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VOL.007 主食を変える

2003年10月18日

                         
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□■□       ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
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◇           《毎週土曜日配信》        VOL.007

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http://www.nature-g.com
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》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
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 受精→着床→妊娠はとても複雑な過程をたどります。このプロセスのどこ
かがうまくいかなくなると、なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれ
があります。

 まずはこの状態を病気と捉えずに、たまたま、うまくいかないところを自
然な療法によって、本来、私たちに備わっている生殖能力を取り戻すことに
チャレンジすることを、私たちは応援させて頂きたいと考えています。

 皆さんからのご感想、ご意見、または不妊改善に関するご相談や体験談等
をお寄せ下さい。お待ちしています。下記メールアドレス宛にお送り下さい。

◆メールアドレス:info@nature-g.com

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皆さん、こんにちは。いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、数あるメールマガジンの中から
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。
よろしくお願いいたします。

先週ご紹介した「週末断食」について多くのメールを頂いています。
飢餓状態が人間の種の保存本能を目覚めさせるという説は、
ホント説得力がありますよね。

最近、ダイエットを目的としたり、
生活習慣病の予防、というより限りなく赤に近い黄色信号のともった方々、
で断食がちょっとしたブームだそうです。
たまたまですが、今日の日経新聞の土曜版の別冊「プラス1」にも
「断食に挑戦」というテーマで、
断食道場や医師のアドバイスが掲載されています。

週末断食について付け加えますと、
土曜日曜がお休みでない方や週休1日の方は、
もちろん、紹介している金〜日曜日のスケジュールに
こだわる必要はありません。
実践マニュアルは、土日のお休みを想定したものです。
また、断食は治療ではありません。
日頃、過食飽食傾向にあって、胃腸を休ませるとともに、
体内にたまった老廃物を排出し、自律神経の機能などを
回復させようというものです。
ですから、排卵日や性交日に断食することで妊娠を期待するといった
即効性に期待するのは間違った取り組みです。
継続していくことで、徐々に体質を変えていくことが、
不妊改善になるのでは、というものです。

また、日経新聞にもありますが、
断食後の食事は、くれぐれも食べ過ぎないこと、
二日以上の断食は医師の指導を受けたほうが良いのでご注意下さい。

それでは、今週のテーマのスタートです。

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 》》》 妊娠しやすいカラダづくりのための食事改善 〜 その1
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 食事です。断食のところでお話しましたように、これも薬でもなんでもな
いので即効性を期待するのは間違った取り組みになります。まあ、たとえ、
薬と言えども、妊娠薬なんてないのですが・・・。

 そう考えれば、不妊の改善というのは、西洋医学によるところの不妊治療
も生殖「補助」でしかないのです。妊娠というのは、完璧に人間の力の及ば
ない領域の生命活動だということがつくづく分かります。

 もちろん、高度生殖医療と言われているIVF(体外受精)ICSI(顕
微鏡)などは、精子と卵子を取り出して、受精させるというところまで人間
の力で補助しているわけですが、それでも子宮に着床し、卵が分割していく
プロセスは人間が介在できません。そのプロセスが進んでやがて胎児から人
間に成長していくのは、なにによるものなのでしょうか。私の現在の理解力
では、生命力と呼ばせてもらうしかありません。妊娠しやすいカラダという
のは、やはりトータルな視点で考えていかなければならないようです。

 ということで、妊娠しやすいカラダづくりの食事を考えていきたいと思い
ます。

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食の乱れが不妊の根本原因の一つ
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 正確なデータは存在しませんが、昔に比べて不妊症が増えていると言われ
ています。その原因は多岐に渡っているのでしょうが、今も昔も人間のカラ
ダそのものは変わりないわけですから、一言で言えば、環境の変化というこ
とになります。その中でも食事の占めるウエイトは大きいのではないかと考
えられるわけです。

 食事の乱れが、トータルなカラダのバランスを乱しています。言うまでも
なく、私たち人間の生命活動の全ては、絶妙なバランスの上に成り立ってい
ます。神経系統、ホルモンや酵素の分泌からさまざなな機能やさまざな器官
の働き等、全てにおいてです。どれ一つとして全体から孤立して機能してい
る器官やシステムは有り得ません。全てのシステムはお互いに影響を及ぼし
あっています。

 例えば、排卵障害の原因とされるホルモンの分泌バランスですが、そもそ
もホルモン分泌をコントロールしているのは、頭の中です。頭の中では、神
経系統のコントロールも行っていますから、ホルモンの分泌バランスの原因
としてはいろいろな要素が考えれるわけです。仕組みが複雑過ぎて、医者と
言えども分からない世界になってしまいます。電燈のスイッチのようにボタ
ンを押せばオンになるというような仕組みではありません。

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食べれば妊娠する食べ物なんてない
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 そもそも、妊娠薬というものが存在しないように、食べれば妊娠する食べ
物なんてありません。○○をすればこうなる!という言い方をされると、悩
んでいる人間にとって大変魅力的なのは人情です。実践マニュアル的情報が
もてはやされるのもそのためでしょう。ところが、この世の中、こうすれば、
必ずこうなる!という情報ほど眉唾なのは、大人である私たちは誰でも知っ
ていることです。同じ食べ物だけを食べ続ければ、逆に健康を害してしまい
かねません。


