メルマガ

VOL.009 食品ではなく、食生活

2003年11月01日

                         
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■□■□                    2003年11月01日発行  
■□■□
□■□       ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
◆◇      
◇           《毎週土曜日配信》        VOL.009

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.nature-g.com
--------------------------------------------------------------------
》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
--------------------------------------------------------------------

 受精→着床→妊娠はとても複雑な過程をたどります。このプロセスのどこ
かがうまくいかなくなると、なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれ
があります。

 まずはこの状態を病気と捉えるのではなしに、たまたま、うまくいかない
ところをセルフケアによる、自然な方法で、本来、私たちに備わっている生
殖能力を取り戻すことにチャレンジしませんか?

 そんなチャレンジを私たちは応援させて頂きます。

 このメルマガの内容に関してのご感想、ご意見、または不妊改善に関する
ご相談や体験談等をお寄せ下さい。お待ちしています。下記メールアドレス
宛にお送り下さい。

◆メールアドレス:info@nature-g.com

--------------------------------------------------------------------

皆さん、こんにちは。いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、数あるメールマガジンの中から
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。
よろしくお願いいたします。

毎回、多くのメールを頂いております。
顔の見えない皆さんの顔を思い描いては、
毎週、しこしこメールマガジンをお送りしている身といたしましては、
皆さんからメールにて色々な感想や意見を頂けるのは、
とても嬉しいことであり、また、とても助かります。

いかんせん、不妊改善と言いましても、
皆さん、それぞれに状況は異なるわけですから、
お送りしているメールマガジンの内容に関して、
果たして、どれくらい皆さんのお役に立てているのだろうか、
こんな長くなってしまって読んでもらえるのだろうか、
という不安というか、懸念が常にあるのです。
なので、どのような意見でもとても参考になり、有り難く思っています。

■何を食べれば妊娠出来る?

さて、そんな中で、気になることがあります。
妊娠しやすいカラダづくりのための食事改善というテーマを
連載しているということで、とっても多いのが、
「何を食べれば妊娠するか?」
というご相談というか、質問です。

お気持ちはすごく良くわかります。
でも、残念ながら、食べれば必ず妊娠するなんていう
そんな食べ物はありません。

これって、○○健康法とか、○○を食べて○○が治ったとか、
○○ダイエットとか、盛んに健康雑誌や番組がやるものですから、
同様に、食べれば妊娠出来る!
というような特定の食品を求めてしまうのでしょうか。

そんな手っ取り早い方法があれば、と思わず飛びついてしまうのが
人情なのですが、特定の食品ばかりを食べ続けることは、
栄養学的に見ても決して誉められたことではありません。

もし、私が豆乳を飲めば妊娠しますよ!なんて触れ回って、
それを信じてしまった方々が、
毎日豆乳を何リットルも飲むようになったとしましょう。
その内、誰かが必ず、妊娠します。
豆乳のおかげかどうか分かりませんが、
確率的には絶対誰かが妊娠するのです。
そうすれば、豆乳を飲んで妊娠した!となるわけです。
そこにマス媒体がからんんでいれば、大きなブームになったりします。
で、そんな何の根拠もないブームはその内終わってしまいます。
結局、得をしたのは、豆乳を販売した人たちだけ、となるわけです。
所詮、ブームなんていうのはそんなものです。

もちろん、毎朝、野菜ジュースを飲み続ける等の健康のための習慣を
非難しているわけでは決してありません。
不妊改善に即効性を求める意識は危険ですよ、と言いたいのです。

■他力本願は本来の力を低下させる

特定の食品やサプリメント、治療法に
即効性を求めるというのは、いわば他力本願と言えます。

食品やサプリメントならば、さほど、害もないでしょう。
ところが、不妊治療に即効性を求めれば、どうなるでしょう。
不妊治療というのは、基本的な考え方が、西洋医学の対症療法です。
排卵が無いのなら、その根本原因に目を向けることなく、
排卵を薬で起こさせてみよう、というやり方です。
そして、飲み薬で始まって、注射へと次第に作用の強いものを使用する
傾向があります。
結果、治療前よりも周期がより不順になったとか、
誘発剤なしでは排卵出来なくなったとか、
皮肉にも余計に悪くなってしまってしまいかねません。

神の作業領域とさえ言える生殖システムを
人為的、強制的に薬でコントロールしようとしても、
常に上手くいくとは限らないようです。
逆効果になってしまう場合も少なくありません。

また、排卵誘発剤を使い続けていると、卵巣がそれに頼ってしまい
自力で排卵しようとしなくなって、
次第に本来、卵巣が持っている機能が低下してしまうのです。

不妊治療に例えてお話しました。
他力本願で即効性を求めることは、悪循環に陥りやすいのです。
これをやって、ダメだったらこれならどうよ、
あー、やっぱり私は・・・。
となるわけです。
即効性を求めると結果が出ないことがストレスになります。
そのストレスがまた妊娠を遠ざけてしまいます。

■カラダに本来備わっている生殖力を自力で取り戻す

誤解しないで頂きたいのは、
不妊治療を否定しているわけでは決してありません。
繰り返しますが、他力本願で即効性を求めることの危険性、非現実性を
言いたいだけです。

