編集長コラム

細川 忠宏

ココロとカラダのコミュニケーション

2010年07月20日

お薬や治療法が有効かどうかを確かめるには、普通は、臨床試験が行われるのですが、実際のところ、そのやり方によって、信頼度はずんぶん違っていて、そのお薬や治療法以外の影響が、きちんと排除しようとされているかどうかによります。

そんな影響の1つに、プラセボ効果というものがあります。

プラセボというのは偽薬、すなわち、にせの薬のことで、プラセボ効果というのは、にせの薬を服用したことで生じる効果のことです。

そして、そのプラセボ効果を排除するために、「ニ重盲検法」が行われます。

本物のお薬と偽物のお薬を用意して、お薬を処方する側の医師も、処方される側の被験者も、それが、本物のお薬なのか、偽物のお薬なのかを知らされないで、その効果を比較するというやり方です。

中身は何かには全く関係なく、錠剤を白衣を着た先生から処方されると、それを飲むだけで効いてしまうということがあるわけですね。

このように、こと、お薬や治療法の有効性をきちんと確かめようとすると、この「プラセボ効果」というのは大変やっかいなものなのです。

ところが、このことは、ココロとカラダは密接につながっているということを、改めて、教えてくれているようです。

誤解しないでいただきたいのは、信じれば救われると言いたいわけでも、有効性についての厳格な検証が不要などと考えているわけでもありません。そうではなくて、ココロの姿勢みたいなものも大切にしたいなと思うわけです。

ココロが「!」と感じたら、どんなメカニズムなのかは分からないけれども、カラダも「!」と感応するため、薬や治療が効いているのか、それとも、「!」のお陰なのか分からないことを、現代の医学も認めているのです。

であれば、たとえば、卵巣が期待通りに働いてくれないというとき、それに対して、なんで?と、怒ったり、疑ったりするよりも、そういうこともあるよね、いつもごくろうさんと、認めて、慰労するほうが、カラダ(卵巣)は、気分よく、やる気になってくれると思います。

なかなか赤ちゃんがやってきれくれないなと、空を見上げて思うことがあるかもしれませんが、生理学的に言えば、女性の卵巣の中には、新しい命の源は、既に、存在しているのです。

毎晩、寝る前に、卵巣のあたりを両方の手で、愛おしみながら、熱を伝えれば、きっと、感応してくれるはずです。
私は、これまで、知性に溢れた何人もの女性が、毎晩、自らが、たまに、パートナーの男性が、ココロを込めて、卵巣(下腹部)をマッサージすることを日課にして、そして、お子さんを授かったことを知っています。

世間では、不妊を克服するためには、ドクターやパートナーとのコミュニケーションが大切だと、盛んに言われますが、自分のココロとカラダのコミュニケーションも、決しておろそかにしてはいけないなと、本当に、思います。

科学的な根拠にもとづいたノウハウでは、もちろん、ありませんが、紛れもない事実です。