曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

決断の仕方

2018年11月26日


こんにちは

11月も下旬となり、いよいよ年末ですね
早い、と感じる方が多いと思いますが、
1月から、これまであったことを丁寧に思い返すと、
それなりに、たくさんの時間を過ごしたことに気づくこともあるかと思います。

たくさんの時間が、
楽しいものであれば、何よりですが、
そうでないこともあったり・・・

もし治療中であれば、
何度も、何度も、決断をしなければいけないことがあって、
すぐに決断できたことがあっても、
実はすごくエネルギーを消費しているし、
なかなか決められないことに関しては、
自分でも疲れ切ってしまっていることに、気づきますよね

以前、不妊(治療)の特徴として、
夫婦(カップル)で、決めないといけないことがたくさんあって、
それが複雑、難しい、どうにも決められない、
ということを書きましたが・・・

加えて、今の不妊治療技術も、たくさんあって、選ぶのが難しい・・・

でも、妊娠できるのなら、やりたいし、
でも、それは保証されていないし、
お金もかかるし、
時間もかかるし、
でも、何もしないでいるのは、不安だし・・・

早く決めないといけないのに、決められない。
相談する相手は(夫の場合が多いのですが)
説明しても、よくわかってないこともあり、
結局自分で決めないといけないのかも、
でも、その責任も大きくて・・・

という方が、カウンセリングを利用してくださるといいな、
と思います。

決断する時のポイントは
①自分が望むことは何か?
②夫婦で望むことは何か?
③夫婦で妥協点を見つけられるか?
④その妥協点に、自分は納得するのか?
という、
ぐるぐるしちゃいそうなポイントなのですが、
ここで参考になるのが、
やはり

生殖物語

どうして自分は子供が欲しいのか
という、シンプルな質問に、どう答えるのかで、
決断も変わってくると思います。

皆が、子供を育ててるから、
でもいいのです。

皆が、二人以上の子供を育てているから、
でもいいのです。

理由はなんでもいいのですが、
その理由のために、自分がどれほどエネルギーを注げるか、
が決断のポイントになります。

その理由が強ければ強いほど、
夫婦間での話し合いも、
積極的にできるでしょうし、
それほどでもないかも、
となれば、
夫婦間での話し合いも、妥協点探しも、それほど行うことなく、
流れにまかせるまま、
ということもあるでしょう。

大事なのは
この「妊活」に正解はない、
ということです。

思い通りには絶対にいかないし、
正しい選択は、一つもないのです。
妊娠して出産をすれば、それは治療の結果がでただけであって、
「正解」
ではないのです。

後悔、は勿論、感じることはあるでしょう。
でも、それは「失敗」でもないし「間違い」でもないのです。
あ~すればよかった、
こ~すればよかった、
という、振り返り、
なだけなので。

そう、とらえていただければ、
決断が絶えない、毎日、
少し肩の力を抜いてできるといいな、と思います。