黄体化未破裂卵胞の疑いで腹腔鏡手術か体外受精を勧められています

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黄体化未破裂卵胞の疑いで腹腔鏡手術か体外受精を勧められています

はじめまして。

先日、不妊専門クリニックで黄体化未破裂卵胞の疑いがあると診断されました。
(この3周期1度もちゃんと排卵したことを確認できませんでした。)

腹腔鏡手術か体外受精を勧められています。

主人の精液検査では高速運動率7%正常形態率11.5%という多少の異常が認められおり、腹腔鏡手術をして自然妊娠という可能性もあまり高くないのでは?と思っています。

しかし、黄体化未破裂卵胞になってしまう原因が何かあるわけで、そこを改善しないまま体外受精を行って、ちゃんと妊娠できるのかも不安です。

腹腔鏡手術か体外受精、どちらに進めばよいのでしょうか?

お名前:のほほん  性別:女性  年齢:31
結婚歴:3年  不妊期間:1年3ヶ月  不妊治療期間:0年6ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/子宮卵管造影/フーナーテスト  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

基礎体温が高温になるにもかかわらず、実際には、卵胞が破裂していない、すなわち、排卵していないことを黄体化未破裂卵胞(LUF)といい、無排卵の1パターンです。

排卵誘発剤を使ったホルモン療法時など、決して、珍しいことではないようですが、これまでの3周期とも排卵が確認できなかったとなると、"たまたま" ではないかもしれません。

一般に、子宮内膜症や骨盤内の手術や炎症などによる卵巣周辺の癒着が、物理的に卵胞の破裂を妨げていることが原因の1つとして考えられているようですが、明確な原因がよく分からないケースも少なくないようです。

おそらく、卵巣周辺の癒着が原因ではないかと想定されて、腹腔鏡手術か、体外受精を勧められているものと思われますが、いずれの方法も身体のかかる負担は決して小さいものではありません。

ですから、不妊期間もまだ1年少しとのことですし、年齢的なことを考えても、黄体化未破裂卵胞がたまたまではなく常態化しているのかどうかを確認するために、もう少し、このまま様子をご覧になるという選択肢もあるかと思います。

また、男性の精液の状態もその時々で変化するものですので、再検査を受けて、こちらも状況を見極める必要があるかと思います。

さて、しばらく様子をご覧になったうえでも、黄体化未破裂卵胞が常態化している可能性が高いとなった場合、腹腔鏡検査か、体外受精かを選択するとなれば、あくまで自然妊娠を望まれるのであれば、腹腔鏡手術で卵巣周辺をチェックし、癒着がみつかれば、はがすことで、排卵、自然妊娠を期待することになります。

ただし、腹腔鏡検査でも癒着がみつからない、すなわち、黄体化未破裂卵胞の原因が不明であるというケース、もしくは、腹腔鏡下で癒着をはがし、治療を施したとしらからといって、必ずしも、その後の自然妊娠が保証されているわけではないことは知っておく必要があると思います。

また、ご主人の精液の状態も自然妊娠の確率を左右することになるのは当然のことです。

それに対して、妊娠に至る確実性やスピードを優先したいとのお考えにたてば、体外受精ということになりますでしょうか。

ご参考になりましたでしょうか?

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