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VOL.759 2017年を振り返って(3) 今年、反響の多かったメールマガジン

2017年12月31日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.759 2017/12/31
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・2017年を振り返って(3):今年、反響の多かったメールマガジン
・イベント&セミナー情報
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2017年12月31日 曇り時々雨、のち晴れますように
今年も終わりとなりました
http://www.akanbou.com/column/reproductivecounseling/20171231.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


2017年を振り返って(3)___________________________________________

 今年、反響の多かったメールマガジン
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2017年最後の配信となりました。

「2017年を振り返る」の最後は、今年、配信したメールマガジンに中で、反響の多かった記事をご紹介したいと思います。

反響というのは、具体的には配信後にお送りいただいたメールのことです。メールの内容は、必ずしも、ポジティブなものばかりではありませんし、感想以外の質問や相談も、もちろん、あります。

そのメールの数が多かったということは、内容がポジティブでも、ネガティブでも、なんらかのアクションが起こされたわけですから、あらためて、なにかしら考えたり、感じたりするきっかけになるかもしれないと思い、振り返ることにしました。

反響の大きかった順にご紹介します。

■男性因子に目を向ける(9月17日配信の744号)

治療を繰り返してもなかなか結果が伴わないという場合、男性側に目を向けることが、治療成績の改善につながる可能性があるという内容でした。
http://www.akanbou.com/mailmagazine/20170917.html

2016年に横浜市大附属市民総合医療センター生殖医療センター泌尿器科の湯村先生が中心になって、「男性不妊に対する検査や治療に関する調査」が実施されました。
http://www.j-andrology.org/news/web2017118.pdf

厚生労働省子ども・子育て支援推進調査研究事業として行われたものです。この調査で、不妊原因の半分は男性側にあるにもかかわらず、不妊治療は女性主体で行われているため、たとえ、男性側に原因があった場合でも、男性側への適切な診察や治療が行われないままに、女性への体外受精や顕微授精が行なわれていることが多いという実態が、あらためて、明らかにされました。

そもそも、男性不妊を専門とする泌尿器科医やクリニックが、女性不妊に比べて極端に少ないことがあり、現実の問題として、男性不妊に対する診療や治療の環境が整っているとは、到底、言い難い状況にあります。

また、原因不明の男性不妊に対して有効な治療法が確立されているわけでもありません。

ところが、精索静脈瘤や抗酸化療法によって、パートナーの治療成績が改善されたり、ステップダウン、すなわち、顕微授精が体外受精で、体外受精が人工授精で、人工授精が自然妊娠で、妊娠、出産が可能になることが明らかになっています。

もっと言えば、禁欲期間を短くするだけでも精子の質が改善されることもわかっています。

要するに、精子の質は改善可能であり、そのことによってパートナーへの治療の負荷が軽減されることがあるというわけです。

そのためには、受け身の治療ではなく、患者側が情報を得て、治療環境を自ら求めることが必須です。

この記事がきっかけで、前向きに治療を捉えることが出来るようになったという感想にとどまらず、それまで採卵を繰り返しても移植に至らなかったのに、男性側に治療可能な原因がみつかり、治療後に妊娠できたという嬉しい報告もいただきました。

■夜はスマホを遠ざけたほうがよいかもしれない ~光環境と卵子の老化(6月4日配信の729号)

光環境は妊娠する力に影響を及ぼすが、昨今のスマホの普及によって、体内時計にズレが生じており、妊娠する力にマイナスの影響を及ぼしている可能性があるので、夜はスマホの操作をやめるべきという内容でした。
http://www.akanbou.com/mailmagazine/20170604.html

「妊娠する力」と一言で言っても、まったく、単純なものではないようです。複数の因子が複合的に関与しているようです。

結局、女性の年齢が妊娠率に最も影響を及ぼすというのは、さまざまな因子に対する復元力というか、抵抗力が、徐々に(本人には気がつかないくらい)低下することによるものではないかと思います。

若い頃、20代、30代前半であれば、少しくらい不規則な生活をしていても、栄養バランスが崩れていても、このテーマで言えば、夜に、バンバン、スマホを使っていても、そのマイナスの影響を「若さ」がカバーできていたのに、少しずつ、カバーしきれなくなるのではないかと。

年齢の影響はどうすることもできませんが、マイナスの影響をなくしたり、軽くしたりすることで、全体のバランスをとることが大切なのかもしれません。

この記事がきっかけで、睡眠の質が大きく改善されたというメールが多く寄せされました。

■妊娠べからず集(5月7日配信の725号)

「これとこれをやれば妊娠できる」という方程式はなく、そもそも、「授かる」という言葉が見事に象徴しているように、全くの受け身であり、待つしかないのであれば、「どうしたら妊娠できるのか」を追求するというような、ないものねだりをするよりも、「こういうことをすると妊娠しづらくなる」という「べからず集」を考えるほうが、結局は、効果的なのではないかという内容でした。
http://www.akanbou.com/mailmagazine/20170507.html

こういうメールマガジンをやっていて、「目からウロコ」でしたという感想をいただくととても嬉しいものですが、この配信でも、ありがたいことに、そんなメールを多くいただきました。

2番目の内容にも通じると思うのですが、結局、「妊娠する力」というのは高めるというよりも、低下させないのが現実的なのかもしれません。

以上です。

来年もお役に立てるような情報を提供できればと思います。

よいお年をお迎えください。

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2月10日 不妊治療とポジティブに向き合う
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編集後記____________________________________________________________

今年のこのメルマガをご覧いただきありがとうございました。来年が、皆さんにとって素晴らしい年になりますようにお祈りしています。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]    VOL.759
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発 行:株式会社パートナーズ
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サイト:http://partner-s.info/
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