曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

カウンセリング事例:体外受精②

2016年08月26日

みなさま、
こんにちは。

いよいよ8月も終わりですね。
台風が、
なんだか
すごい動きをしているようで・・・。

日常生活になるべく
影響がなければいいのですが・・・

さて、
今回はカウンセリング事例です。

前回は体外受精をされていている
方で、
でもなかなか妊娠できず、
期待しないで
治療をすることに
違和感を感じた方の
カウンセリングを紹介しました。

今回は
43歳女性。
体外受精は5回の採卵で、
8回目の移植を終えたところ。

もう一度採卵から始めるか、

最後の凍結卵を移植して
治療終結にするか、

悩まれている。

結婚は39歳。
結婚してすぐに治療を開始。

クライエント
「最初から難しいかもしれない、
と思っていたので、
子供がいない人生も
考えていました。

でも、
やるだけのことはやってみよう、
という思いと、
夫が、
3歳年下なのですが、
意外に子供が欲しいみたいで、

じゃあ、
ちょっと頑張ってみよう、
と思ったんですが、

実際に治療を始めると、
妊娠できなかった、
とわかれば
わかるほど、

次こそは!

今回は!

と思いがどんどん強くなっちゃって・・・

これまでの時間やお金の
元を取り返す、
というのも変ですけど、

なんか、
そんな気持ちになってしまって・・・

本当に子供が欲しいのかどうか、
実は
わからないんです。

夫のほうも、
今は私に気を遣ってか、
子供がいるといいね、

のような会話をしなくなって・・・

逆に
いずれ
一緒にこんなことしよう、
あんなことしよう、

のような話をしてきたり・・・

でも
きっと、
子供は欲しい

と思っていると思います、夫は。

ただ、
もう金銭的にも、
身体的にしんどくなって、
そろそろ
治療はやめどき、

と思い始めたのですが、
最後にもう一度採卵をするべきか、
最後の凍結卵を
移植して、
それで最後にするか、

迷っています。

どうしたらいいですかね?」

カウンセラー
「Aさんは、お子さんが欲しいかどうか、
実はわからないけど、
次の治療について、
どうすればいいのか、
迷われているのですね?」

クライエント
「そうなんです、そうなんです、
子供が欲しいのか、
できないから
欲しくなったのか、
でもやっぱり
夫には子供を持たせてあげたい、
とも思うし」

カウンセリング開始から
20分、

話どおしの方もよくいらっしゃいます。

思っていること、
考えていることはあるけれど、

それを外に出すことは
あまりなく、

でも誰かに聞いてもらいたい!

という方は
20分程度なら
ず~っと
話されます。

その時間を提供することも
カウンセリングの役割です。

さて、
この方への介入、
つまり
カウンセリングで行うことは

①生殖物語

②現実的な治療の経緯の整理

➂夫婦のコミュニケーションの確認

です。

①の生殖物語、とは
その人の望む家族のイメージです。

簡単に言えば、
子供が欲しい理由はなんですか?

ですが、
実際はもっと複雑な思いがありますので、

そのあたりを伺います。

上記の方は、
子供が欲しいかどうか、
わからない、
とおっしゃっていますので、
ここは
しっかり聞いていきます。

②採卵をするのか、
最後の移植をするのか、

ですよね。
現実的に
新たに採卵ができる見通しなのか
(スケジュール的にも、経済的にも、身体的にも)

それぞれを選択した後に
予想されることは?

など、
現実的に
検討も必要になります。

➂結局、
迷われている方は自分で
決定しないといけません。

他の人が決定して、
うまくいかなかったら
その人のせいにしてしまうでしょう。

でも人のせいにすると
一生、

その出来事を受け入れることができません。

自分で決めれば、
後悔はあっても、
自分の決断だから
必ず消化できます。

とはいえ、
この生殖は
夫婦の問題です。

だから、
夫婦で決められるかどうか、

夫婦のコミュニケーション力を
伺い、

夫婦で決定できるよう
応援する、

というのが
この方への
カウンセリングの内容になります。