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小倉 智子

心理カウンセリングを利用してみませんか?

2019年01月11日

こんにちは

オンライン相談を始めるにあたり、
改めて心理カウンセリングの説明をしてみたいと思います

カウンセリングという言葉は
今では日本でもかなり知れ渡った言葉ですが、
もともとは、アメリカを中心に広く行われてるサービスの一つで、
相談に来た方に、会話によって最善の選択肢を提供するものです。

そのため、この最善の選択肢の提供、
というものが
アドバイス、
つまり相談を受けた人(カウンセラー)が
相談者(クライエント)に
一番よいと思われるもの(こと)を勧める、
ととらえることができるので、

化粧品販売や
塾や
ダイエットや
英語教室などでも
カウンセリング、が行われます。

でも、心理カウンセリング、
となると、
最善の選択肢の提供とは:

クライエントが自分で選択肢を探し出し、
どれが自分にとって最善であるかを検討し、
最終的にどれを選ぶかを自分で決定する過程を、
カウンセラーとの会話の中で一緒に行う
というもので、
アドバイスは基本的にはないですし、
クライエントが自分で気持ちや考えを整理していくものです。

また、心理カウンセリングというと、
少し「精神的におかしい」時に利用するもの、
というイメージがあるかもしれませんが、
どなたでも利用できますし、
早い段階で利用したほうが、
問題が悪化しないことが多いです。

たとえば
「妊活しているけど、なかなか授からない。
焦る必要はないと思うけど、周りが妊娠、出産したと聞くと、
心がざわつくんだよね」
という気持ちは
ささいなことのようですが、
この段階で心理カウンセリングを利用していただくと、

実はこの女性、
現在35歳、
夫は45歳で一度離婚されて、別居しているが6歳のお子さんがいる、
夫は子供はいてもいなくてもいい、と言ってるが、
自分は欲しい、
なんとなく、加齢により妊娠が難しい、とわかっているが、
まだ大丈夫、とも思ってる、
が、あとから結婚した友人がどんどん妊娠、出産し、
家族を作っていくのをみると、羨ましい、
自分にも兄弟がいるので、
子供は二人以上欲しい、
そう思うと、早く子供ができたほうがいい、という焦りもある、
などなど、
結構たくさんな思いが出てくるものです。

ささいな「ざわつき」「気になる」
を早い段階で心理カウンセリングで
気持ちの整理ができると、
その後の過ごし方が変わります。

この方の場合、
子供が二人欲しい、という気持ちが強いのであれば、
年齢を考えると、早めに妊娠に関する検査を受けたほうがいいかもしれません。
子供が二人欲しい、という気持ちを、
カウンセリングでは丁寧に聞きます。
自分に兄弟がいるから、だけではないことが多いです。
そこには、いろんな思いがあるかもしれません。
あるいは、あまりないのなら、
今の焦りの気持ちはどこから来るのでしょう?

友人と「同じ」でないこと?
結婚したら子供、というように「普通」ではないこと?
夫には離婚したが、以前の家族がいるので、その家族に対抗しての家族づくり?

など、本人の気持ちを明確にすることも、
今の「ざわつき」を理解することができます。

ポイントは、
こういう気づきは、
カウンセラーがクライエントに伝えるのではなく、
クライエントが話をしながら自分で見つけていくところです。
(勿論、そこにはカウンセラーによる質問や、気持ちを要約するなど、
気づきを促す技法が用いられます)

なかなか文章ではお伝えできないのですが、
なんとなくわかっていただけたら幸いです