曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

カウンセリング事例:タイミング・人工授精

2016年08月09日

みなさん、
こんにちは。

暑いですね~
全国的に暑いようです。

どうか体調管理を上手になさってください。

さて、
今日は事例の紹介を。

子供が欲しくて
ひとまず婦人科や
専門クリニックに訪れます。

検査の結果、
いろいろわかることもあったり、

特に問題ないので、
タイミングをとりましょう、

から始まったり。

この段階で
カウンセリングを利用される方は

本当は体外受精をしたほうがいいのに、
自分の気持ちが追い付かず、
タイミングや人工授精を
行っている、

もしくは
自分は早く体外受精をしたいのに、
夫(時には医師)が、
焦らなくてもいいんじゃない?

先に進まない場合、

が多いです。

以下、あるカウンセリングのやりとり。
(脚色してます)

カウンセラー(以下、カ)
「では、特に不妊の原因はないけれども、
年齢的に授かりにくい、
と考えられるから、
医師からは早く体外受精をしたほうがいい、
と言われているのですね?」

クライエント(相談者、以下、ク)
「はい、38歳でもう年齢的に
妊娠が難しい、と聞いて
ショックでした。
でも、早く子供が欲しいので、
何とかしたいのですが、
本当に体外受精でないと
授からないのでしょうか?」

カ「そうですね。。。Aさんは体外受精という
治療法に何か抵抗がありますか?」

ク「あります。
やっぱり普通がいいなあ、と思いますし。
タイミングや人工授精までは
まだ自然な感じはしますが、
体外受精は
人の手が入るので、
すごく抵抗があります。」

カ「人工的に感じる体外受精には抵抗があるのですね」

ク「そうです。もし40歳だったら
もしかしたら体外受精も
しないといけないかな、と思えるかもしれませんが、
38歳で体外受精は
すごく抵抗があります。
38歳で妊娠が難しい、と
知ったこともショックでした。」

カ「38歳での妊娠が難しいと知ってショックだったんですね。
でも40歳なら体外受精は受け入れられるかも、
ということのようですが、
40歳では妊娠が難しい、という認識は
あるという感じですか?」

ク「そうですね・・・
まあ、やっぱり40という数字は
なんとなく難しいかな、
でもあと2年ですものね・・・
ただ、30代は全然産めると思ったし、
友人もたくさん妊娠したり産んだりしてますし・・・
自分も普通に産めると思っていたんですけど・・・」

カ「Aさんにとって、普通であることは大事なようですね」

ク「というか、まさか自分がこんなことになるなんて。
なんで自分だけが、って感じです。」

と、
まだまだ続くのですが、
このAさんの場合、
不妊であることがまだ受け入れられない、
治療方法として体外受精に抵抗がある、
など
整理していかなければいけない気持ちが
あります。

結婚の経緯や、
子供が欲しい思い、
夫との関係、

など
背景をもう少し伺うと、
この方の
今後について
一緒に検討できます。
(この方の場合、
体外受精をするのか、
本当に子供が欲しいのか、
など)

カウンセリングを受ければ
すぐに何か決断できる、
解決できる、

というわけではありません。

でも、
普段の生活の中ではなかなかできない、
自分の心を見直す、
という機会は
その後の決断、解決にはつながります。