曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

性交渉の問題

2019年07月01日

こんにちは。

全国的に雨のようですね
梅雨ですから雨が降るのは当然、自然ですが、
やはり、毎日、連日、は気持ちも晴れない、って感じですね。

さて、今回は性交渉の話。

子供が欲しいな、と思ったら、
男女で性交渉する必要がある、
と以前は誰もが思っていました。

が、

最近(ここ10年くらいでしょうか、私の印象では)
性交渉はなくても人工授精やシリンジ法、
場合によっては体外受精をすればいい、
と思う方が増えてきているようで・・・

つまり、子供を授かるには、
性交渉は必ずしも、必要ではなく、
性交渉ができない場合もあれば
したくない場合もあれば、
したいとは思うけど、日々の生活の中で
排卵日に合わせて行うのは難しい、とか、
パートナーで、思っていることが違うとか、

でも、子供は欲しい

不妊のカウンセリングでよく聞くのは
性交渉できれば自然に子供が授かるのに、
うまくできないために不妊治療をせざるを得ない理不尽な気持ち、

あるいは
性交渉が子供が欲しいためだけになり、
夫婦としての気持ちがぎくしゃくしてしまう、

が主な二つでしょうか。
(勿論、他にも様々ありますが)

どちらにしても
生殖、という人間にとってとても大事なことではありますが、
不妊治療という技術があったり、
大昔のように、子孫繁栄が人間社会のため!という時代ではなくなった今、
性交渉をどのようにパートナーどうしが感じるのかが、
多様化され、
問題が生じた場合、
原因がすごく複雑になってるなあ、
と感じます。

つまり、
以前のように、不妊治療の技術がなければ
子供を授かるには性交渉するしかないし、

性交渉は夫婦のコミュニケーション、と
今なら言われることもありますが、
そんなとらえ方はなく、
ただの快楽と生殖だけの時代であれば、
淡々と行っていたんだろうな、
ということです。
(とはいえ、本当は特に日本では主に女性側の、虐げられた気持ちは存在していましたが)

加えて、
性の話はとてもプライベートなこと。
パートナー同士でも話せない、
パートナーだから話せない、
ということも多々あると思います。

そんなときは
日本性科学学会のカウンセリングを利用するのもよいし↓
http://www14.plala.or.jp/jsss/counseling/

不妊治療との兼ね合いも含めた相談であれば、
(性交渉したくないから不妊治療をしたいが、不自然なことをしているようで、前に進めない、など)
やはり生殖に詳しいカウンセリングがいいかもしれません。

子供を授かりたい、
というわけではない性交渉の問題の場合は、
時間の余裕はありますが、
子供が欲しい場合は、
あまり時間がないこともあります。

勇気を必要とすると思いますが、
どこかに相談することができるといいですね。