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VOL.785 「妊活」って、いったい、なんなのか?

2018年07月01日


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 妊娠しやすいカラダづくり No.785 2018/7/1
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今週の内容__________________________________________________________

・今週の必読記事: 妊婦の糖尿病と子どもの自閉症リスク
・編集長コラム:「妊活」って、いったい、なんなのか?
・イベント&セミナー情報
・当社製品&サービス
・編集後記


今週の必読記事______________________________________________________

  妊婦の糖尿病と子どもの自閉症リスク
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受精前後の子宮内の栄養環境は子どもの胎内の発育だけでなく、出生後の心身の健康にまで影響を及ぼすという研究データがどんどん蓄積されています。

これまでに妊娠前から2型糖尿病であった母親の子どもは、そうでない子どもに比べて自閉症の発症リスクが高いという疫学研究の結果が報告されていますが、今回は1型糖尿病でも調査されました。

妊娠前からの糖尿病、または、妊娠中期くらいまでに妊娠糖尿病になった母親から生まれた子は、自閉症スペクトラム障害のリスクが高まることが、アメリカの医療保険団体カイザー・パーマネンテによる研究で明らかになりました。

▼記事はこちらから。
goo.gl/oiM6k9


編集長コラム Jul.2018______________________________________________

 「妊活」って、いったい、なんなのか?
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「妊活」という言葉はとても便利で、妊活○○というふうに使えば、妊娠のためになる、妊娠によいということが、一発で伝わります。

アピール力抜群です。

妊活成分や妊活食と言われれば、要チェック!って思ってしまいますね。

ただ、妊活○○は、わかりやすい反面、取り扱いに注意が必要なように思えてなりません。

妊活成分や妊活食と言われても、栄養素や食品に、妊娠によいも悪いもあるはずがありませんし、そもそも、栄養素に、良し悪しや優劣などありません。

あるのは役割や必要とされる量の違いだけです。

栄養素はチームプレイヤーであり、互いに協力して働くからです。

もしも、妊活○○と言われて、○○をせっせと摂取しても、豪速球を投げるピッチャーや強打者ばかりを集めても、強い野球チームができないのと同じように、妊娠にプラスに働くわけがありません。

かえって、栄養バランスが崩れて、パフォーマンスが落ち、妊娠にマイナスに働かないとも限りません。

そういう意味で、妊活○○を、そのまま、妊娠によい○○と受け止めてしまうと混乱を招いてしまいかねません。

なんて言えばいいのか、「妊活」という言葉には、私たちを思考停止にさせてしまうところがあるように思えるのです。

そもそも、「妊活」とは、いったい、なんなのでしょうか?

デジタル大辞典にあたってみると、「妊活」とは「妊娠についての知識を身につけ、体調管理を心がけたり、出産を考慮に入れた人生設計を考えたりすること。」とありました。

要するに、妊活とは、勉強し、生活を見直し、そして、人生について深く考えることだと。

腹に落ちました。

まずは、「勉強する」。

男女の身体のメカニズムや栄養のこと、そして、不妊治療を受けて妊娠を目指す場合は治療について、とにかく、勉強は必須でしょう。

そして、「見直す」。

それまでは、「ふたりの生活」に最適化されていた生活スタイルを、「ふたり+1を想定した生活」に最適化するということですね。

最後に、「考える」。

生活の見直しや通院は、まったくもって、簡単なことではないでしょう。

いろいろな事情が絡んでいますからね。

そのため、後々、後悔しないよう、自分たちにふさわしい方法をみつけるべく、根本的なところから考え尽くすことは必須だと思います。

こう考えてみてはじめて、「妊活」とは、ふたりで、ふたりの生活や生き方について、あらためて話し合い、考え、その上で、ライフスタイルを見直し、そして、治療に臨むことだと、理解できるようになりました。

ある意味で、妊活にはさまざまなリスクが伴いますが、よく勉強し、ふたりでよく話し合い、よく考えることこそが、最大のリスクヘッジになるのではと思います。

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編集後記____________________________________________________________

今年は、梅雨明けが早く、真夏が急にやってきたようです。
こんな夏こそ、冷え体質をつくります。
夏こそ、冷えにご用心!です。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]    VOL.785
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編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
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