曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

このまま子供が授からなかったら、子供がいないから、という辛い気持ちには

2020年08月10日

こんにちは
心理士の小倉です。暑いですね
 
お盆も近づき、帰省するのかしないのか、でいろんな意見がありますよね。今の状況は、まさに想定もしていませんでしたし、むしろ近い場所で戦争が起こる方が可能性が高いと思っていましたが、新型ウィルスでこんなにも世界中が無力になるとは...
 
毎年夏のこの時期は帰省して親族に会うのが苦痛、お墓参りの話題が嫌だ、家族で旅行に出かける話を聞くのが辛い、という内容をカウンセリングで伺うことが多いです。今年はまた違う話が多いのですが(治療のタイミングや日常のストレスなど)とくにお子さんがいらっしゃらない場合、夏のこの時期と年末年始はキツそうです。
 
今お子さんがいらっしゃらない、あるいは夫婦二人で生きることを決めた方には、今の辛さは本当に良く理解できる。ただ、この辛さは永遠に続くものではなくて、自分の状況も変わるし、周りの環境も変わるし、必ず変化があるので、それを期待する、というよりは、そこに希望をもってください、と話をすることが多いです。
 
今の辛さからすぐに逃れることはできないけど、辛い辛いと毎日泣いているばかりだと、なかなか変化は訪れません。辛いけど、淡々と過ごしてみる、辛いけど辛くないように何かを探す、辛いけど・・・というように、自分が「辛い」ということを受け止めて、でも今自分ができることは何?と問い続ければ、必ず変化が起こるし、それはほぼ、「良い変化」になるでしょう。
 
辛い気持ちの中でも何かやろう、できることをやってみよう、と思わせるのが、希望というモチベーション。今の状況は絶対に変わる、必ず何か変化が起こる、という人類の、地球の歩みです。
 
留まらずに前に進もう!と言ってるのではありません。留まる必要があるときはとどまりましょう。ただ、辛い気持ちを人のせいにしたり、自分だけ不幸だ、と思いこんでしまうと、留まるどころか退行(逆行)して、幸せになる機会からどんどん遠のいてしまいます。
 
自分の辛さを受け止め、でもほんのちょっとしたこと、窓を開けて、外の景色を眺めて、あ~夏だな~暑いなあ、そうだ、スイカでも買ってこようかなぁ、と今年初のスイカを買ってきて、おいしい!って思うことができれば、大きな一歩だと思います。

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