曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

仕事と治療と結婚生活と

2019年12月16日

こんにちは

今年もあと2週間。
前にも書きましたが、数字による節目も大事ですが、
それによって、過剰な焦りがでるのであれば、
ただの数字ととらえるものもいいかもしれません。

1週間後には一番日照時間が少なくなるけど、
そこを過ぎればだんだん明るくなる、
という自然現象に目を向けてもいいかもしれません。

とは言いつつ、年末の話
この時期は仕事をされている方には
スケジュール調整が難しいのでは、
と思います。

ただでさえ、年末年始の不規則な感じ、
加えて通院中であれば、そちらのスケジュール、
さらに親戚づきあいなど、
とても大変。

よく仕事と治療の両立を悩まれる方の話を聞きます。
治療そのものが、予定をたてにくいものです。
それだけで、十分苦労するのに、
さらに通院する大変さを周囲の人にわかってもらえない
しんどさもあると思います。

かと言って、仕事をやめることは
そんなに簡単なことではありません。
経済的なこともありますし、
女性にとってはキャリアとして、自分の一部であることも
あります。

不妊治療をされている女性が仕事を続ける意味として、
自分でコントロールできる感覚を
もち続けることができる、
があると思います。

結婚して夫婦での生活をすることは
楽しい面も勿論ありますが、
二人で築きあげるため、
自分一人ではどうにもならない面もありますよね。

同じように、不妊治療も、そもそも苦しい治療の上に、
やはり夫婦で決断する必要があり、
(なのに、身体的負担は女性が9割、というアンバランスなのですが)
自分の意思だけではどうにもなりません。


その中で、仕事も自分一人の意思が通じるわけでないけれど、
自分の中で決めることが出来る部分は多いはずです。
夫婦で相談する必要もなく、夫婦で決定する必要はないのです。
だから、自分の能力を自分の判断で発揮できる場を持つことは、
コントロール感を失いがちな治療中には、大事なことだと思います。

とはいえ、現実的に両立が難しい場合もあります。
続けることも、やめることも難しいこともあるでしょう。
そういう時に、誰かに相談することで、
自分の気持ちや考えを確認することもできるので、
サポートを利用していただけたらいいな、と思います。