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 》》》 ご飯を食べること
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 食事法の改善と言うとなにかとても大層なことを想像しがちではありませ
んか。結論から言います。ご飯を食べることです。

 食事というのは、言うまでもなく、生活に密着しています。ですから、食
事を変えるというのは、調理だけではなく、買い物のこと、家族とのこと、
食費が変わってきます。何を言いたいかと言いますと、現実的、実行可能で、
かつ効果的でなければならないということです。

 私見ですが、妊娠しやすいカラダづくりのためのメニューなんて列挙する
のは愚の骨頂だと思っています。細かいメニューなんて大勢に影響ありませ
ん。趣味嗜好の問題です。食事改善の大きな柱をご紹介していきます。直ぐ
に取り入れられるものばかりです。一つずつ実行していけば、自然に正しい
食事が出来るようになります。そして、カラダが変わっていくことは時間の
問題です。

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主食にご飯をきちんと食べること
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 これが最も大切です。ただし、出来れば未精製の米を食べることです。米
を丸ごと食べるということです。現代の食の問題の中で精製された米、小麦、
砂糖等の調味料を食べることによる栄養バランスの崩れが最大です。栄養バ
ランスをとろうということが声高に言われていますが、おかずになる食材や
サプリメントで補うことを考える前に丸ごと食べることを実行すれば、この
問題のほとんどは解決してしまいます。大きい声では言えませんが(職業柄)
白米を食べて、ビタミン、ミネラルのサプリメントを買って飲むなんて滑稽
だとさえ言えます。それほどに、お米から大切な栄養素の大半を捨てて、食
べているのです。お米に自然に配合されたビタミン、ミネラル、食物繊維が
本当にバランスが取れているのです。自然の配合に勝るものはありません。
人間の頭で考えられた1日30品目だとか、カロリー計算だとか、毎日、忙
しい中でそれを満たしたメニューを考えられますか?そんなことに精を出せ
るのは、一部の家庭料理、健康マニアだけです。

 繰り返します。栄養バランスを考えた食事とは、自然のものを丸ごと食べ
るということです。具体的には未精製の穀物を食べることです。

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現実には、五分搗き米からが無難
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 理想は玄米です。ただし、いきなり玄米は難しいかも知れません。それは、
炊き方と味の問題です。炊き方は以前ほどは、玄米だからと言って、特別な
事をする必要もなくなりつつあります。ほとんどの炊飯器は玄米を炊けるよ
うな仕様になっています。問題は、炊く前に水に浸す時間が白米に比べて長
い事くらいかも知れません。それよりも玄米は美味しくないという先入観の
ほうが問題かも知れません。私見ですが、最近の炊飯器で炊いた玄米は、と
ても美味しいくいただけるように思います。さらに他の家族がいらっしゃれ
ば、自分達の都合で玄米食に付き合ってもらうのはどうもという事があるか
も知れません。

 そこで、お勧めしたいのは、五分搗き米です。米屋さんで五分に搗いても
らえます。また、家庭用精米機を使えば、三分、五分、七分づきと調整出来
るようです。

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雑穀を入れる
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 さらに、米に雑穀を入れて食べると理想的な主食になります。お勧めは、
玄米が7割に、雑穀が3割です。雑穀とは、麦、ひえ、あわ、きび、アマラ
ンサス等です。炊き方は簡単で、炊飯器に水を調整した後に、入れて炊くだ
けです。

 雑穀を混ぜるのがなぜ理想的なのかと言いますと、玄米と上記の雑穀が含
有栄養素をお互いに補完し合うからです。

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生命力は、穀物を丸ごと食べることで得られる
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 ビタミンやミネラル等、その他の栄養素は、これまで、たまたま人間が発
見し、分析、抽出に成功した成分なのです。未だ人間に発見されていない成
分が無数といってよいくらいあるのです。穀物を精製するということは、こ
れら未発見の成分も全て捨ててしまうことになるのです。これらの無数の成
分の相乗作用が、私たちに生命力を与えてくらるのです。

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まずは、主食から
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 まずは、主食を玄米(五分搗き米)プラス雑穀に変えることからスタート
しましょう。これが柱です。主食を変えることで、おかずも変わることは、
間違いありません。この主食には、脂っこいものや肉等がどうしても合わな
いからです。自然に煮炊き物になります。これ以外にも副産物がかなりあり
ます。それは、実際に実践する中でお確かめ下さい。

 来週は、脂質の摂取について、です。

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■編集後記 
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 主食を変える事で、体がかわることを是非とも実感して下さい。一番の変
化はお通じです。便秘の方は治ります。体から老廃物がどんどん出ていくの
を実感することで、穀物のパワーをあらためて感じることでしょう。

 また、玄米の残留農薬問題が気になるという方がいらっしゃるかも知れま
せん。その場合は、値段は高くなりますが、無農薬玄米にします。ただし、
普通の玄米でも、玄米の効能が農薬の問題を補って余りあります。

 正しい食事で体を整えることは、妊娠しやすくなるばかりでなく、より健
康になるという嬉しい副産物が得られます。

 皆さんからのご意見、ご要望、ご感想等どしどしお寄せ下さい。

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妊娠しやすいカラダづくり LCN [Life Care News] No.007
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【発行】 株式会社ライフケアマネージメント
【編集】 細川忠宏
【監修】   荻田浩司(内科医・医学博士)
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