く叩いたりして痺れを取っ
てから立ってください。
『草原』
星空と同じ要領で状態を整えていきます。そしてイメージに入ったら草原
を思い浮かべます。何処までも雲ひとつない青空。広がる青々とした草原。
緑が映え、草が揺れる。風が心地よく、草と土の香りを運ぶ。自然のエネル
ギーが自分に注がれていきます。
終わり方は星空と同じです。
このようにして、部屋にいながら自然に触れたようにエネルギーを貰い、
同時に清清しい気分になって、心身共にリラックスしてください。ここに上
げたもの以外にも、自分が実際に行って見てきた気持ちのよい景色を思い浮
かべてやってみてください。
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いで ともみ（看護師・カウンセラー・気功師）
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不妊症は現代病であると考え、西洋医学、東洋医学、心理学に通じた立場と
これまでの豊富な臨床経験を生かし、妊娠しやすいカラダづくりプロジェク
トのメンタルサポートを担当しています。
★連載コラム「気功的生活のすすめ」に関しての感想や内容についてのご質
問等は、どしどしメールでお寄せ下さい。
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読者の皆さんからの妊娠報告をお待ちしています！
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アンケート形式で皆さんからの"妊娠報告"を募集します。
以下のアンケートをコピー＆貼付けてメール下さい。
お待ちしています。
■プロフィール
・年齢
・結婚年数
・不妊治療歴
■不妊治療について
・治療内容
・それに要した費用
■妊娠にいたった治療内容
■妊娠にいたった経緯
■妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと
■現在、不妊改善中の方へ一言
以上です。
よろしくお願いします。
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★誌上カウンセリングに応募下さい★
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妊娠しやすいカラダづくりVOL.011にアンケートが掲載されています。
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現在の状況を出来るだけ詳しくお書き下さい。適切なサプリメントの摂取プ
ランをご提案させて頂きます。それぞれのご予算に応じたプランニングです。
ご利用を通してフォローさせて頂きます。
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■編集後記
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大変なボリュームになりました。
興味のあるところだけを少しづつお読みいただければ嬉しいです。
なんとか、今月中にはサイトをアップさせて、
そちらに定期的にニュース等を更新していく予定ですので、
そうなればメルマガもスリムにシェイプアップ出来るのではと思います。
いずれにしても、
皆さんにどうなっているんだ〜、
と気にかけて頂いています。
本当に恐縮しています。
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妊娠しやすいカラダづくり No.052
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【発 行】 株式会社ライフケアマネージメント内
［妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト］
【編 集】 細川忠宏
【監 修】 荻田浩司（内科医・医学博士）
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