曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

30代の不妊治療

2015年05月31日

こんにちは。
心理士の小倉です。

関東圏では暑い日が続いています。
でも夜は気温が下がりますので、
洋服選びも大変ですよね。

さて、今回は30代の不妊治療について
書きたいと思います。

30代といっても30代前半と
後半は全然違いますよね。
なぜかと言うとそこに35歳の壁、
があるからです。

35歳を境に妊娠する確率が
急激にさがる、というデータが
あるからですが、
この35歳は目安になる反面、
焦りや不安も生じさせます。

また、現在は40代で治療されている方も
多く、その中で30代、
は若いので、
医療機関、医師ですら、
「まだ若いから大丈夫」
という言葉をかけがちですが、
本人が一番子どもができない現状を
知っているので、
その言葉に理解してもらえない、
もどかしさを感じます。

30代の方でも早発閉経や
様々な妊娠しにくい病、症状を
お持ちの方も多いのです。
一刻も早く治療を、
という思いと、一方で
そこまでやらなくても
大丈夫なんじゃないか、
という揺れる気持ちになるようです。

実際、不妊治療の内容は
大きなところでは変化はないのですが、
細かい薬の種類や方法は
少しづつ変化し、
10年前よりは今のほうが
質はよくなっているようです。

そうなると、
今は妊娠しなくても
10年後妊娠するかも、
ということはあります。

一方で、仮に10年の不妊治療、
となりますと
これはものすごい負担です!
経済はもちろん、
体も、そして心の負担はすさまじいものです。
合間、合間で休憩される方も
いらっしゃいますが、
その間に周囲はどんどん妊娠し、
子どもは成長していきます。
それらを目の当たりにしながらの
生活は辛いものです。

30代後半の方の気持ちとしても
今度は40歳の壁、
が見えてきます。
その焦りは大きいです。
35歳の壁とはかなり違う
巨大な壁です。
その焦りを理解して下さる方が
近くにいるかどうかで、
治療への取り組みも変わってくるだろうと思います。

30代での治療といっても
様々ですが、
30代は現社会においては
「生殖期」となり期間限定です。

生殖について最近
取り上げられることが増えましたので、
妊娠・出産が期間限定で
あることについて
知る人が増えた一方で、
この情報に
焦りや不安を感じる
人も増えました。

日々の生活を送る中で、
自分が何を望んでいるのか、
結婚して、子どもを産んで、
育てたい、
という気持ちがあるにしても、
どんな結婚で、どんな妊娠・出産で、
どんな子育てて、
その中でどう自分らしく生きていくのか、
を考えられると
少し心のバランスを取りやすくなるかと思います。