顕微授精を受けた後では腹腔鏡検査は意味がないのでしょうか?

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顕微授精を受けた後では腹腔鏡検査は意味がないのでしょうか?

腹腔鏡手術について質問です。
顕微授精を5回(新鮮胚を胚盤胞で3回、凍結胚を胚盤胞で2回)行っていますが、妊娠に至りません。
医師によるとやるべき検査は全て行っているとのことですが、原因が見つかりません。
そこで質問なのですが、腹腔鏡手術は顕微授精の段階を経た後ではあまり意味のないものでしょうか?
原因不明の不妊の場合、腹腔鏡手術を受けた後に妊娠しやすくなる、と耳にしました。
排卵時期や生理前など、右下の下腹部(恥骨のあたり)がとても痛くなります。
もしや、骨盤内癒着があって、それが影響してるのでは?と不安に思っています。
治療については医師に全て任せていますし、検査結果等についても全て充分に説明をしてくれるので信頼しています。
ただ、素人のこちらのほうから「腹腔鏡手術は・・?」とは言いづらく、転院もしたくないので、先生を不愉快にさせるのではないか・・と心配で聞けずにいます。
でも、もし可能性があるなら医師に相談したほうがよいのか・・と悩んでいます。

お名前:yone  性別:女性  年齢:33
結婚歴:8年  不妊期間:5年0ヶ月  不妊治療期間:4年0ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/子宮卵管造影  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)/AIH(人工授精)/ICSI(顕微授精)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

腹腔鏡検査は、直接、お腹の中を見ることが出来ることから、例えば、それまでの検査では不妊原因をみつけることが出来なかった場合、また、子宮卵管造影検査では確認しきれない卵管の癒着の状況や卵管采の状態を調べる場合、そして、子宮内膜症が疑われ際に、その正確な状況を調べる場合に実施されることが多いようです。

そして、その目的は、検査の結果から治療方針を決定することです。

治療方針とは、具体的には、以後の一般不妊治療での妊娠の可能性を見極めるということ、言い替えれば、高度生殖補助医療へのステップアップの必要性を見極めることと言えると思います。

この検査の後に妊娠しやすくなるというのは、お腹の中をきれにすることによる卵管因子への治療効果があるということで、あくまで、自然妊娠や人工授精を想定したものです。

yoneさんの場合、既に、顕微授精を受けておられます。

卵管はバイパスしているわけで、このことは、ご自身もおしゃっている通り、腹腔鏡検査を受ける意味はさほど見出せないということになるかと思います。

ただ、これまでの5回の胚移植で妊娠に至らなかった原因として、子宮内のポリープなどによる着床環境に問題があることも可能性としては考えられるところです。

ですから、 これからの検査ということで言えば、子宮内を詳しく調べる精密検査(ソノヒステログラフィー)等は、受けてみる価値があるかもしれませんので、先生にご相談されてみればいかがでしょうか?

うまくいくことをお祈りしています。

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