曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

治療で一人目が授かると

2015年06月27日

みなさま、
こんにちは。
心理士の小倉です。

今日は関東圏は暑かったです。
もうすぐ7月ですものね。

さて、タイトルにあるように、
治療で一人目が授かると、どうなるのか。

勿論、治療をしないで
授かった時も同じ気持ちになるかもしれませんが、
ちょっと違う部分があるかと思います。

つまり
「あっち側」
に行くことになります。
赤ちゃんがいる世界、
子どもがいる世界、
「普通」の世界。

それでハッピーエンド、
であればいいのですが、
現実はそうではないこともあるようです。

最初は一人生まれれば
もう十分と思っていたのに、
「普通」の世界では
兄弟がいてやっと「普通」
二人目について悩むことがあります。

ママ友との会話も。
「どこで出産したの?」
という話題も、治療をされている方は
近所の産院よりは
大学病院や遠方の大きな病院であることもあり、
うまく答えられないことも
あるとか。

そして、
あんなに望んでいた育児だったのに、
こんなに大変とは・・・
というギャップです。
24時間お世話をするって
こういうこと?
思い通りにならないことでイライラするけど、
これは自分が望んだ生活だから
イライラしてはいけない、
と、もっとイライラしてしまう・・・

もちろん、親戚の集まりに行けたり、
親に孫を抱かせることができる喜びはあるけど、
毎日が同じことの繰り返しのようで
へとへと。

夫は協力してくれるけど、
予防接種や熱が出た時の対応は
私が一人でやらないければいけないし、
あったかいご飯すら食べられない。

何よりももう
「不妊仲間」
ではないけど
「普通の人々」
でもない、
所属感のなさ、
が不安。

ただでさえ、育児で疲れているのに、
支えてくれるものがないと、
頑張れなくなりますよね。

こんなふうに書きますと、
赤ちゃんが授かることが
幸せでないように
聞こえるかもしれませんが
その意図はありません。

上記したことはすべて
実際に起こっていることだけど、
同じ体験をしても
感じ方は全く変わります。

ただ、赤ちゃんが生まれれば
すべてうまくいく、
赤ちゃんさえいれば、完璧なのに、
と感じて治療されている方も
いらっしゃるので、
その思いはとても大事ですが、
その思いが強すぎると
上記なようなことが起きた時に、
理想と現実に苦しむこともあるかと思いますので、
参考にしていただければ、
と思います。

現在は治療でお子さんを授かった方のための
サポートもありますので、
必要と感じる方は検索してみてください。