不妊治療の補助を受けなければならない場合ももちろんあります。
ただ、その場合も補助を受けるだけです。
大切なのは、本来、誰にでもしっかりと備わっている生殖力、妊娠力が
なんらかの理由で低下していたり、妨げられているだけです。
自力で時間をかけて、取り戻すのです。
何も難しいこと、複雑なことはありません。

妊娠しやすいカラダ、なんて言っていますが、
医学的にそんな定義はありません。
生物学的に言えば、
1回のチャンスに20%位の妊娠率しかない人間という生き物は、
元々、妊娠しにくい動物なのです。

ただ、ただ、本来の当たり前な状態に戻ることです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 》》》 妊娠しやすいカラダづくりのための食生活改善
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回は、前置きがとてつもなく長くなってしまいました。まあ、前置きとい
うよりも、本題になってしまいました。

これだけの前置きを読んで頂きましたから、もう、お分かりでしょうか。
「何を食べれば妊娠するのですか?」というご質問に対しては、
「何を食べるか、というよりも、どう食べるかが大切なんです。」

要するに、生殖力をを取り戻すためには、
どんな食品を食べるか、ではなく、どんな食生活を送るか、
が大切なのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      》》》 食品ではなく、食生活  》》》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 例えば、サラダ、ヨーグルト、牛乳、という食品はとっても健康的ですよ
ね。ところが、サラダにドレッシングをかけて、甘い果物ヨーグルトと言っ
た朝食を続けていると、明らかに油脂と砂糖の取り過ぎでカラダに不調が起
こっても不思議ではありません。

 なかなか妊娠しないと訴える女性に、驚くほど共通しているのは、冷え性、
生理不順、便秘、貧血のいずれかにも悩まされていることです。これらは、
病気と言うほどのこともないのだけれど、という悩みです。

 これらの悩みは、「食生活」を改善すれば、ドラマチックになくなります。
なぜ、改善しなければならないような食生活になってしまったのでしょうか。
これまでの経験で言いますと、ダイエット、もしくは、ダイエットではない
のだけども、太るのが嫌なので、ご飯を減らして、足らないエネルギーをお
菓子やパン、果物のような間食で満たすような傾向にあるため、ではないで
しょうか。

 もし、このような一言で言えば、中途半端に欧米化した食生活を送ってこ
られたのであれば、食生活を見直せば、確実に妊娠しやすいカラダになるこ
とでしょう。あくまでも当たり前な食生活に立ち返ることです。ずばり、和
食です。

--------------------------
あくまでも当たり前な食生活
--------------------------

 それでは、具体的実践法、というよりも、当たり前な食生活です。

■ご飯を食べる。
 第7号をご覧下さい。主食をご飯にすることです。それも精製されていな
い米です。五分搗き米からスタートしましょう。さらに、雑穀を加えれば理
想的です。これがメインです。

■パンは食事として食べない。
 現代の日本で販売されているパンは、決して主食になり得る代物ではあり
ません。お菓子です。朝食にパンを食べるのは、愚の骨頂です。

■よく噛んで食べる。
 笑わないで下さい、噛むことで、消化酵素が活発に分泌され、胃の負担を
軽減します。さらに、殺菌効果も発揮されます。

■食事前後30分、食事中は飲み物を飲まない。
 上記と同様。水によって、胃液が薄まってしまい、塩酸による殺菌効果や
消化が妨げられます。

■発酵食品、海藻類、豆類を食べる。
 発酵食品とは、納豆、味噌、漬物です。

■副食は季節の野菜をメインにする。
 旬の野菜です。食べ方は、煮物、あえ物、おひたしで。

■動物性食品は肉よりも魚を食べる。
 肉よりも魚です。

■油の取り方に注意する。
 第8号をご覧下さい。重要です。

■砂糖の取り過ぎに注意。
 清涼飲料水は飲まないこと。缶コーヒーや栄養ドリンクは最悪です。
 
■出来るだけ加工食品、インスタント食品は避ける。
 これはあまり神経質になることもありません。避けようがないということ
もあります。

 いかがでしょうか?現実的でしょうか。次週では、具体的なメニュー例を
ご紹介します。

--------------------------------------------------------------------
■編集後記 
--------------------------------------------------------------------

 今週は多少、くどいお話になってしまいましたでしょうか。不妊改善の悪
循環は本当に多く目にし、耳にすることです。不妊というのは、決して妊娠
出来ないカラダであるという意味ではありません。たまたま、何らかの理由
で妊娠していないだけです。じっくりと、楽しみながら、取り組んでいきま
しょう。

 皆さんからのご意見、ご要望、ご感想等どしどしお寄せ下さい。

====================================================================

妊娠しやすいカラダづくり LCN [Life Care News] No.009
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
--------------------------------------------------------------------
◎注意事項
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決し
てありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログ
ラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
--------------------------------------------------------------------
◎ご意見、ご希望は下記メールアドレス宛にお願いいたします。
info@nature-g.com
--------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して発
行しています。配信の停止は下記のページから手続き下さい。
http://www.nature-g.com/mailmag/mailmag.html 
--------------------------------------------------------------------
【発行】 株式会社ライフケアマネージメント
【編集】 細川忠宏
【監修】   荻田浩司(内科医・医学博士)
--------------------------------------------------------------------

キーワード