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小倉 智子

不妊治療の保険適用は43歳未満

2021年12月16日

来年度から不妊治療の保険適用が予定されています。
今回の発表では女性が43歳未満の場合で、
且つお子さん一人授かるために6回などの回数制限があるとのこと。

43歳未満、というのは私の個人的な意見ですが、妥当と思います。
なぜなら自然妊娠可能なのは42歳頃、というデータがあり、それは世界でも同じデータだからです。

保険適用ですから、人間が「通常の」健康でいるために
必要な補助をするという目的があって、
48歳の女性が妊娠を望むことは一般的には「通常」とは言えません。
それであれば、難病や障害をお持ちの方や、その家族の支援に補助をするべきだろう、と私は考えます。

回数制限ですが、6回でお子さんが授かる保証は全くないのですが、
体外受精については妊娠する人は移植4回以内で妊娠する確率が高い、というデータを元にしているのだと思います。

そうなると、病院選びが重要になります。
それにより、不妊治療専門の病院できちんと治療を受けられればいいな、と思いますが、
地方の方や、自分にとってどの病院がいいのかわからない方には新たなストレスを生む可能性はあるだろうな、と思います。

保険適用になってメリットは当然ありますが、予想されるデメリット、想定外のデメリットもあるでしょうから、
そこは当事者が声をあげて、必要な修正、改正が行える社会だといいな、と思います。