編集長コラム

細川 忠宏

快適さや気持ちよさへの感度を高める

2020年12月07日

「カラダづくり」というと、ストイックな生活を連想されることが少なくありません。

確かに、甘いものを控え、ジャンクフードなどは避けて!となると、ともすれば「我慢」が先にくるということになってしまうのだろうと思います。

また、遅くとも12時までには寝なさいと言われた日には、ストイックというよりも、非現実的な生活になってしまいそうです。

なので、相当、差し迫った状況でなければ、「わかっちゃいるけど」で、結局は流されてしまうことになりがちです。

もちろん、私も、その口です。

ただ、よくよく考えてみると、差し迫らなければ動かないというのは、やっぱり、我慢の先の「果実」がぼんやりしているというか、「果実」がはっきりしていても収穫が先になっているからではないかと思うのです。

もしも、果実が明確であれば、多少の我慢も苦にならないはずです。

であれば、いったい、「なんのために」カラダをつくるのか、それについてあらためて考えてみる必要がありそうです。

これをご覧になっていただいている皆さんにとっての「果実」は、やはり、健康な赤ちゃんを授かることでしょう。

要するに、妊活であり、妊娠しやすいカラダづくり、ですからね。

ただし、悩ましいことに、授かること、そのものは、100%コントロールできるものではありません。

つまり、間接的なのですね、妊娠しやすいカラダづくりというのは。

授かること、そのものは、あくまで、確率論であり、その結果としての「果実」なわけです。

そう考えると、果実には、より確実に手に入るものを設定したほうが現実的なのかもしれません。

たとえば、「快適さ」や「気持ちよさ」です。

良好な治療成績に関連しているというエビデンスが豊富な食べ方は、精製度の低い穀物を主食に、魚や豆類から良質なタンパク質を摂取し、新鮮な野菜や果物をたくさん食べることですが、これを習慣化すれば、確実に体調がよくなり、それだけで生活の快適度が高まります。

毎朝のウォーキング習慣しかりですし、質の高い睡眠しかり、です。

もちろん、慣れない間は、ちょっとした我慢や頑張りが必要かもしれませんが、生活の質がたかまり、心身のパフォーマンスの高まりを実感してしまと、もはや、それらを落としたくなくなり、カラダづくり的生活が、もはや「当たり前化」してしまうはずです。

こだわるべきは、「我慢できるか」とか、「頑張れるか」ではなく、「どんな生活をするか」ではないでしょうか?

そういう観点で考えると、今の欲求を満たすのか、それとも、健康をとるのかという設問そのものが、不自然極まりないことに気づかされます。

欲求を満たすかどうかではなく、欲求そのものの「質」について、考えてみる必要があるようです。

快適さ、すなわち、快食、快動、快便、快眠にこだりわり、それらの気持ちよさ度、心地よさ度にこだわる、大切なことは「快適さ」や「気持ちよさ」に対する感度を高めることではないでしょうか。

そのことが、あらゆる問題を解決することになるように思えてしかたありません。