不妊
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人工授精を続けることに納得がいきません

■2007/6/6 アップ

■テーマ:人工授精、腹腔鏡検査

 
 

お名前
めぐりん

▼性別
女性

▼年齢
32

▼ご質問・ご相談内容
AIHを2回しました。
1回目は受精しませんでした。
2回目は注射をし翌日AIHをしましたが、結局排卵が起こりませんでした。
今後の治療方針についてご相談したいと思います。
主治医によると、3年位前に私がクラミジア検査で陽性反応がでたので、
それが原因で卵管造影でも分からない癒着があるかもしれないので、
腹腔鏡の検査は受けた方が良いが、 それはAIHをあと3回位してからと言われました。

私はそこに疑問を感じるのですが、
もし卵管に癒着があるとするなら、AIHはいくらしても意味はないんじゃないでしょうか?
ですので、私は腹腔鏡を今してしまった方がいいと思うのですが、
「5回位AIHを試して効果がなければ腹腔鏡するのが、通常の流れ」と言われましたが、
どうしても納得がいきません。

確かに、お腹に穴をあける、癒着があった場合でも軽度のものは治療可能だが重度なものは不可能で、
また治療しても効果が持続しないことや、
療養期間が長め、といった心配要因があるのは私も承知しています。
しかし、やはり5回もAIHを重ねるよりも、いま腹腔鏡をした方が良いと思うのですが、
間違っているのでしょうか?

▼結婚歴
4 年

▼避妊期間
1 年 ヶ月

▼不妊期間
* 年 * ヶ月

▼結婚後これまでの経過を簡単にお書きください。
結婚後経済的理由から避妊していましたが、
解禁後しばらくの間妊娠にいたらなかったし、
親族の勧めもあり病院に行くようになりました。

▼基礎体温表はつけておられますか?
はい

▼※つけておられればどのような推移を示しておられるか簡単に教えて下さい。
周期は30〜35日間。低温期は長めで16〜20日間、高温期は14日間前後です。
低温期はいつ排卵が起きたのか分からないくらい、0.3〜0.5度位下がる日が数回あります。

▼結婚後、お仕事はされていますか?
いいえ

▼不妊治療は受けておられますか?
はい

▼不妊治療期間は?
2 年 ケ月

▼今までどのような検査を受けられましたか?
ホルモン検査
精液検査(ご主人)
子宮卵管造影
フーナーテスト

▼今までどのような治療を受けられましたか?
タイミング指導
ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)
ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)
AIH(人工授精)

 

【回答者】 妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

検査を受けるタイミングについて、
通常はこういう流れになっているからと言われても、
すぐに納得できるものではありませんね。

ましてや、「卵管造影検査でも分からない癒着」の可能性を指摘されたからには、
“無駄になるかもしれない”人工授精をあと3回も受けるなんて!、という感じになりますよね。

もちろん、最終的に決めるのはお二人ですから、
お二人で結論を出すための検討材料を提供させてもらえればと思います。

腹腔鏡検査を、すぐに受けるのか、あとで受けるのかは、
どちらが正しいのか、どちらが間違っているのかということではなく、
“スピードや効率性”を優先するのか、
それとも、“ステップや安全性”を優先するのかの違いだと思います。

まずは、先生のおっしゃる、
あと3回くらいは人工授精を受けてみて、 それでも授からなかったらと言われるのは、
出来るだけめぐりんさんの身体に負担のかからない方法で妊娠を目指したいというお考えだと思います。

過去にクラミジアの陽性反応が出たことがあるからといって、
100%卵管に癒着がおこるとは限りません。

あくまで、可能性です。

ですから、人工授精を、このまま続けて妊娠する可能性もあるわけですから、
もしも、全身麻酔を受けて、入院する必要がある、
そして、そこそこ費用もかかる腹腔鏡検査を受けずに妊娠できるのなら、
それは、それに越したことはないわけですから、
“無駄になるかもしれない”腹腔鏡検査を、少し、先送りするということです。

また、不妊治療では、同じ治療を、少なくとも、数回繰り返す必要があるとされています。

なぜなら、確率の問題があるからです。

それは、 何の問題もないカップルでも、
1周期あたりの妊娠率は20数パーセント程度とされていて、
もしも、治療によって問題をクリアできていたとしても、 必ずしも、妊娠できるとは限らないということですね。

ですから、これまで、2回の人工授精を受けられたとのことですが、
めぐりんさんご夫婦にとっての人工授精の有効性については、
あと3回くらいは、繰り返してみないと、現時点では、 判断を下せないわけです。

さらに、あと3回の人工授精で、妊娠できるという保証もありませんし、
妊娠率も数パーセントで、それほど高くはありませんので、
“無駄になるかもしれない”治療ではあるのですが、
それは、不妊治療の宿命的なところであると言えるかもしれません。

なぜなら、そもそも、不妊治療では、
そのスタート時点で確実に妊娠できる治療法を知る術はなく、
それぞれのご夫婦に適切な不妊治療は、 結果論でしか、判断できないからです。

ですから、どんな不妊治療も、
ほとんど“賭け”という側面があるということですね。

このあたりの不妊治療の特殊なところも理解しておいたほうがよいと思います。

さて、それに対して、
すぐに腹腔鏡検査を受けるということは、
後から受けるようになるのであれば、
早く受ければ、早く、結果が出て、
もしも、卵管に癒着があるのであれば、
それに対する対策も、早くに講じることが出来るという考えですね。

すぐに、腹腔鏡検査を受けたとして、
もしも、何も悪いところがみつからなかったら、
その時は、人工授精を繰り返すことになるのでしう。

もしも、癒着等の不妊原因がみつかって、
治療可能なレベルであれば、処置を施して、
そして、タイミング指導や人工授精を繰り返すことになりますでしょうか。

あるいは、もしも、癒着等の不妊原因がみつかって、
治療が困難なレベルであれば、
その場合は、体外受精を検討することになります。

妊娠のメカニズムとプロセスは複雑ですから、
不妊の原因は、なかなか簡単に把握できないケースも少なくありません。

たぶん、感覚的にはそのようなケースが多数派だと思うのですが、
ですから、不妊治療では、治療を施す回数や順番は一応のモデルケースがあるものの、
それぞれの夫婦について、いろいろな可能性を考慮にいれながら、
進めていくことにならざるを得ません。

その際に、選択の決め手になるのは、何を優先するかです。

安全を最優先し、リスクは絶対に負いたくないとなれば、
延々と、タイミング指導を繰り返すことになり、
それだけでは妊娠できないケースもあるでしょうから、
妊娠率はそれほど高くはならないでしょう。

そして、もしも、スピードと効率を最優先するのであれば、
初めから体外受精を受けることになり、
たとえ、不必要な治療かもしれないという懸念はあるものの、
最も、早く、確実に、妊娠に至る方法ということになります。

もちろん、いずれも「極論」です。

いかがでしょうか?

お二人の場合は、どのようにお考えになるかです。

 
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