HOME Q&Aトップ》》2005/07/01/01
治療の進め方に悩んでいます  
■2005/7/1 アップ

■テーマ:治療方針

 
 

▼お名前
さち

▼性別
女性

▼年齢
27

▼ご質問・ご相談内容
はじめまして。結婚して2年4ヶ月の27歳です。

結婚してから、避妊期間はないのですが、はじめは一緒に住んでなかったので
タイミングがあまり持てず、そのせいで妊娠しないのだと思っていました。

でも、一緒に住み、自分で基礎体温を測ってタイミングを持っても妊娠しないので、
結婚1年が過ぎたときに、初めて産婦人科へ行きました。
不妊相談もされている病院だったのですが、
あせらないでということで薬も飲まずに、検査を一通りしながら、タイミングのみを見てもらっていました。

基礎体温も問題なく、血液検査でのホルモンの異常もなく、
フーナーテスト、子宮がん検査、卵管造影も問題なしでした。

ただ、一度「多卵胞症」かもしれないと言われ、
それでホルモンの異常があるかもしれないと言われたのですが、
血液検査も問題なしで排卵も毎月してることもわかり、
それからは特にそのことは言われなくなりました。

ただ、私には5年前くらいから、時々原因不明の腹痛があって、
そのたびに内科にかかってたのですが、とくに原因は言われず我慢していました。

それを、卵管造影の後にも起こし、そのとき先生に相談したのですが、
「よくあることだから〜」の一言で済まされ、不信感を抱き、少し通院を休み、
今年の3月から別の病院へと転院しました。

今通っている病院は、不妊専門院で、前の病院での検査の結果などを話したので、
主人の「精液検査」と私の「血液検査」だけを検査しました。
結果は両方問題なしで、排卵も問題なくしてるということで、薬なしのタイミングになりました。

原因不明の腹痛についても相談したら、「腹膜炎」ということで
腹膜炎を起こしてたら、卵管がつまったりしている可能性があると言われました。
卵管造影で問題なくても、おなかを切ってみないとわからない場合もあると。

いろいろ試してみて、それでも妊娠せずステップアップしていくなら
最終的には「体外受精」か「腹腔鏡手術」だと言われました。
それで、今周期主人が出張でいなくて、タイミングが持てないため、
いい機会だということで「AIH」にステップアップします。
はじめて「セロフェン」という薬も5日間飲みました。

腹膜炎が原因で、卵管に問題があり、妊娠できないのなら
「AIH」をしても、妊娠する可能性は少ないのでしょうか??

それなら、「AIH」の回数は減らして、早めに「体外受精」へと
ステップアップしたい気持ちがあります。
あまり通院の時間をのばしたくないと焦ってしまいます。

これからの治療の進め方に悩んでいます。
長々とすいませんでした。
よろしくお願いします。

▼結婚歴
2 年

▼避妊期間
2 年 4 ヶ月

▼不妊期間
2 年 4 ヶ月

▼結婚後これまでの経過を簡単にお書きください。
結婚後すぐに解禁。
1年たっても妊娠せず、不妊相談もしている産婦人科へ。
「血液検査」「フーナー」「卵管造影」「子宮がん検査」を受け、問題ないので、タイミングのみ。
今年の3月に不妊専門院へ転院。
「精液検査」を受け、タイミングをみてもらうが妊娠せず。
今周期、セロフェンを5日間のみ、人工授精する。

▼基礎体温表はつけておられますか?
いいえ

▼※つけておられればどのような推移を示しておられるか簡単に教えて下さい。
以前、つけていたときはきれいに二層になっていました。
ただ、生理が来る日、ガクッと低温になるのですが、
そのあと、また高温になり生理中5日間ほど高温が続きました。
今は、病院の勧めで体温を測っていません。

▼結婚後、お仕事はされていますか?
はい

▼不妊治療は受けておられますか?
はい

▼不妊治療期間は?
1 年 ケ月

▼今までどのような検査を受けられましたか?
ホルモン検査
精液検査(ご主人)
子宮卵管造影
子宮内膜検査
フーナーテスト

▼今までどのような治療を受けられましたか?
タイミング指導

 

【回答者】妊娠しやすいカラダづくり サイト運営者 細川忠宏

ご心配のことと存じます。

不妊治療を受けていて、一通りの検査を受けた結果、
どこも異常がないということは、ある意味、とっても悩ましいことです。

いっそ、これが原因で、妊娠しにくくなっているようです!

なんていう検査の結果が出たほうが精神衛生上よいのかもしれません。
みつかった原因を治療すればよいのですから。

なにをすれば、が明解ですから、 その部分では悩みません。

ところが、現実はそんなふうに、明解な原因が分かるケースの方が、むしろ、まれで、
不妊の原因が分からない、もしくは、もしかしたら、これかもしれないし、あれかも・・・、
なんて、ハッキリしないケースのほうが圧倒的に多いのです。

実際のところ、さちさんの場合も、お腹に癒着があって、
排卵された卵子をうまく取り込めないとか、
卵管の通過性が低下しているのか、
可能性として、いろいろなケースが考えられるものの、
これは、外からでは分からないし、調べようもありません。

もっと言うと、腹腔鏡で調べても発見できないようなケースもあります。
要するに、不妊原因を完璧に把握するのは、どうしても限界があるということです。

ですから、どこまでいっても可能性だけがあるわけです。

ということは、どんな治療が、もっとも相応しい治療なのか、
誰にも分からない、ということです。

であれば、どんな方針のもとで治療を進めていくか、ですよね。

日本産科婦人科学会の会告では、体外受精へのステップアップは、
これ以外の医療行為によっては妊娠成立の見込みがないと判断されるものを対象とする、としています。

あくまで、体に負担のかからない治療で妊娠を目指すという考えに立っています。

この考えに立てば、人工授精を、その妊娠率から考えて、数回から10回程度繰り返し、
人工授精では、妊娠成立の見込みが、ほぼ、ないと判断されれば、
体外受精へステップアップを検討するということになります。

人工授精までは、一般不妊治療と言われている治療法です。
使う薬にもよりますが、体への負担やリスクが比較的少なく、
費用も保険が適用になる部分が大きく、それほど高額にはなりません。

ですから、いくら、妊娠の確率が高いからといって、
人工授精での妊娠の可能性が残されているにもかかわらず、
数字だけで、安易に体外受精へのステップアップを決めてしまってもよいものかどうか、
ご主人とよくよく考えることが大切です。

さちさんが、1日も早く妊娠を望まれるお気持ちは当然のことですが、
やはり、可能であれば、一般の不妊治療によって妊娠できることに越したことはありません。

だからといって、マニュアル的に無駄な治療を繰り返してよいと言うことにはならないのですが。

また、“これ以外の医療行為によっては妊娠成立の見込みがないと判断”も
クリニックや医師にによっては、異なるようで、
最近では、高度な治療を中心とする不妊治療クリニックも増えているのも事実です。

いかがでしょうか?

このような観点で、今一度、クリニックで、
それぞれの治療のリスクや費用、妊娠率などをしっかりと確認されたうえで、
ご主人とじっくりとお話し合いになって、決められることが大切です。