曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

一度決めても守らなくて大丈夫

2019年12月13日

こんにちは

12月ですね・・・
2019年も終わりますね・・・
今年の一年はどんな年だったでしょうか?

こういう時期は年内に○○しよう、
とか、年明けたら○○しよう、
とか、色々決めごとをしやすいのではないでしょうか?
あるいは、
そうせざるを得ないような、
何か焦らされる時期ではないでしょうか?

先日のグループカウンセリングでも、
治療をやめるかどうかを悩まれている方がいらっしゃって、
でも、治療の期限を決めるとか、
回数を決めるとか、
そのほうがいいとはわかっているけど、
仮に決めたとして、
もし、その時になってやめられないと、
自分で決めたことを守れなかったことで
自己嫌悪に落ちそう、
という話がありました。

ただでさえ、
色々自信をなくす日々。
さらに、自信喪失になりそうなことはやらない、
というのもありです。

ただ、現実的に治療をいつまで続けるのか、
ということは、ある程度見通しが欲しいものです。
というのも、そもそも先が見えない治療なので、
ある程度の目安、がないと、
ますます不安が膨らむ、
あるいは、5年後、10年後になって
計画的ではなかった
この時期を後悔しがちだからです。

でも、上記した話のように、
年度内で終わる、
あと2回で終わる、
と決めて、その時が来た時に
それができなかったときの
自分に対する落胆もよくわかります。

だから、落胆することはないのです!
いいんです、一度決めたことを
その通りにしなくても!!
大事なのは、見通しのきかない治療生活に、
見通しをつけるための、
計画をたてることだから。
その計画通りにいくことが大事、ではないのです。

その時にならないとわからないこともありますし、
その時の気持ちは、今と変わっても全然いいのです。

ですから、
もし何か決めたほうがいいのかなあ、
と思うことがあるのなら、
どんどん決めていってみてください。
決めたことで、
そのようにしないといけない、
というプレッシャーもあるかもしれません。
でも、必要なプレッシャーもあります。
そのプレッシャーの中で、
考えて行動することも、
あとから考えれば後悔の少ない時間をすごした、
と胸張って言えるために必要です。

一方で、
決めた通りしないといけない!
決めた通りにできない私はやっぱりだめ、
と思う必要もないことも、覚えていてくださいね。

竹のようにしなやかに、
でも折れない強さを
イメージしていただけれたらいいな、
と思います。