曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

母娘

2015年05月01日

みなさま、
こんにちは。
心理士の小倉です。

今回はちょっと心理的な話を。
(いつもそうですが、今回は特に)

カウンセリングを行っていると
よく実の母親の話しがでてきます。
クライエントさんのほとんどは
女性ですので、母娘のテーマとなります。

内容は様々ですが、
そこにみえるのは
親離れ、子離れ、の揺れです。

妊娠、出産をし、
子育てをすると、物理的に
娘は母となり、実母と「同等」と
みなされやすく、
それが精神的な親離れ、子離れを
促進する効果もあります。

もちろん、早い段階で
親離れ、子離れ、つまり自立できていれば
子どもが授かろうと、授かるまいと、
健康な母娘関係は築かれるのですが、
もし、生殖時期においても、
まだ自立できていなければ、
出産を機に自立できるチャンスとなります。

逆に、子どもを望んでいるのに授からないでいると、
ただでさえ、精神的に自立できないでいるのに、
目に見える形でも自立できず、
娘であるクライエントが苦しむケースが
多いように感じます。

実はこれは父息関係にもあります。
息子は子どもをもって初めて父親と
対等になれると感じるようです。

いずれにしても、
妊娠、出産、育児は
個人の思いだけではなく、
母娘、親子、夫婦、家族関係なしには
語れません。

だから複雑ですし、
悩ましいのです。
一人で抱えるには大きすぎるときも
あるかと思います。
そんなときは
勇気が必要かもしれませんが、
是非サポートを受けていただければと思います。